自分が先か、人が先か

 

 

証し

だれでも人々の前で自分をわたしの仲間であると言い表す者は(マタイ10・32)

 

 

 

 

1.マリア・ワルトルタ

2.マーリン・キャロザース

3.サンダー・シング

 

 

 

1.マリア・ワルトルタ

 

 

マリア・ヴァルトルタ/私に啓示された福音/6巻上369.6/P90

 

「だが、私は今やりたい。主のために働くのに、早すぎることはない」。

「そう、あなたの言うとおりでしょう。けれども、主のための最初の仕事は、私たちの中でしなけれはなりません。私たちの中に信仰を説く前に、ほかの人びとに説きに行くのは・・・」

「あなたは利己主義だ」。

「そんなことはありません」。

「いや、そうだ」。

「違います」。

 口論が始まる。イエズスが口を挟む。「ぺトロの言うことはほとんど正しい。けれどもユダの言うことも、幾分正しい。なぜなら、説教は事実に基づくべきだからです。だから、『私がするようにしなさい。それが正しいのだから』と言えるように、まず自分を聖なるものとしなさい。そして、それはぺトロの言うことを補強します。けれども、他の人のために働きかけることは、自分を完成させる助けにもなります。なぜなら、私たちは、自分が回心させようとする人から批判されないために、自分を向上させねばなりませんから。おや、もうヨハンナの家に着きました・・・入って、主の働き手との交わりを楽しみましょう。そして、将来、事実によって説教できるように」。

 

 

 

 

2.マーリン・キャロザース

 

 

マーリン・キャロザース/信仰その驚くべき力/P217

 

 神のご計画はいつも単純明快です。信じ、人に伝える。このことが自分自身の信仰を強くし、人々が信じるのを助けるのです。サタンの計画は私たちを沈黙させておくことです。神のご計画の内にある力を知っているからです! 「おまえたちには話す適正がないよ。」クリスチャンがこんな醜い声をいつも聞かされるのは、まさにこれが理由です。

 忘れてはなりません。神が人に宣べ伝えるため召し出されたのは、生まれつき話し上手な人たちだけではありませんでした。人に伝えるため神が召されたのは、すべてのクリスチャンでした。このことをしっかりと頭と心に入れておいてください。あなたの信仰を人々に語り、あなたの救いを人に確認させるのは、あなたの口であることを覚えておいてください。

 

 

 

3.サンダー・シング

 

 

徳間書店/林陽訳/サンダー・シング/聖なる導きインド永遠の書/P163

 

気体は寒いときには光を幾らか吸収するが、暑いときには逆に放出する。それと同じく、わたしたちは霊的に冷えていると、義の太陽が照らしているにもかかわらず暗黒の中で生きることになる。だが、十字架の摩擦によって聖霊の炎が点火され、熱が生じてくると、神の光によってまず自分が照らされ、次に人々にその光をもたらすようになる。

 

 

 

 

徳間書店/林陽編訳/サンダー・シング/イエス・キリスト封印の聖書/P309

 

同じように、多くのクリスチャンが生命をいただいていますが、蛇を殺せるだけの霊的な力を持ってはいません。生命があっても、悪い生命は何の役にも立たないのです。そのような人は自分を助けることができません。自分自身の生命を救えないなら、どうして他を助けることができるでしょうか。彼らは人への愛を持ってはいません。他を救おうと熱心になることがありません。かりにそんな願いを持っていたとしても、他を救う力を持ってはいません。その結果、霊魂の敵たるサタンが来て彼らに噛みつき、罪の存在が彼らの霊魂を滅ぼすことになるのです。しかし、われらが主は、ただ生命を与えるだけではなく、「豊かなる生命」を与える、といわれました。人は、豊かな生命を持つときにこそ、霊魂の敵を倒せるほどに強められるのであります。

 

 

 

サンダー・シング/イエス・キリスト封印の聖書/P393

 

われわれが主を知り、主の御力を実感できるよう、神が助けてくださいますように。わたしたちが救われたときに、他の人々をも救えるために!