練習日記(平成13年前期)

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平成13年6月2日(土),3日(日)  合宿で〜す♪
 うーーーーーむ、やっぱり演奏会前最後の練習日記を書かないとケリがつかないですよねぇ?・・・・でもでも・・・・・書きにくいよ〜〜(笑)!!

 土曜日の昼間は案の定、男声は4名だけ。女声合唱の練習みたいでしたね。夜はもう少し男声も増えたので二つにわかれてアンサンブル練習。2時間たっぷりTallisを歌い続けたらさすがに喉が疲れてしまいました。その日はだいぶん自信がついたつもりだったのに・・・翌日はそんな自信は木っ端微塵・・・まっ、本番は音程を気にしすぎて空虚な音にならないように気を付けよっと。やっぱりハートのない音はしらけるもの・・・出したもの勝ちさ! な〜んちって。。 許してチョ!・・・所詮、それが実力なのよ。。。w(←ちょい投げやり?)

 日曜日は朝からO先生の練習。
まずはPurcellの3曲から。曲全体の構成を考えた曲想を・・・最初から盛り上がらないでね。一番の山へ向かってエネルギーを持っていきましょう。それにしてもPurcellはバロックの作曲家としては異色な作曲家ですね。マニエリスモ的な和声進行がとても印象的で、特に「Hear my paryer」は言葉がなくても音で充分に内容を伝えることができます。できればこの曲を元にしたサンドストレームの曲も歌ってみたいものです。もちろんPurcellの他の曲もこれからもっと歌ってみたいですね。

 次は「Come, Holy Ghost」
この曲も結構アッパレな曲だと私は思うのです。やはりグレゴリオ聖歌をもとにしてその音形を変奏曲のようにちりばめたり、変拍子にした所にこの曲の妙があるのでしょうね。「言葉は古きを慕い、心は新しきを求む」・・・ちょっと違うかもしれないけど古いものを使って新しいものを見つけ出した良い例かも。。。最初の音の重なりも、まるで聖霊が雲になってたなびいているような感じ。各パートに現れるグレゴリオ聖歌も霧の中で漂うに・・・そして遙か雲の上でソプラノ・ソロとテナー・ソロの天の声が・・・すると聖霊達が口々に歌いだす・・・最後はひとつになって・・・と、こんな感じです。

 午後からは「Who killed Cock Robin?」
この曲についてはあまり語らないほうが良いでしょう。。聴いてのお楽しみ?見てのお楽しみ?・・・森の中で様々な動物達がしゃべっているのが見えたら・・・OK!  I mourn for my love・・・とDove(ハト=作曲者)が言いました。

 男声合唱「Village Wedding」
何度も繰り返すギリシア正教的な旋律・・・聞いている人が飽きないように、そして不思議な世界へ誘えるように歌えたら・・・・・理想です。

 女声合唱「Songs from “The Princess”」
これは何度も書いているし、「Healing Room」にもUPしてあるとおりテニスンの詩が素晴らしいのです。O先生も・・・日本語に訳さなくて充分伝わってくるよね・・・とおっしゃっていました。私もかえって日本語に訳して原詩の良さを損なっては・・・と思って訳すのを躊躇しています。もしよろしければ、これを読んでくださったみなさんも「Healing Room」にある詩を是非、声に出して読んでみてください。言葉のリズム、響き、韻・・・・読んでいるだけで音楽になるはず。これにHolstが素敵な音をつけているのです。 英国の人はこういう詩をみんなで諳んじるのだそうですね。私達も何かの機会に口をついて出てくるようになるといいですね。・・・・・Brief is life but love is long.・・・・・・So sad, so fresh, the days that are no more.

 今回も半年間、練習日記を書いてきました。読んで下さったみなさん、ありがとう♪・・・・・本当に9日の演奏会のプログラミングには結構満足してます。それにPurcellが素晴らしい作曲家だったとわかったし、Tennysonの素敵な詩にも出会えて嬉しかった。・・・・しかし、しかし、しかし・・・・今思うのは、悩みながら日記を書く時間に練習しておけば良かった・・・・ってことかな?(殴,蹴,倒・・・笑)

平成13年5月27日(日)
 ふーーーっ 本番まであと2週間です。そろそろ詰めの段階、仕上げの段階かな? なるべく暗譜をしようとは思ってます。楽譜を見ながら歌うと音符を追った拍節的な歌い方になってしまうおそれがあるから。楽譜から目を離すと自分の中に取り込まれた音や歌詞が音楽になって流れ出ていくよう気がする。理想ね、理想。そうなればいいな〜って感じ。ただ、途中で事故が起こるとこわいので一応楽譜は持ちますが・・・目は離して歌うようにしましょう♪♪

 今日は団員のお子ちゃまたちが9人も集合しちゃいました。本当はあと2人いるし、この夏に、もう2人増える予定です。そっか〜、13人もいれば Kids Choir(?) ができるね(笑)。しかし、ちょっと前まではギャートルズだったお子ちゃまたちも、小学校や幼稚園に行くようになると自分達で遊べるようになる。すると、ちょっとした子供社会の秩序のようなものができて、練習中の親をわずらわすことも少なくなるんですね。まっ、3歳くらまでの子供は無理だから、親が交代で面倒を見てたようですが。。。

