主に従う
ヨハネ12・26
わたしに仕えようとする者は、わたしに従え。そうすれば、わたしのいるところに、わたしに仕える者もいることになる。わたしに仕える者がいれば、父はその人を大切にしてくださる。
天界の秘義1737
「あなたの敵をあなたの手に渡された」(創世記14・20)。これは勝利を意味していることは説明なしに認めることが出来よう。人間的な本質と神的な本質との連結は主により不断の試練の争闘と勝利により得られ、遂行されたのであり、しかもそれは主御自身の力により行われたのである。その連結と結合とを他の方法で把握している者は大いに誤っている。そのことにより主は義となられたのである。連結または結合は愛の天的なものをもって、即ち、前に言ったように、エホバである愛それ自身をもって遂行されたのである。人間が主と連結することもまた幾多の試練により信仰を愛の中に植えつけることにより遂行されるのである。信仰が愛の中に植えつけられない限り、即ち、人間が信仰に属している事柄により信仰の生命を、即ち、仁慈を受け入れない限り、連結は存在しないのである。そのことのみが、主に従うことであり、即ち、主がその人間的な本質の方面でエホバと連結されたように、主と連結することである。そこからまたこのような者たちは凡て神の独り子であられた主から『神の子たち』と呼ばれ、またそこから神の映像となるのである。