敵を愛し、自分を迫害する者のために祈りなさい

マタイ5・44

 

右の頬を打つなら、左の頬をも向けなさい(マタイ5・39)憎しみ・憎悪

 

 

 

1.聖書

2.スウェーデンボルグ

3.ヴァッスーラ

4.聖母から司祭へ

 

 

 

 

1.聖書

 

 

マタイ5・43―48

 

「あなたがたも聞いているとおり、『隣人を愛し、敵を憎め』と命じられている。しかし、わたしは言っておく。敵を愛し、自分を迫害する者のために祈りなさい、あなたがたの天の父の子となるためである。父は悪人にも善人にも太陽を昇らせ、正しい者にも正しくない者にも雨を降らせてくださるからである。自分を愛してくれる人を愛したところで、あなたがたにどんな報いがあろうか。徴税人でも、同じことをしているではないか。自分の兄弟にだけ挨拶したところで、どんな優れたことをしたことになろうか。異邦人でさえ、同じことをしているではないか。

 だから、あなたがたの天の父が完全であられるように、あなたがたも完全な者となりなさい。」

 

 

 

ルカ6・27−28

 

「しかし、わたしの言葉を聞いているあなたがたに言っておく。敵を愛し、あなたがたを憎む者に親切にしなさい。悪口を言う者に祝福を祈り、あなたがたを侮辱する者のために祈りなさい。」

 

 

 

レビ記19・1−2、17−18

 主はモーセに仰せになった。
 イスラエルの人々の共同体全体に告げてこう言いなさい。
 あなたたちは聖なる者となりなさい。あなたたちの神、主であるわたしは聖なる者である。
 心の中で兄弟を憎んではならない。同胞を率直に戒めなさい。そうすれば彼の罪を負うことはない。復讐してはならない。民の人々に恨みを抱いてはならない。自分自身を愛するように隣人を愛しなさい。わたしは主である。

 

 

 

 

2.スウェーデンボルグ

 

 

天界の秘義3605[4]

 

 『怒り』『憤り』『狂憤』が聖言の中でエホバまたは主について述べられるときも同様である(このことについては245、592、696、1093、1683、1874、2495、2447、3235番を参照)。ユダヤ民族とイスラエル民族は他の凡ゆる民族にもまさって、その交友の中にすら何か友だちらしくないものを認めるや否や、彼らを残酷に扱い、単に彼らを殺すのみでなく、野獣と鳥に晒しものにすることが当然なことであると信じるといった者であった、それで主の流入してくる慈悲が彼らのもとでは、単に彼らの敵のみでなく、その仲間に対してもこのような憎悪に変化したため、エホバもまた憎悪を抱き、怒り、憤り、激怒するとしか信じることは出来なかったのである、こうした理由から聖言ではその外観に応じてそのように表現されているのである。なぜなら人間の性質のあるがままに、主はその者に現れたもうからである(1838、1861、2706番)。しかし愛と仁慈の中にいる者たち、すなわち、善の中にいる者たちのもとでは憎悪の性質はいかようなものであるかはマタイ伝の主の御言葉から明白である―

 

 あなたたちは、隣人を愛し、敵を憎まなくてはならないと言われているのを聞いている、しかしわたしはあなたたちに言う、敵を愛し、あなたたちを呪う者を祝福し、あなたたちを憎む者に善を行い、あなたたちを傷つけ、迫害する者らのために祈りなさい、これはあなたたちが、天におられるあなたたちに父の子となるためである(5・43‐45)

 

 

 

 

3.ヴァッスーラ

 

 

ヴァッスーラ/神のうちの真のいのち/6巻P171

‘92・11・10

 