 まずは「Who killed Cock Robin?」から・・・
途中のセリフわりや配役(?)も決めながら練習。以前はシアターピースをやっていましたが最近は全然やりません。でもこういうシアターピースっぽいの好きだな。動きはないけれど結構何人もしゃべります。まるで「星とど(星からとどいた歌)」を彷彿とさせる箇所もあって大笑い。。。私? はい、私も一言だけしゃべります。即興でやってみたのですが、前からの流れでいくとどうしてもああいうキャラになってしまうのだ。。。哀しっ。。。セリフを挟むと音楽の流れも不自然じゃなくなるんです。心配なのはしゃべった後に音を忘れてしまわないかってこと。これまで何回も練習してきたからスリコミされてて大丈夫? セリフも入れてできあがってくるとこの曲は結構面白い! どこかの合唱団さん、この曲、コンクールでやりません? ペトラッシのナンセンス級、それ以上にインパクトあるかもよ。

 次は「Come, Holy Ghost」・・・
聖霊があちらこちらで歌っているようにちらばって・・・と言っても真横か真後ろに離れることしかできない人が多いのです。これがM団の良いところでもあり、悪いところでもある。協調性があるといえば聞こえは良いのですが、自分のオリジナリティを出せない、他人がこうだったら自分ならこうするっという意志を表せない。。。ケース・バイ・ケースで両方を使い分けられると良いのですが。。。厳しすぎるかな? そそ、前も言ったけどオリジナリティと自分勝手というのとは違うからね。間違えないように。。。自分も。。ハイ。

 私には久々のPurcell、3曲・・・
今日はアルトの御大、ちーさんがお休みだったのでアルトUが20代前半のメンバーで健闘していましたが、ちょっと音程に難あり。気になる箇所は指摘しながら・・・私もチョイ手伝いました。それからM団のテナーUはわりとゴーイング・マイ・ウェイなパートなので他のパートとテンポ感が違うよってJ子に指摘されてましたね。縦で言葉が合う所はあわせなきゃ。意図的にやると気持ち悪いけどテンポ感が合って耳があれば自然に合うはずなのですが。。。楽譜にかじりつきもやめましょう!(もちろん自分も。。)

 休憩後はまず男声合唱「VILLAGE WEDDING」から・・・
前述のように今日は ちーさんがいなかったので一番上は私1人・・・・w でも勉強になりました〜! ちょっと自信もついたかな?ダメ? あの音階にも慣れました。テナーTとUの音量バランスの件もヨロシクね。中間部は私のピッチが高くなることがわかって良かった〜〜。。。って、喜ぶことじゃない? いえいえ、何だか下からつきあげられるような気がしていて私のピッチが低いのかな?って思っていたのが誤解だったとわかってデメタシ、デメタシ! あとはイモっぽい歌い方をどうすればセンス良く聞かせることができるか?・・・これはまだつかんでいません。どないしょ。。

 最後に女声合唱「Song from “The Princess”」
私、約3曲は暗譜しましたよ。(←イバルナ?) J子によると5曲とも同じ調(属調も?)なので、今のままの演奏ではつまらないのだそうです。もっと言葉のニュアンスを出せるようになるといいですよね。ハーーーイ、そのためにはどうすれば良いのでしょう? そっ、やっぱり暗譜なんですよ。暗譜するとき、歌詞の意味がわかっているとイメージしやすいでしょ? ・・・ということで皆さん一緒にがんばりましょうね。

 何だか今回の練習日記は暗譜に始まって暗譜で終わってしまいました。あと2週間あると思ってはダメダメよ。次の練習、つまり本番前最後の練習時に暗譜の成果がでるかどうかなんだから・・・・・はーっ、結局これって私が自分に言い聞かせているんですわ。情けな。。。次回は土、日と合宿です。土曜の夜はアンサンブル練習かな? 日曜日は午前中からO先生がいらっしゃる予定(前日に名古屋泊まり)なので・・・・ガンバンベー!

平成13年5月13日(日)  &  20日(日)
 演奏会まであとわずか・・・そろそろこの練習日記も書きづらくなってきました。。。あまり内情がわかりすぎるとねえ。。。本番まで乞うご期待!! ・・・な〜んて言ってみたいけど。やっぱり少しは書こうかな。

・・・・・(13日)・・・・・

 この日は午後4時からO先生の練習・・・の予定でした。というのは、その日は午前中から岐阜市文化センターで岐阜県内の高校生を対象とした合唱講習会が開催されており、先生が講師をなさっていたので講習会の終了後にM団の練習を・・・ということだったのですが・・・結局会場を出たのが4時になってしまいました。なんでも熱心な高校生につかまってしまったとか・・・昨年私達が委嘱初演(笑)した曲を演奏する予定の学生さんからいろいろ質問を受けたみたいですよ。。。。あの曲やるの? ガンバッチくれたまえ! ・・・だもんで(←これって岐阜弁?)M団の練習は4時半過ぎからに。。。最終的には午後8時まで食事休憩なしで練習してしまいました。先生、食事も出さずにゴメンナサ〜〜イ!

