聖母と話す者は主と話す
1.マリア・ワルトルタ
2.デボラ
3.愛の炎
4.グリニョン・ド・モンフォール
5.聖母から司祭へ
6.アグレダのマリア
1.マリア・ワルトルタ
マリア・ワルトルタ/聖母マリアの詩上P159
私はいつもイエズスを運ぶものです。イエズスは私の胎内に顕示台の中の“ホスチア”のようにおられ、私に来る人は“彼”を見つけます。私にもたれる人は、イエズスに触れ、私に向かって話す人は、彼と話すのです。私は彼の“服”で、彼は私の魂です。私の胎内に成長しつつあったその九ヶ月の間よりも、今、私の子は自分の母と一つになっています。ですから、私に来て頭を私の胸にもたれる人は、すべての苦しみが治まり、すべての希望に花咲くのです。
マリア・ワルトルタ/聖母マリアの詩上P214
実際あなたたちにイエズスを与えるのは、いつもマリアだからである。彼女こそ御聖体を運ぶもの、彼女は生きる聖体の器である。マリアのところへ行く人は私を見つける。彼女をとおして私に頼む人は必ず私を受ける。
2.デボラ
デボラ/生ける神よりあかされた英知/2巻下P20
聖母:我が娘よ、全ては、私を通してなされるあなたがたとの神様の対話なのです。
3.愛の炎
エリザベット・サント/愛の炎/P87
主が話しをしておられるときに、そのことばは聖母マリアのことばと重なり合い、まるでひとりの人が話しているかのようでした。
4.グリニョン・ド・モンフォール
グリニョン・ド・モンフォール/聖母マリアへのまことの信心/山下訳/P282
この信心の名称そのものが、イエズスとマリアとの緊密な一致を、もっとも雄弁に物語ってはいませんか。イエズスとマリアとのこの一致は、イエズスがマリアのうちにおられ、マリアがイエズスのうちにおられるほど緊密なのです。むしろ、マリアはもう存在しないくらい、それほどイエズスだけが、マリアのうちにおられるのです。太陽から光を引き離すことができないように、イエズスからマリアを引き離すことはできません。
そんなわけで、わたしたちの主のことを、「マリアのイエズス」と呼び、聖母のことを「イエズスのマリア」と呼ぶことができるのです。
5.聖母から司祭へ
聖母から司祭へ1974.12.24
あなたがたは私の声だけに耳を傾けるでしょう。なぜなら、他の声や他の考えはむなしいからです。
私があなたがたに伝える声と考えは、ただわが子のものです。従って、あなたがたにとり、福音はどれほど残り無く明らかになることでしょうか! わが子の福音だけが、あなたがたの唯一の光となるでしょう。あなたがたは闇に覆われている教会に、福音の光をことごとく与えるでしょう。
他の人々に愛着しないように。あなたがたの唯一の愛は私であって、あなたがたの母に対するものだけです。そして私はあなたがたの母として、わが子イエズスだけを残り無く愛するその愛へあなたがたを連れてゆきましょう。イエズスなしでは生きられないところまであなたがたを導き、彼への愛があなたがたの生命となるようにし、彼があなたがたのうちに、もう一度真実に生きたもうようにしましょう!
私が特別に愛している子どもたち、そのためには、あなたがたの貧しさ、謙遜、素直さが私に必要です。
世があなたがたを理解せず、受け入れなくても怖れないように。あなたがたの家とあなたがたの避難所となるのは、いつも母の心です。
聖母から司祭へ1985.2.9
天から降らせるわたしのことばは、上智の花です。これは、永遠の上智であるみことばから出ます。みことばこそ、つくられざる上智であり、おん父の完全な写しであり、そのご計画を知らせるお方なのです。
この上智は、わたしのおとめの胎に宿って、みことばは人となり、つねに人々に永遠の真理のたまものを与えることを使命としておられます。
聖書、特に聖福音に収められた、この神のみことばだけが、あなたたちを導くべき光でなければなりません。
6.アグレダのマリア
アグレダのマリア/神の都市/P115
聖ザカリアの家の前につくと、聖ヨゼフは先に行き、声を掛けました、「主があなた方のそばにおられ、あなた方を恵みで満たされますように。」聖エリザベトは、ナザレトの聖マリアが自分の所に来るために旅に出たという幻視を既に見ていました。この天の貴婦人がいと高き御方の御目にとって一番喜ばしい方であることも知らされていました。聖マリアが神の御母であることは、二人だけになった時、聖エリザベトは知りました。「主はあなたと共におられます。私の親愛なる従姉妹よ」と挨拶する聖マリアに聖エリザベトは答えました、「私に会うために来て下さったことで、主があなたに報われますように。」挨拶の後、家に二人きりになった時、聖マリアは言いました、「神があなたを救い、恩寵と長命を賜いますように。私の親愛なる従姉妹よ」(ルカ1・40)。これを聞いて聖エリザベトは聖霊に満たされ、最も高揚された神秘が判りました。聖エリザベトだけでなく、胎内の聖ヨハネも感動したのは、実は聖マリアの御胎内の御言葉の存在のためでした。受肉した御言葉は聖マリアの声を道具として使い、救世主としての御言葉は、霊魂の救いと義化のため、永遠なる御父から与えられた力を胎内から発揮し始めました。御言葉は人間として活動しますが、受胎後、また八日しか経っていない人間として御父に祈願しました。将来の先駆者の義化の願いは聖三位一体から聞き入れられました。