悲しみ
何かの使命を委託された私の下僕たちに、世間でいわれる幸せな一生を与えたことはない/
1.トマス・ア・ケンピス
2.ヴァッスーラ
3.マリア・ワルトルタ
4.サンダー・シング
キリストに倣いて/3・30・6
もしあなたが正しく考え、真理に徴(てら)して思いめぐらすならば、
患難不幸のために決してそれほど落胆して悲しむべきではない、
かえって喜んで感謝すべきである。実際、わたしがあなたを悲しみをもって苦しめ、
容赦しないのを、唯一の喜びとなすべきである。
キリストに倣いて/3・30・6
『父のわたしを愛したもうたように、わたしもまたあなたがたを愛した。』(ヨハネ15・9)とは、わたしが愛する弟子たちに告げたところである。しかしわたしがかれらを遣わしたのは、この世の楽しみを受けさせるためではなくて大いなる戦闘(たたかい)をさせるためであり、名誉を得させるためではなくて侮辱をこうむらせるためであり、怠けさせるためではなくて働かせるためであり、休ませるためではなくて忍耐により多くの果を結ばせるためであった。わたしの子よ、これらの言葉を忘れぬようにせよ。
ヴァッスーラ/神のうちの真のいのち/5巻P153
絶え間なく祈りなさい。私と会話し、与えているすべてを感謝し、しばしば祝福してほしい。常に試練はあろう。これは、まこと愛する者よ、あなたを成長させるためです。私にたいする望み、渇きをかき立てたい そして ああ・・・霊魂を完成させるためなら しないことがあろうか!霊魂の完成には 死にそうなほど鞭打たせなければならないとしても、救いのために、ためらわず そうする。
マリア・ヴァルトルタ/私に啓示された福音/8卷中P138/531・16
「わたしもまいります、先生。わたしの新しい生活には、あなたの言葉が必要です・・・」。
「心配せずに、行きなさい。神は、助けを求める人を助けなしに置かれることはありません」。
「信じます・・・おお! わたしたち異教徒の世界は、なんと悲しいのでしょう!」。
「神における真の生活がない所では、必ず悲しみがあります。イスラエルでも泣いている人がいます・・・もはや、神の掟に生きていないからです。さようなら。あなたに平安がありますように」。
サンダー・シング/聖なる導きインド永遠の書/P163
スイスでのことだが、ある羊飼いが一頭の羊の脚を折った。なぜそのようなことをするのかとの問いに、他の羊たちを迷わせて危険な断崖絶壁に連れていく癖があるから、と羊飼いは答えた。羊は非常に怒って、この羊飼いが餌をやりにくる度に、彼の手を嚙もうとした。だが、しばらくすると、羊飼いと仲直りし、手をなめるようになった。同じように、悲しみや苦しみを通して神は不従順な者たちを安全な道に導き入れ、永生へと招いてくださる。