 まずは「Who killed Cock Robin?」から・・・というか今日はこの曲を中心に練習。センテンスごとに音とニュアンスの確認。この曲のテキストはマザーグース「だれがごまどりを ころしたの?」からとられています。死んでしまったこまどりのために葬式を出す動物たち・・・すずめ、はえ、さかな、かぶとむし、ふくろう、からす、ひばり、べにすずめ、はと、とんび、みそさざい、つぐみ、おうし。あるものは墓あなを掘り、またあるものは牧師になり、松明を持ち、棺桶を運び、賛美歌をうたい、鐘を鳴らし・・・そして最後にみんなですすり泣くのです。。そのような情景を音で表現しているのですが、途中センテンスごとに語りやセリフを入れるとなかなか面白い曲になってきました。こうなったら少し動きもつけるとさらに効果的な気がしますが・・・誰か演出やっちくれ〜〜!! なんちって。。。それにしても練習を録音したMDを聞いてるとM団は練習中によく笑う団体ですなあ。楽しそうで良いのだけど、本番も近いのでその時間を練習に集中したほうがエエんでねぇべか? んん? 無理? なんたって指導者がO先生だから、お互いに揚げ足取り?(爆・爆)

  6時からは部屋を変わって・・「Come, Holy Ghost」、小アンサンブル、男声、女声を練習。これでどの曲が遅れているのかわかったので、今後はその曲を重点的に練習しておくようにお達しがありました(笑)。クショーー!!

・・・・・(20日)・・・・・

 今日はI先生の演奏会前、最後の練習日です。それぞれ小アンサンブルをしつこく重箱の隅をつつくように(?)見ていただきました。普段は自分達だけで歌いながらやっているのですが、こうやって第三者に聞いてもらうと自分達では気づかないこともあったりして・・お勉強になります。おかげでやっとT.Tallis「Sancte Deus」に自信が持てるようになりました。各センテンスのテンポ設定もほぼ決まったし。。。ただね、いまだに音の不安なパートがあるなんて・・・いかがなものざんしょ? はーっ、それにしても「Sancte Deus」が一番下手だ下手だと思って一生懸命練習したらそれなりになったのに今度は「Salvator mundi」のほうが・・・w 来週はこっちを頑張ろう!
 
 ご報告1: ベースに新しくお仲間が増えました。話し声からしてベースじゃん! ヤッタ〜!良かったね、ベースちゃん♪ 最近メンツが揃わなくて困ってたもんね。 お歳は私と同い年! T家のご近所に引っ越していらしたようで、春の運動会に参加したあとT家と一緒に遅れて登場! よろしくお願いしま〜す!

 ご報告2: 「おやじのきまぐれ日記」にもありましたが、突然、来年度以降の活動予定が団長である“おやじ”から発表されました。あら、私も初耳のものがあるわよん。他の団体から見ると彼の独断のように思えるかもしれませんが、事前にそれとなく根回しとかしてあったり、M団の場合、団員が大人しい人が多くて運営の方針等は彼に一任のような所があります。もちろん、細かい運営についてはそれぞれ担当者がいるし、O先生やI先生にも相談しながらやってるので心配はしてません。
 へへへ、再来年、バッハの「ロ短調ミサ曲」を演奏しま〜〜す! ばんざーい!!! これを読んでくださってる皆さんも私達と一緒に歌いませんか? 是非是非、M団で一緒に歌いましょう! (←これ、団員募集です。。。) これから交渉しなければいけないけど、もちろん古楽器の伴奏で歌う予定! 楽しみだな〜〜♪♪ これでアタシャ何時死んでもいいよ。。。(気が早すぎるって、まだ歌ってないんだから。。。w)

平成13年4月29日(日) & 5月6日(日)
 すいません。。。。現在5月12日で4月29日の練習のことはほとんど忘れてしまいました。
思い出せる範囲で・・・

 もともと29日はO先生の練習日の予定でしたが、手違い(笑)で先生が来られないということなので、アンサンブルを主に練習しましょう・・・・・ということになりました。・・・が、いつものように男性がなかなか集まらない・・・でも、練習しないわけにはいかないから二つに分かれて練習。

 私がTallis組なので、そちらの曲のことばかりでごめんね。
 最初に「Sancte Deus」から。。先日O先生から全音上げるように言われたものの、その日は調子悪かったのかピッチが下がってくるのです。やっぱり高くなーい?・・・ってことで上げるのは半音だけにしました。うん、こっちだと下がらない・・・というかこの調に落ち着く?
 次に「Salvator mundi」。。。あれっ? どうしてピッチが下がるの? そっか〜、「Sancte Deus」を全音あげた調と同じだから、あっちを半音下げた調が耳から離れないので下がるんじゃないの?・・・まったくやっかいな耳です。でも本番は逆の順番で歌うから大丈夫でしょう。 上がるぶんは一向にかまわないし・・・なんちって。。。
何を書いてるのかわからなくなってきた。。。w

