神の目で見る

 

承認己の悪を知る

 

 

 

1.ヴァッスーラ

2.聖母から司祭へ

3.ルイザ・ピッカレータ

4.マリア・ワルトルタ

 

 

 

 

1.ヴァッスーラ

 

 

ジャック・ネランク/あなたは預言を無視しますか―現代の予言者ヴァッスーラに聞く/P27

 

さっぱり理解できなくて、本を閉じてしまいました。神はその時に、こう言おうとなさいました。 「おまえは完全に闇の中にいる。おまえにはなにも見えない」。それで守護の天使は、私に浄めの儀式をしました。 恐ろしいものでしたが、その儀式のおかげで自分は本当はどんな人間だったのか分かりました。彼はそうやって、私が懺悔したことのない罪を思い出させ、明らかにしようとしたのです。 天使はスクリーンに映写するように、それらの罪を見せました。 一つひとつの出来事を挙げて、それらがどんなに神を侮辱するものであるかを思い起こさせました。 ところで最も容赦なく非難されたのは、神からの恵みを拒絶したことでした。守護の天使は、私たちの目ではなく、神の目がご覧になった私の罪を見せたのです。それがあまりにも醜悪だったので、痛恨の涙を流しながら、わが身を軽蔑しました。 その時の私の状態は、あとで分かったことですが、真剣に悔い改めるための神からの恩寵だったのです。 私は自分の罪を、クリスタルガラスのようにはっきり示され、霊魂の内面をあからさまにされたので、まるで自分が完全に裏返しにされたかのようでした。不意に、罪を犯したアダムとイヴが、光りの中を神が眼の前まで近付いてこられたときに感じたような体験をしました。 私の霊魂は覆いをのぞかれ、明らかにされました。自分が素っ裸で、ぞっとするほど醜く、嫌悪をもよおさせるものであるように感じました。 私は嗚咽の合間に守護の天使に、自分は人並みの死に方にさえも値しないくらいおぞましい人間なので、死んで切り刻まれ、ハイエナに投げ与えられなければならないと言うのがやっとでした。 この浄めの儀式は、ほぼ一週間続かねばなりませんでした。それは火のような感じでした。霊魂の内面を浄化して、清める火のようで、もちろん辛い体験でした。

 

 

 

ヴァッスーラ/あなたは預言を無視しますか/P28

 

それは霊魂の懺悔でした。二週間の間、泣き通しました。

 

 

 

ヴァッスーラ/あなたは預言を無視しますか/P29

 

この浄めの儀式が必要だったのは、私の魂がひどく醜悪で、尊敬に値するものではなかったからです。もちろん人が尊敬に値するなどということは決してないのですが、その時の私では、真剣に罪を悔いることなしに、神に会うことは不可能でした。私は、この悔悛の段階を通らなければならなかったのです。

 

 

 

ヴァッスーラ/神のうちの真のいのち/4巻P227

‘90・9・10

 

そう、この世代はすべて姦通を犯している・・・しかしあなたを救ったように あなたの世代も救うつもりです。 砂漠まで引きずって行き、あなたにしたと同じようにしなければならないとしても(*):私は彼女の目に 彼女の裸の身をさらす、そして悔い改めの声を聞いた途端、あなたのもとに飛んで来たと同じように 彼女のもとにも飛んで行く、それから我が天使たちを前にして 愛の歌を歌って聞かせよう。彼女のもとにも飛んで行く、それから我が天使たちを前にして 愛の歌を歌って聞かせよう。彼女を妄想の道からつれ戻し 我が掟の恵みを授けよう。 こうして私の手に彼女の手をとり 我が家に連れ帰って、聖心のすべての富を明かそう。 我が心が時の終わりのために取っておいた宝を:

 

 *煉獄のような浄め。神の目で自分の罪を見たのです。

 

 

 

ヴァッスーラ/神のうちの真のいのち/6巻P88

‘92・6・16

 

当初あなたは 一つの目的、自分自身のため、だけに生きていた、自分の虚栄心に仕えていた。あなたは当時 身に輝きと栄光をまとっていると信じていた。 しかし現実には すっかり裸の身だった。私自身が訪れ、あなたを照らし うちなる闇に輝くまでは どれほど裸の身かを知らせる者はなかった。その時はじめて、真理の光に照らしだされた自分自身を その目で見た、あなたはありのままの自分を 見させられた。 私が思いやりを示さなかったなら 剣が待ち受けていたであろう。 しかし、私はあなたを哀れみ 慈悲をこめて、鼻から息を吹き込んで 生き返らせた。 こうして私たちの関係を 記憶に呼び覚ました ♡

 

 

 

ヴァッスーラ/神のうちの真のいのち/10巻P10

‘99・2・2

 

分かるか 私がいかに平和の大使を育て そして我が家をどれほど急いで救い出すか? 我がヴァッスーラ 見るように、私の目はあまりに清く 反逆には目を留められない。 私のわざの輝き(それはまことに私のわざゆえ)とは我が聖心のうちに すべての霊魂を引き寄せること。 私が急いで我が笏で弟子たちを立ち上がらせないなら、いちじくの木は花を咲かせない。 ぶどうの木には実が残らず、これからも我が羊たちは散ってゆき 檻には一頭もいなくなる。これほど多くの霊魂たちが永劫の火に向っていくのを 全善と慈悲なる者は見るに耐えなかった。