あなたに平安 ♡ 今日の大地はすっかり汚染され 私以外は すべてがある。 この世にとって正しいと思えることも私の目にはおぞましく すでに私の裁きを受けている。 この世に憎まれるとしても それは私を愛しているがゆえ。 あなたの証しを私の目に妥当なものとさせなさい そして言っておく、救霊のためにすっかり身を捧げ 友達およびあなたが敵と呼ぶ者たちのために いのちを捨てて愛を示した時はじめて その証しは妥当となる、そして私の日が訪れても 恥を感じないですむ。 私、自身が、我が力をもってあなたを養う、その間与えてある仕事をつづけながら 歓喜の叫びを上げなさい、私の力で彼らの壁を打ち壊し 覆われていたすべてを明るみにだすがゆえ 歓びなさい。 あなたの前にあらゆる動物やへびが這いまわっているのを 目の当たりにしよう、しかしからだを殺せる者たちは怖れなくてよい、霊魂は殺せないと言っておく、むしろ地獄でからだも霊魂も滅ぼせる者を 怖れなさい! 我が足跡をたどり 名誉も名声も求めないように。 世にペテン師と見なされても 自分は本物だと知りなさい、まずはじめに世は私をペテン師と見なした。 愛しなさい! そして許しなさい! 聖霊にたいして驚くべき企てをたくらむ者たちのために祈りなさい そして裁いてはならない 彼らにとって死に連なるものが、あなたにとっても致命的とならないように。 私が彼らを正すにまかせなさい。 あなたのなすすべては 愛に根づいたものであるように。 私があなたを養い 慰めで満たす。 最後には 私のからだの刺すべてが取り除かれよう。 愛が 勝利する。

 

 

 

ヴァッスーラ・神のうちの真のいのち・8巻P222

‘96・10・22

 

はっきり言っておく、進んで野獣の足もとに身を投じ、拝み 彼の世間的王国を受け入れる者は、地獄の火に落とされる。 こうした霊魂たちのために祈ってほしい、娘よ、あなたと同じように彼らも 私にとってはかけがえのない者たち。 見よ、娘よ、あなたの敵であろうと、彼らが救い出されるように祈らなければならない。

 

 

 

ヴァッスーラ/神のうちの真のいのち/8巻P226

 

荒廃した我が聖所を立ち上げるのを援助し この砂漠に植林するためにも あなたを育て上げた

 

 

 

 

4.聖母から司祭へ

 

 

聖母から司祭へ1977.8.24

 

 愛する子らよ、あなたがたが、現在生きている世界を、私の目で眺めてください。

 私の反対者が、全てをその手中に納めているのをごらんなさい。現在ほど、世界が悪魔の絶対的支配下におかれた王国となったことはありません。

 しして、その誘惑の犠牲となった霊魂が、日毎にますます滅びに落ちて行きます。

 母の特別の干渉によって、彼らを救いたいのです。それで、あなたがたの愛が私に必要なのです。

 サタンが罪によって死に到らせたこの哀れな子らを、私の心で、愛してください。とりわけ、最も遠ざかっている人を愛してください。神を否定し、あなたがたを妨げ、拒否する人々も、罪と憎しみと暴力による犠牲者であっても愛してください。

 彼らは、サタンの手先、素直な道具となり、その思いのままに駆使されて、その行動によって悪影響を与えていますが、彼らも、イエズスから、救われたものです。彼らも私の子供です。

 彼らは最も重い病人であり、彼らは私を最も必要としています。

 あなたがたは、私において私のかわりに彼らを愛してください。あなたがたの愛は、純良であり寛大な愛であり、私自身の愛であるように!

 彼らが、その愛に応えないように見えても、実際にはそうではありません。あなたがたの愛は、彼らを悪魔の支配から救うエネルギーです! 彼らが住むその闇を切り裂く光ですし、救いにまで導く一番貴重な助けなのです。

 あなたがたは私のものです。反対者によって奪われ、悪に支配された人々を家まで連れ戻すために、私は、あなたがたを使います。

 奪い去られたこの全ての子らが、あなたがたによって、私の花園の囲いの中に戻ってほしい。それで彼らは、救いに戻ることができるのです。

 最愛の子らよ! 私は、急いでいます。もう、すでに、時期が到来しました。急いでいます。

なぜなら、すでに始められた決戦に対して、完全に実現される計画があるからです。

 私の決定的な方策、勝利の手だては、あなたがたです。特に愛されている子らよ、私から奪われたすべての子らを、反対者の手から奪いかえすために、あなたがたの愛のすべてが私に必要なのです。

 全ての子らが、私の汚れなき心の花園に入った時、その時、私の勝利がこの世の愛の勝利であることをすべての人がわかるでしょう。