 3時半からは女声、男声の練習。。。
と言いたいところなのですが、やっぱり男声は少ないし、誰かさんが疲れた・・・とか言うので、男声は女声の練習を見守って(?)くれてました。。。んなアホな。。。
みんな喋れるようになったわね。。。特に「O Swallow, Swallow」は早口言葉みたい?・・・というか言葉を覚えてしまえば音は繰り返しなんだもんね。テンポの緩急がまたイイのよ〜〜・・・(な〜に1人で悦に入ってるんだろう。。。) 詩だけを読んでいてもリズム感のある詩でしょ? それをHolstが上手に料理してる(音にしてるってことね・・・)から。。。そそ、Holstという作曲家はご存知ですよね? オケの曲だと組曲「惑星」が有名です。特にその中でも木星が一番有名?・・・チャチャーチャーチャチャー、チャカチャカチャッチャチャッチャー・・・ほら、CMでもよく使われてるでしょ?・・・また横道へそれちゃった。。。
 「Tears, idle tears」もあの音のぶつかりがいいのよね。。。最初は2声ずつの対位法で途中から1パートずつポリフォニックになって、後半はホモフォニック・・・2番も同様。。。前にも書いたかもしれないけど4声の各パートにオイシイ旋律があってね、私も自分の一番オイシイ山に向かってグググーーッと歌っちゃうんだけど、そこで歌いすぎて息切れ・・・下降音形が走ってしまうのよ。。。みんなは結構ねばって歌ってるのにね。。。コンサートミストレスのJ子に指摘されちゃった。。。へへ。。。「急ぐのよねぇ」って言ったら「わかってらっしゃるのね。じゃあ気を付けてね」「へーーい!」・・・・わかってるのヨ、わかってる。でも、走るんだなコレが。。。フーーッ、どこでカンニング・ブレスしようか? 
 それから最後の「Now sleeps・・・」の4声のヴォカリーズで前半の終わりと最後の和音。こういう展開を何というのか私にはわからないのですが、私のパートはE#からFにかわるのです。つまりピアノの鍵盤では同じ音なの。でも和声からすると数セントだけ高くしなきゃいけないらしい。それと音量のバランスも落とさないと良い和音で鳴らないのがわかったんです。。。ああ、これですっきりした。。。

 うっ、あとちょっとしか時間がないけど男声も・・・
これも音と音の幅を確認。。同じ半音でも調性によって狭い、広いがあるんです。ピアノのような鍵盤楽器ではできないことを声ではできる・・・これだから合唱はやめられましぇん。それに、ひとつの音をオクターブで重ねていくだけでも五音や三音が聞こえてくることがある。。。。こういう体験を一度すると、ア・カペラのアンサンブルの虜になっちゃうのよね。

 あれ?何だか話が変な方向へ行ってしまいましたね。
えっと、6日の練習は帰省していた都合で参加できませんでした。よってここには書けませんが、風の噂によるとテナーはパーフェクト(出席率がね。。)だったとか。。。でも部屋がなかったので女声の練習をしている間、また例の「物置部屋」に追いやられていたとか。。。気の毒。。。

平成13年4月22日(日)
 今日は市長選挙のため公民館は使えません。よっていつも合宿で使っている尾西グリーンプラザの多目的ホールで練習しました。そうですね、結婚式の披露宴会場を想像してもらえばよくわかると思います。絨毯がひいてあるのですがお風呂のように響くところで・・・・・・

 今日はI先生の練習日でもありました。は〜〜い、もうもう、ターーーーップリと歌わされ・・・じゃないや、歌わさせていただきました。私としてはとっても充実感のある練習でした。。。

 まずは女声合唱から・・・
 こういう響き過ぎる場所では、えてして気持ちよい響き・・・つまりピッチが下がりやすくなります。それにフォルテで歌うと自分の音しか聞こえなくなり、パートの中でピッチや音色を揃えるのが難しくなります。Holst「Songs from “The Princess”」の2番はその傾向が顕著でした。。。w
 とりあえず、1番から順番に練習・・・最初の1番、2番は4声の echo choir と4声の本体で8声になるので、声の質的バランスがちょっと難しい感じがします・・・でもでも、みんな、勉強だと思ってがんばろうね♪ 自信を持とう! ただ、子音を入れるタイミングとか長さは揃えましょうネ♪ 3番の「Tears, idle tears」はどのパートにもオイシイ旋律があるからみんな好きなのかな? だいぶんレガートで情感豊かに歌えるようになりました。ぶつかる音も綺麗だし。。。そうね、のついている音は高めに歌ったほうが良いようです。あと減5度も少しポルタメントをかけるように歌ったら?・・・・ふむ、なるほど、なるほど。4番の「O, Swallow, Swallow」は言葉をもっとしゃべれるようにならなきゃね。暗譜・・・というか言葉を覚えてしまえば音は簡単なんだから・・・もっと音楽が活き活きとしてくるでしょうね。majorminorでの声の色は変わってきましたが、「O」の前にガラッと変えなきゃね。それからクレッシェンドを有効に使って音楽が跳ねないようにあともう一息ってとこかな。。。5番の「Now sleeps the crimson petal」5曲の中では一番マシなでき?・・・w。でもまだ和音が落ち着かない感じ? ソリも少し「ア」が浅い人がいて幼い感じだから気を付けてね。

