山岳写真と白鳳の秘湯



白鳳渓谷(2)

南アルプスの東部
早川によって刻まれた
急峻な白鳳渓谷の秋

      

山梨県身延町(または中富町)で国道52号線に別れを告げ、早川の上流に向かって車を走らせると、1時間半ほどで白鳳渓谷に到着する。

長い年月をかけて早川が大地を削り、今は遥か深い谷の底を流れている。山の上へ向かう斜面も川へ下る斜面も急峻で、人の歩ける道などはどこにも見当たらない。切り立った斜面を削って作った細い車道だけが、川の上流へと続いている。

幾重にも折り重なった山々は、秋になると全山紅葉に染まる。黄色の中に緑と赤が織りまざって、何とも言えない色模様をつくる。

紅葉を堪能したら先程来た道を20〜30分ほど戻ると、今から1300年の昔、孝謙天皇が8年間とどまったという伝説のある奈良田温泉がある。肌がつるつるする、温泉らしい温泉である。宿に着いたら、ゆったりと湯の香りと感触を楽しみ、主人が心を込めて作った料理を味わって帰れば、また寿命が何年か延びるかもしれない。

また、奈良田には国際的な山岳写真家、白籏史朗の記念館があり、見る人をうならせる写真が多数展示されている。


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