オナン

 

偶像崇拝

 

 

1.聖書

 

 

 

創世記38・4

 

彼女はまた身ごもり男の子を産み、その子をオナンと名付けた。

 

 

 

 

2.この息子により行為における誤謬、すなわち、悪が意味されている

 

天界の秘義4823

 

「彼女は再びみごもり、息子を生んだ」(創世記38・4)。これは悪を意味していることは、『息子』の意義から明白であり、それは真理であり、また善であり(264番)、かくてその対立した意義では誤謬であり、また悪であるが、しかし誤謬から発した悪である。この悪は誤謬から発しているため、それはその本質では誤謬である、なぜなら誤った教義から悪いことを為す者は、誤ったこともまた為すが、しかしそれは行為をもって為されるため、それは悪と呼ばれるからである。長男により誤謬が意味され、この者によっては悪が意味されていることはこの息子について、彼は実際[行為をもって]悪を行ったと言われていることから明白である、すなわち『彼は精を地にもらした。その兄弟に子種[精]を与えないためであった。彼の行ったことはエホバの目の前に悪かった、で彼は[エホバは]彼もまた死ぬようになされた』(9節と10節)。ここにもまたこの悪は誤謬から発していたことが明白である。さらに古代諸教会では第二番目の息子により行為における信仰の真理が意味され、それでこの息子により行為における誤謬、すなわち、悪が意味されているのである。悪が彼により意味されていることは、原語から認められるように、長子のエルはその父、またはユダから名前をつけられたのに、この息子は、またはオナンはシュアも娘であるその母から名前をつけられたという事実からもまた認めることが出来よう。なぜなら聖言では『男』により誤謬が意味されるが、『女』によりその誤謬の悪が意味されるからである(915、2517、4510番)。シュアの娘により悪が意味されていることは前に見ることが出来よう(4818、4819番)。それでエルは、その父から名前をつけられたため、誤謬を意味し、オナンは、その母から名前をつけられたため、悪を意味している、なぜなら前の者はかくていわばその父の息子であったが、後の者はいわば母の息子であったからである。

 

 

天界の秘義4823

 

「彼女は再びみごもり、息子を生んだ」(創世記38・4)。これは悪を意味していることは、『息子』の意義から明白であり、それは真理であり、また善であり(264番)、かくてその対立した意義では誤謬であり、また悪であるが、しかし誤謬から発した悪である。この悪は誤謬から発しているため、それはその本質では誤謬である、なぜなら誤った教義から悪いことを為す者は、誤ったこともまた為すが、しかしそれは行為をもって為されるため、それは悪と呼ばれるからである。