・・・・休憩・・・・・

 次は隣の部屋で・・・男声合唱Tavener 「Village Wedding」を練習。
 そそ、書き忘れてましたが、先週から新しい仲間が二人増えました。1人はテナーで20代の男性(きゃーっ、20代!)。I先生の元お知り合い・・・ふふふ、先生ったら最初見たとき、よく似てるからビックリしたぁ・・だなんて、、、、本人ですってばぁ〜! 2回の練習でもう馴染んじゃいましたよ。ニックネームは<ゴリさん>。ちょうどI田さんが転勤で抜けてテナーが寂しかったのよね〜。んん?な〜に?「ボクはいつまでバリトンにいるんでしょうか?(by チャリケン)」・・・キミの場合やっぱり声質がねぇ・・・いいじゃん、ソロ歌わせてあげるんだから♪♪
 冗談はさておいて・・・この曲ほどバランスということを考えさせられた曲はないですね。主和声がしっかり鳴っていないと・・・・・ぶつかった音のほうが強いと、ちっともイイ響きにならないのです。テナーUは節度があってとっても良かったですね。(←御大のお言葉) 例のカウンター・テナーによく出てくる旋律は・・・・壊れそうな、ヒラヒラ感、もののけ姫のイメージ、太極拳のような攻め(オリンピック時の女性による踊り?)とナヨナヨ感・・・すっごい要求が難しいよぉぉ・・・・・確かに gently とか haunting とか gently remembering とか指示がありますものね何度も歌ってやっとイメージに近くなったようですが・・・・・1週間たったら忘れそう。 それに反してアラビック調の音階のところは rough ですものね。ナザールをバンバンに効かせたほうがイイようですが。。。(程々に) それから中間部の maracatiss staccatiss の箇所がまたまた難しい。ココこそ音のバランスが勝負!! きれいな和音になる所でその都度、和声をチェックしなければネ♪
 概して、この曲はこういう響きの良い所で歌うにはピッタリなようで、今日は良い感じでした。(女声よりデキがイイらしい・・・グジョー!!) 今日お休みてしたテナーTのMちゃん、次回、バランスよろしくね!

平成13年4月15日(日)   復活祭
 今日は復活祭(イースター)です。だからといってM団では何もありません。あれだけ宗教曲を歌っているのだから、少しくらいはその〜 復活祭にちなんだ曲を歌うとかね〜 (笑)

 本日も女性はどんどん集まって来るのだけれど男性は・・・遅れてきますとか、仕事でお休みですとか・・・男声合唱、女声合唱の練習をしたいけどこれじゃ無理だから、ひとまず小アンサンブルの練習をしましょう・・・ということで Tallis組は1階の会議室へ移動。

 まず圧倒的に練習量の足らない「Sancte Deus」から。
実は先週O先生に見ていただいた時に低くて鳴らないから上げましょう!・・・と言われたんですよ。・・で全音(2度)上げてやってみたのですが・・・・うっ高い! あとで半音だけ下げて歌ってみましたが、妙に落ち着いた感じになるので、やっぱりこの全音上げた調でやるしかないわね・・・という結論に。。。余談ですが、ルネサンス時代のイギリスは大陸よりもピッチが高かったのではないか・・・という説があるとかないとか。。。そんなことは置いておいて、まず、各センテンスの終わりごとに rit.をかけるかどうかを相談。いちいち大袈裟にかけるのはいやだから、さりげなく最後の1小節だけくらいにしましょう。・・・などといろいろ試行錯誤で歌ってみました。

 次は「Salvator mundi」を練習。
おやじ殿がアウフタクトをいれて入りを指示してくれるのですが、そのテンポと私のテンポがかみ合わなくて・・・・必然的に同じパートのK子ちゃんと私のテンポもあわなくなる。
「遅いよ」・・・と言われても
「だってもう少し遅いテンポのほうがいいもん」・・・というしかない。
「じゃあ、自分たちで入ってよ」
「前回、テンポを落として、しっとりめに歌うことにしてたんじゃないの?」
「その声だと遅いテンポはつらいと思うし、Sancte Deusとのかねあいで遅いと間延びするから」
・・・・・・・・・・・・
等々のやりとりがあって、結局しっとりめはやめてテンポも遅くしないことに・・・。

 こういうやりとりは結構あるのです。今日はこの曲についてはもっと意見がぶつかってしまいました。この曲は基本的にポリフォニックな曲なので各パートが同様な旋律を追いかけて歌い出します。こういう曲の場合、その旋律の歌い出しはハッキリと入らねばならないし、今どのパートが一番聞こえてこなくてはいけないか・・ということも考えます。ただ、それだけだと曲としての盛り上がりがないままに終わってしまうおそれがあるため、全体のディナーミックも考える必要があるわけで・・・ある部分について
「全体としてもっと音量を落としたほうがいいのではないか」
「いや、それではあまりにも作為的でおかしいから少なくとも旋律を歌い出すパートはもう少し出てきたほうがよい」
・・・・・・・・・・・・・・・
というようなやりとりがあったのです。ちょうど、もう片方のグループのメンバーがそろそろ切り上げて女声、男声の練習をしようと言いにきたようですが、このバトル(?)に恐れをなして顔だけ覗かせて帰ってしまったようです。それも二人も。。。本人達は「あれは見解の相違だから」とケロッとしてるのですが、傍目にはコワイものがあるようですね。すいません。でも当事者3人はそのあとも仲良く夕食を食べに行ったし、結構、こういう意見をぶつけ合うのを楽しんでいるので・・・ご心配なく。真剣なだけ。。。(我がままなだけという話もありますが・・・w)

