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■女生徒■

■泣いた場所■

自分の部屋。

■涙の量■

「ぽろぽろ。」

■泣き処■

 太宰には悪いけれど、文章をかっ飛ばして、佐内正史さんの写真だけを一通り、何遍も何遍も見返しているうちに、涙が出てきました。灰色の団地(じゃないのかもしれないですが)、夾竹桃、空高い飛行機、ガードレール、駅前の自転車置き場、とかとか、とにかく懐かしいというか、なんというか。小さい頃見てた風景、の、中にいる気分。(でも「自分」は透明で誰にも見えないんだけど)懐かしい。夕方になる前の、下校時間の光の感じ。女の子が半そでを着てるから、夏なのだと思うのですが、花曇りな、感じで、包まれてる、感じというか。すごく、懐かしい。紙の質感もなんかいいんですよ。写真っぽくなくなって。上手く言えないですけど。記憶の断片。団地が、団地の雰囲気が、懐かしい。全体的に団地っぽい感じ。そうだ、帯文を書いているのが、「ご覧の通り団地育ち」のエレファントカシマシの宮本浩次さんなんです〜。団地育ち必見の一冊です。
 で、太宰!『女生徒』は、読まなくちゃと思いつつ、ずっとそのままで、読むきっかけを失っていたのですが、今回、佐内さん写真のこの本で、読むことができて本当によかった!とっても新鮮だった。やっぱり文学は古くならない。感受性が豊かなことは、時々とっても不便だろうと思う。太宰が本当に、死んでしまったことが、信じられない。ほんとに死ぬのはなしだぜ、ベイベー。●生きてるうちが花なのよ●どうやら一日過ぎた●死んだらほんとにそれまでよ●そっちの調子はどうだい?●。。。アンジー、好きだったんだよね。
                                   UPDATE 01/01/15

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