HOMEWORKSFILMOGRAPHYTREATISESZAREGOTOabout myselfLINKS

戻る

■式日■

■泣いた場所■

東京都写真美術館ホール

■涙の量■

ぽろり。

 藤谷文子さんがべらぼうに良かった。びっくりした。私の中で藤谷文子さんといえば「古畑任三郎」の清楚な女子高生役だったので、びっくりでした。ギター片手に歌う姿も素晴らしかった。UAっぽい、すごいありえる感じで。
 洋服とか、かわいくて。洋服というか扮装っ感じで。ガーリィとプリミティブの融合というか。冒頭の扮装は、スゴイ!びくっと、しました。「ドラゴンヘッド」を彷彿とさせるような。閉塞感。狭い、空間、に、ものすごく高い空。青空。
 ちょっとネタばらしになっちゃいますが(まだこれから見る方は読まないで〜)、一ヶ月の記録形式になっていて、「あと何日」ってカウントされるのですが、それがきっと、この女の子が死んじゃって終わるんだなぁ、どんな死に方しちゃうんだろうなぁ、とか思わされて、閉塞感が煽られるんですけど、実は、違っていて、めっちゃ救われる終わり方に、なっていて、それが意外でした。あの精神状態から立ち直り早!って感じですけど、救われてて良かった。すっごくほっとしました。
 そうだ、こっこの「Raining」で終わるのですが、それが素晴らしい!こっこのライブに行った事がないので実際に聴く事は別にして、あんなに気持ち良くこっこの歌を聴けたことはなかったです。ぴったりでした。
 泣いた場面というのは、大竹しのぶさん演じるお母さんと話し合う、場面です。やっぱりお母さんを責めちゃダメだなぁと、思いました。身につまされたりしつつ。全部忘れよう、と思いました。なんかこの場面は、自分のことばっかり考えてしまってあんまり集中できなかったんですけど。えへ。結局、自分のことで泣いたってことですね。お母さんゴメンね。反省。
 あ、あと。あんまり「エロ」がなかったから、良かった。ほんと。男の人の手持ちカメラって、それだけでハラハラするんですけど。エロな方向にいかなかったから、ほっとしました。あれ以上、「彼女」が傷つかなくて、よかった。村上淳さん演じる「自転車の男」も、実はべらぼうにいい人じゃんってことに、後で気がついた。壁叩いたりして、手痛いよ。にしても、あの黒い車から出て来た男を見た時はどうなることかと、思いました。涙出そうになったくらい、恐かった。結局あれは、誰?どういう関係の人だったのか、結局わからなかった。本編と関係ないですが、あの男の人は助監督さんでは、ないですか?あまりの顔のこわさに、お名前をチェックしていたのですが、助監督さんのお名前と一緒だったような。ものすごい、恐かったです。一番、恐かったです。夢に見る。コワイ!
 ビルの内装とか、どう考えても、個人の力じゃ無理な気もしつつ。お母さんの顔写真が壁一面に貼ってあったりして、焼き増し、したのかなぁ、とか、自分でプリントアウト、したのかなぁとか、いろいろ考えてしまうんですけど。心象風景なんですよね。手放しに、かっこ良かったどす。
 もっと、破滅的なのかと、思いきや、最後、赤いカーテンを開けてさあ旅立とうって感じで、救われた、ほっとした。「エヴァンゲリオン」、ちょっと観て、どうしてもダメで観れてないんですが、で、「ラブアンドポップ」も、鳥肌がナレーションって聞いて、観たいんですけど、なんとなく観れないでいるのですが、この映画観てからなら、観れそうな気がしました。なんか、難解なナレーションが、苦手。わからないんです・・・。実は岩井俊二監督見たさに、観に行った映画なんですが、観ておいてよかったです。

戻る

HOMEWORKSFILMOGRAPHYTREATISESZAREGOTOabout myselfLINKS