 ということで、結局、小アンサンブルの練習だけで終わってしまいましたとさ。ははははは。

平成13年4月8日(日)
 今日は2月以来のO先生の練習日です。久しぶりにお会いした先生はお顔がつやつや・・・どうやら3月上旬に韓国で、充実した合唱指揮者生活とゆったりとした時間をお過ごしになったようで。。。。特に韓国のプロ合唱団を指導している間に団員との信頼関係(?)も深まり、帰国するときはお別れが大変だったとか・・・あんなにモテたのは独身の時以来だ・・・と嬉しそうに語っていました。。良かったね、先生♪ 私達は淡白で、すまんこってす。でも年齢を偽っちゃダメダメよ♪

 ・・・なわけで、韓国で英語を使って指導していた為か 今日のO先生の口からは英語がバンバン飛び出してきて・・・・・先生っ 私達は日本人だってば!

 練習!練習!・・・最初はPurcell「Lord, how long wilt thou be angry?」の後半部分を、声を鼻腔に集めてパート内の音色を揃える為(?)に<ドゥ>で歌う練習。次はもっとするどく集めるために<ディ>で歌ってみました。最後にやっと歌詞で歌って・・・「み〜ちゃんは風邪をひいていても声が出るんだね。風邪ひいてると話し声が色っぽいんだよねぇ・・・ずっと風邪をひいてて!って感じだね。。。」・・・・ぎゃはははは(←団員の笑い声) うぇ〜〜ん、みんなでいじめるんだから。。。(じゃあ普段の私の話し声は何だって言うのよ!ブツブツ。。。) 相変わらず鼻風邪が治らずに歌っていたタフな私の声帯も、練習の最後にはpで歌うことができなくなっていました。。。。

 次はO先生にまだ一度もお聴かせしていないHarvey 「Come, Holy Ghost」(来たれ、精霊よ)を練習。
この日、久しぶりに練習の様子をMDに録音して聴いてみたのですが、なるほど、結構それっぽい(←無責任な表現? 笑)音がしてますやん! 「これは選曲が良かったね・・・誰が選曲したんだっけ・・あっ、ボクね」。。。。www  あとはソプラノが同じ旋律をずれて歌う所とカオス部分の所を他の人と同調しないでソリスティックに歌うように・・・とは言われました。

 Dove「Who killed Cock Robin?」(こまどりを殺したのは誰)・・・・歌い慣れてくると、しばしばM団が陥る状況に・・・・そうなんです、音程がいい加減になるんですよ。 Tuttiで鳴らす所の音程がヘン! こんな音だっけ? もう一度音程を確かめた方がいいわね。。。少なくとも同じ音のパートくらいは同じ音にならなきゃ! それにしてもこの曲はモチーフの繋ぎが妙だな〜〜、音はとれるのですが、続けて聴くと???? 所々でセリフを入れるみたいだけど、その間に音を忘れてしまいそう。。。w

 あと全員で唱う曲は・・・そそ、Stanfordの曲(アンコール用)。
やっぱり美しい曲だわ〜〜ん。そそ、ロマン派の曲だから声を変えるようにと。。。口先をあまり開けず、かつ動かさずに奥を開いて・・・でも清楚な響きで・・・へっ?ムズイ注文。 はーっ、でも録音を聴くと最後から二つ目の音で ソプラノ2のA♭とソプラノ1のB♭のぶつかりが美しい! 本番もこれくらい歌えるかな? 声を使い果たしてるってか?

問題は女声合唱、男声合唱、それに小アンサンブルなんですよね。

 最初は女声から・・・1番と2番は4声の本体合唱と4声のEcho Choirがあるので実質8声。なかなか全員が揃わないのでバランスがね。。。ようわからんのです。3番の「Tears, idle tears」はやっぱり詩がいいよね。もっと音楽が繋がっていくとイイんだけどな・・・ハーイ! 同じ音が続くところはレガートで母音を長く伸ばして子音は素早く。。。4番の「O Swallow, Swallow」はメンデルスゾーンの「おお、ひばり」のように活き活きとノンレガートで・・・&子音をたててネ。交互に出てくるmajorminorで声を変えましょう! 5番は・・・Soliの方々、よろしく!・・・でもこの曲集の中で一番好きな旋律なのよね。♪Now sleeps the crimson petal, now the white; ・・・・And all thy heart lies open unto me.♪

 男声合唱のTavener「Village Wedding」は・・・
うーーむ、カウンターはC−さんと私の二人だけなので、テナーが高い音を張って歌うと負けてしまうんですよね。概して外声が弱くて内声が ウ・ル・サ・イ!!! だからバランスが悪くて・・・何じゃコレ?状態。 同じ音を歌っているうちに音程も変わっていっちゃうし。。。バリトンも誰かさんが高くなるし。。。もう少しヒリアード・アンサンブルを見習って四分くらいの声で歌ってもらえんやろか? 12割くらいで歌っているから頭の中がクラクラして「今日、耳 日曜!」になるんじゃないの?男声は2列で歌ったほうがイイかも。。。

 最後は予定していた新幹線を見送ってまで小アンサンブルを見ていただきましたが・・・
一言で言えば練習不足ですな! 来週からは全員で唱うのは今のレベルで置いておいて、女声、男声、小アンサンブルの練習時間を多くとるようにとのこと。。。ですよねぇ。。。情けなや。。。私ももっと自宅学習しよう〜〜っと!