 

 

 

ヴァッスーラ/神のうちの真のいのち/10巻P21

‘99・3・3

 

あなた方は、時代よ、私の目には不浄で嫌悪すべきもろもろのもので自分自身を満たしている

 

 

 

ヴァッスーラ/神のうちの真のいのち/10巻P29

‘99・3・9

 

あなたのうちなる我が息吹の静けさの中で、あなたは私どもの光を通して 私どもが見るようにものごとを見るだろう。

 

 

 

ヴァッスーラ/神のうちの真のいのち/10巻P97

‘00・4・28

 

「どうしてそれほど多くのことが分かり 見えるのですか?」

 

「十字架の光を通してはじめて 目には見えないものごとが理解できるのです。 私たちの贖いの道具であり救い主であるお方の目を通して その意味する一切が見えてきます。 けれどこうしたことに関しては、キリストとの聖なる一致によって、主と一つになり、また<キリストの奴隷>と印されるのを受け入れてはじめて キリストご自身の口を通して こうしたことを知り得るのです、そうです、神の奴隷となるのを受け入れて。

 

 

 

ヴァッスーラ/神のうちの真のいのち/10巻P149

‘00・1・20

 

弱々しく、堕落しやすいあなたが 自分のどうしようもなく悲惨な霊魂を見て 真に悔い改めるなら、あなたを私の全き肖りに似た者とすることができる。

 

 

 

ヴァッスーラ/神のうちの真のいのち/10巻P162

‘00・・・(日付を思い出せません)

 

神なる私の眼差しで見るように あなた自身を見る恵みが与えられたなら 嘆いて胸を打ちつつ砂漠を目指すだろう。 その哀れむべき姿に動転して。 しかし私をまとうあなた自身を見たなら、言っておく 我が偉大さを絶え間なく宣言しよう。 こうは読まなかったか、「あなたの敷石は紅玉 基礎はサファイアの上に据え 胸壁はルビーで、城門はクリスタルで そして城壁全体は宝石で造ろう(*)」と?

 

 *このすべての引用は 霊魂にたいするものです。

 

 

 

 

2.聖母から司祭へ

 

 

聖母から司祭へ1976.7.31

 

 特に愛されている私の子らよ、大きな信頼をもって私にしたがってください。そしてあなたがたの生活に於いて出逢う困難にこだわらず心配しないでください。

 この困難は私の母の心であなたがたのために準備されたものです。この困難は、あなたがたの私の汚れなき心への完全な奉献の生活を育てています。この困難はあなたがたの見方、感じかた、嗜好、愛着からはなれさせ、少しずつわが子イエズスのみ心に従って見たり感じたりするように導きます。

 私はあなたがたが困難を堪えしのんだその心の中に、イエズスのいのちが育てられたのを見ます。そしてこれは私の母の心をどんなに強めてくれるでしょう。

 子らよ、あなたがたの生活が私の個人的な影響によって、本当に変わりつつあることに気がつきませんか?

 内的な困難はあなたがたをいっそう苦しめます。あなたがたは、私のものですが、まだ世に引かれています。私の清さを着ていますが、まだ肉の誘惑の苦しみを感じています。あなたがたの中のある人々は、歎きながらそれから解放されたいと望んでいます。

 更に、あなたがたが経験するこの内的な困難は、あなたがた自身からも離脱するために、どんなに助けになるでしょう。

特に愛された子らよ、自分を決して見つめないでください。あなたがた自身が美しくないと思うほど、私とわが子イエズスには、あなたがたはいっそう美しい者に見えるでしょう。

 あなたがたを覆うのは私のマントです。私の清さそのものが、あなたがたを照らすのです。それから外的な困難があります。それはあなたがたが住む環境によるもので、誤解や非難です、時には軽蔑や讒言さえあります。

 私の敵は、あなたがたを打ち倒し落胆させるために有力な武器としてそれを使います。

 あなたがたはどのように答えたら良いでしょうか?

 イエズスのように沈黙と祈り、おん父との完全な一致の中に生きることです。

 おん父の光の中では、本当でないこと、良くないこと、偽り、讒言など、すべてが霧が太陽の下に消えると同じように消えさってしまいます。

 それで、私の汚れなき心にいるあなたがたには、何ものも触れることができません。

 誰かが、故意にあなたがたに悪を望んでもそれは実現しないでしょう。また誰かが善意をもって何かするなら、悪があなたがたに起こる前にその人は光に照らされるでしょう。

 ですから現在の嵐の中にあっても、あなたがたは平和の内に歩むでしょう。

 

 

 

聖母から司祭へ1992.9.8

 

