(天然記念物指定地の説明板より)

サブタイトル
丹那断層と北伊豆地震
石垣のズレ

北伊豆地震は、昭和5年(1930年)11月26日午前4時02分に発生しましたが、本指定地はその時に活動した丹那断層のずれの跡を良く示す場所です。

北伊豆地震の規模はマグニチュード7.3、震源は丹那盆地付近の地下0〜5キロメートル、震央付近の震度は6という、直下型の大地震でした。

この時動いた丹那断層は、箱根芦ノ湖から修善寺町まで続く、長さ約30キロメートルの丹那断層帯の代表的な断層です。

                (断層を示す石垣のズレ)


断層断面

丹那断層は、東京大学地震研究所により3回の発掘調査が行われました。 その結果、過去6000〜7000年間に小さな活動も含めて9回の断層活動があったこと、その中には『続日本後記』に記録の残る承和8年(841年)『伊豆国大地震』の震源が丹那断層であることもわかってきました。

丹那断層は、このように約700〜1000年の周期で活動が繰り返されてきて、1000年に2メートルの割合で左横ずれを続け、約50万年前から現在までに左横ずれ1キロメートル、西側地塊が100メートル以上隆起したと推定されています。したがって本断層は地震断層であると同時に、最近地質時代にくり返し活動してきた活断層です。                         (断層地下観察室で見られる断層の様相)

     (昭和10年6月7日天然記念物に指定)




          丹那断層への行き方