平成13年4月1日(日)  エイプリール・フール ^^;
 先日から「おやじの気まぐれ日記」という頁を立ち上げてしまったので、なんだかこの練習日記が後追い的で、書きにくいよ〜! な〜〜んて言ってないで、マイペースで書こ〜っと。。。

 土曜日から調子が悪く、どうやら鼻風邪をひいてしまったようです。くしゃみが止まらず鼻水もジュルジュル。。。早々に寝たものの、日曜日の朝起きると喉の調子が・・・というより鼻が詰まって口で息をするので喉が乾く・・・痛い・・・風邪のようだからこのまま練習に行って、妊婦さんにうつしてしまったら申し訳ないので休もうかと思っていたら、おやじに「ダメッ!」って言われました・・・そうよね、今日はI先生の練習日だし。。。

 私の性格からして、練習に参加したら絶対にいつものように歌ってしまうに決まってる。案の定Purcell「Lord, how long wilt thou be angry?」で高音を歌ってしまい、次の「Hear my prayer, O Lord」で低音が鳴らせなくて、おまけに鼻が詰まっているので鼻腔共鳴までできなくて・・・・情けなっ。。。一番最後に歌った男声合唱のTavener「Village Wedding」では高音のEを抜いて歌うことができませんでした。次の日、声が出るかどうか・・・・・実は、声は大丈夫だったのですが、どうも炎症が気管支へ行ってしまったようです。。。

 そそ、練習のお話を・・
I先生の練習・・・最初にPurcellの3曲のアンセムを練習。先生はパーセルがこんなに素晴らしい作曲家だと思わなかったそうです。これまでにも書きましたが、確かにパーセルはバロックの作曲家の中でも一風変わった曲を書く人だと思います。半音進行だけでなく、導音の扱いが上手いのかな? G→B→F#→Gの音の動きに代表されるF#の導音が低くならないよう、まずBから少しポルタメントをかけてF#に降りること、またGに向かっていくような歌い方(これも少しポルタメントをかける?)にするとF#が効果的に響きます。
相変わらず熱心に繰り返し指導してくださるのでこの3曲のアンセムで私は力尽きたって感じでした。。

 次はHarvey「Come, Holy Ghost」(来たれ、精霊よ)
この曲こそ現代曲の典型で、歌っていてもそれがどんな感じで聞こえているのか歌い手にはわかりません。でも、それなりの音がしているそうです。ただ、グレゴリオのパロディの部分はもっと流れるよう息を流してと指示されました。個人的にはまだまだ練習の余地(カオスの部分の音階とか・・・特にあるパートとか・・・)があると思いますが、楽譜面のわりに音取りは難しくないし、音のクラスターとか、カオスの状態から最後にグレゴリオを歌って終わる形とか、効果的な曲だと思います。(たぶんね)  コンクール向きかも・・・(ははは、独り言ですわん♪)。ちょっと淡白だけど。

 Dove「Who killed Cock Robin?」(こまどりを殺したのは誰)も練習しましたが、この曲はやはり各モチーフのつなぎをどうするかが問題でしょうね。

 残り時間はわずか。。。駆け足で女声と男声をみてもらいました。
 Holst「Songs from “The Princess”」は先生も好きだそうです。でしょ?いいですよねぇ? それぞれメロディー・ラインが美しいんです。ああ、早く暗譜して自由自在に歌えるようにしたい。特に「O swallow swallow」は歌詞を覚えて飛ぶように歌えたらいいな・・
 問題はTavener 「Village Wedding」(村の婚礼)かな。。。。まだ他のパートを聞きながら歌える段階じゃないので他のパートが同じ音を出していてもお構いなし。耳を取り戻して欲しいし、和音で音をとって欲しい。男声諸君、ヨロシクッ!

  「おやじの気まぐれ日記」にもありましたが、I先生は演奏会の2ヶ月前にしては思った以上に声も充実しているし、できが良いから安心したとおっしゃってましたが、本当かな?(エイプリル・フールというはなしも・・・ははは) 確かに曲目はどれも毛色が違っているし、魅力的で演奏会としては楽しめる演奏会だと思います。アンサンブルもがんばらなきゃ!

平成13年3月24日(土)〜25日(日) 合宿で〜す♪
 春合宿でございます。。。。。。春合宿って毎年、参加人数が少ないのよね〜。これが演奏会直前の合宿なんかは多いのですが・・・・・宿泊なんて女性5名、男性4名。こぢんまりとした夜の宴会でした。私はC−さんと同室。1時半に部屋に帰って布団に入り、電気を消してから30分は喋っていたような。。。w。合宿はこういうのも楽しいのれす。

 土曜日の午後・・・まず、人が集まってくるまで初見でアンコール曲の練習。曲名は・・・勿論言えません(笑)。そうね、作曲家だけお教えしましょうね・・・それは・・・スタンフォード(Stanford)です。6声の美しい曲で、女声3声、男声3声と交互に歌い、最後は全員で・・・どうやら終わり方に惚れてアンコール曲に決めたらしいですよ、おやじ殿が。