 今この時代に、どれほど多くのわたしの子である司祭たちが祈りをないがしろにしていることでしょう。

 教会の中で、この内的傷がどれほど深く、またどれほど広がっているかを、もし、あなたたちが、わたしの目で見るとしたら、あなたたちも、わたしと共にどんなに多くの涙を流すことでしょう。

 もう祈っていません。

 活躍することで夢中です。使徒職の価値をすべて活動とか司牧的なプログラム造りにおいているのです。

 あなたたちは、自分たちだけでは何もできないということを、また、あなたたちを通してはたらき、救いの業をなさるのは、ただイエズス・キリストおんひとりであることを忘れています。

 あなたたちは、役にたたない貧しいもの、しかも罪人であることも忘れています。

 祈りに戻りなさい。

 

 

 

聖母から司祭へ1995.6.4

 

 なお聖霊降臨によってあなた方はこの神の光に照らされるので、自分自身を神の真理と聖徳の鏡の中に見ることになるでしょう。

 これは小規模の審判のようなもので、あなた方は、心の扉が開かれて神の憐れみの大きな賜物を戴くことになるでしょう。

 その時、聖霊はすべての人の心と生活をあまねく変容させるという新しい奇跡を行うでしょう。

 すなわち、罪人は改心し、弱い人は頼りになる人を持ち、病人は回復し、疎遠になった人は御父の家に帰り、離散して分裂した人は完全に一つになるでしょう。

 

 

 

聖母から司祭へ1996.5.26

 

―第二の聖霊降臨は、異教の世界に戻り、強力な悪霊の影響のもとに生きているこの人類を、それを創造し、贖い、救ってくださったその主との、完全ないのちの交わりへと、再び連れ戻すために訪れるでしょう。奇跡的で霊的な炎の舌は、全ての人々の心と霊魂を浄化するでしょう。人々は自分自身を神の光のもとに見ることができ、その心は神的真理の鋭い剣で貫かれます。

 

 

 

 

3.ルイザ・ピッカレータ

 

 

ルイザ・ピッカレータ/被造界の中の神の王国/1巻P193

 

 私は完全な戸惑いとへりくだりの心のうちに告白の祈りを唱えました。私の過去を一瞥しますと、自分が全く罪に覆われているのを見ましたが、主にお与えした侮辱の中でいちばん重いものとして、私のうちに覚えた単純な傲慢心のいくつかを見つけました。それで申し上げました。「主よ、あなたの御前で傲慢の罪を犯しましたことを告白いたします。」するとイエスは「わたしの愛情深い御心に近づきなさい。耳をすませてごらんなさい。この罪によってわたしの寛大な心にあなたが与えたひどい苦悩を感じるでしょう。」とおっしゃいました。私はすっかり震えあがりその御心に耳をかたむけました。ほんの一瞬でしたがその時に感じ、理解したことを誰が言い表せるでしょうか? 愛におののく私の心は非常に強くどきどきとしはじめて胸がつぶれるかと思われ、苦痛のために心臓は破裂し、きれぎれになってほとんど破壊されてしまうのではないかと思えました。このような感じを覚えたあと私は叫びました。「人間の傲慢心というものはなんと冷酷なものでしょう! もし可能性が与えられていたら、それは神性そのものをも破壊してしまうでしょう。」

 そのとき私にとって人間の傲慢心とはちょうどうじ虫で表象されるように思えました。それは偉大な王様の足もとで気楽に過ごせるのをいいことに、まるで自分もなにか偉い者であるかのように信じて頭を高く上げ、ふくらんでゆき、少しずつ王様の衣服をはい登り、ついにその頭まで行きつきます。するとその頭が輝く王冠にかざられているのを見て、それを自分の頭にのせるために王様の頭から取りたいと思い、さらに衣服も脱がせ、玉座からおろし、ついにはその命までねらってあらゆる方法を使いたいとさえ願います。このうじ虫は自分が何者であるかを知りません。まして自分の傲慢のゆえに、彼を消してしまうには、王様がその厚かましい計画に気づいて片方の足でふみつけるだけで足りるということすら考えることができません。傲慢で熱した頭が作り出した錯覚による金色の彼の夢の全てはたった一瞬のうちに壊され、彼ほど傲慢でない人びとにも蔑みと同情心を起させることでしょう。このような人は恩知らずで悪者であるだけでなく、もっとも軽はずみで生意気な人だと思われるでしょう。

 まさしくこの私が、神聖な王様の足もとにいる惨めなうじ虫であるのを見ました。私が主にたいして犯した侮辱を思って非常な戸惑いと申し訳ない気持ちでいっぱいになるのを感じ、私の傲慢の罪ゆえにイエスが苦しまれたひどい苦悩を私の心におぼえました。イエスはこのあと私をひとりに残されましたが、私は傲慢心の醜さについて考えつづけました。それはあまりにも生々しい苦しみを生みましたので、とても言葉で言い表すことはできません。

 

 

 

 

4.マリア・ワルトルタ

 

 

マリア・ワルトルタ/聖母マリアの詩 下/P185

 

自分から避妊している女たちよ。社会では法律上の妻であっても、神の目にはそうではない。夫だけのものであっても、淫売婦と同じです。