 次は、Purcell(パーセル)の3曲のアンセム。テナーのMちゃんは今回演奏する曲の中でPurcellの曲が一番シックリくるのだそうです。おぉ、苦悩が深いのか?(←冗談、冗談・・・^ ^;) しかし、シックリくるわりには音がとれないのね?・・・って、それとこれは話が違うってか? 日曜日も練習したのでその中から・・・・・「Hear my prayer, O Lord」の例の特徴的な旋律(←十字架音形の一種かな?)にも慣れてきたような気がします。歌い方については子音が滑らないようにとソプラノ二つがJ子に注意されてました。アルト二つの歌いっぷり(笑)を見習うように。(何じゃそれ? ねちっこいって事か?) 「Lord, how long wilt thou be angry?」も最初のモチーフは十字架音形? 中間部の下降音形の時にクレシェンドをかけて歌うようにすると重みが増してググッとくるんじゃないかな・・・とも言われました。うーーむ、なるほど。やっぱ、Purcellっていいっすね♪ 短いアンセムだけじゃなくてサービスのような長い曲もいつかやってみたいですね。

 土曜日はHarvey「Come, Holy Ghost」もやりました。グレゴリオのパロディ部分の歌い方を工夫すべきでしょうね。グレゴリオのアルシス、テシスにあわせて音のかたまりやレガートが書いてあると思うのでそれをわかって歌ったほうがイイと思うのです。そんじょそこらのレガートではない。そのまわりで聖霊が漂っているような音を鳴らしているパートもクリアな音色より、アタリをぼかしたソフトな音色のほうが合っているような気がします。あとは、聖霊が口々に喋っているようなカオスの部分をいかに隣と同じにならないように個々で歌えるか・・・だいぶん慣れましたが、まだハッタリで歌っていたりして・・・w。

閑話休題:
 Purcellを練習している時に思わず低い方を歌ってしまった“おやじ”殿は、やっぱりまた声が出なくなってしまいました。・・・ので、後半は練習を聞きながら3歳(←訂正しました)になったばかりのT子ちゃんのお相手。「おじちゃん、ご飯まだ?」と何度も聞かれて「うん、まだ」を繰り返していたそうです。。。。。やっとこさ夕ご飯。お母さんのJ子はソプラノの若手を特訓してたのでT子ちゃんは私(←み〜ママちゃん・・・み〜おばちゃんと言えないらしい。でも嬉しい!)と食堂へ。子供用の椅子に座り、取り皿にとってあげたカツ丼を1人で上手にムシャムシャ食べてました。食べ終わると食堂にある水槽の中で泳ぐ川魚(フナ、コイ、アユ、ニジマス・・・)の観察にも、み〜ママちゃんはお付き合いしました。はい、もちろんトイレもご一緒しました。

 夕ご飯のあとは二部屋に分かれてアンサンブル練習です。
Tallis組はまず「Sancte Deus」から・・・・・声が出ない・・・といっても何とか喋ることはできる“おやじ”殿が前で聞いて指導してくれました。まずは男声の中にまだ音がとれてない人、あやふやな人がいるので何箇所かピックアップして指導。また、音が下降するとき決まってポジションまで必要以上に落ちてしまう人にも注意。1パートが6人や7人だったら目立たないかもしれないけど2人、3人の時はこの音を捜している声って目立つんです。音の唸りになって聞こえるのよ。以前にも書いたけど、今回のアンサンブルでは団員のボトムアップもひとつの目的です。自分一人くらならいイイヤという考えは捨てましょう。音に対しても音楽に対しても、もっと一人一人が積極的にシビアに取り組んでくださいね。妥協はしないからねっ♪
 そそ、ルネサンス時代のポリフォニーの宗教曲は、音をひとつひとつレンガのように積み重ねて歌うのが基本。長い音やアルシスのある音はメッサディ・ヴォーチェをかけることもありますが、ひとつひとつの音はポルタメントをかけたり、サツマイモが繋がったような音のくびれを作らないこと。息を流しながらその中で母音を鳴らし子音はさりげなく添える? あまりに子音を前に出し過ぎたり次の子音に繋げすぎるのも禁物です。それと大事なのはアルシステシスの認識と歌いわけ。ならばどれがアルシスでどれがテシスか・・・うーーむ、経験上としか言いようがないかな・・・音は2つないし3つくらいのかたまりになっているので、その中で重心がかかって動く音がアルシス・・・かな? ネウマ譜(4線譜で四角や菱形の音符が書いてある楽譜)のグレゴリオ聖歌を歌うとよくわかるかも。
 歌い方講座になっちゃった。「Sancte Deus」は難しいですね。細かくわけると9つの部分に分かれるのかな? それぞれのテンポ設定とか曲想とか・・・いろいろ試してみなければいけませんね。ちょっとだけやってはみましたが、先は・・・・・まだまだ長いって感じです。
 休憩後「Salvator mundi」を練習。今回は前回よりテンポを落として、ゆったり、しっとりめに歌ってみました。私はこっちのほうが好き。ただ人数が少ないので音楽的持続力が保てるかどうか・・・がんばるっ! 曲想については“おやじ”殿が研究していて、いろいろ注文をつけられました。ふむふむ、なるほど。今回は一番上が私ひとり、二番目がCーさんひとりだったので二声で音をぶつけ合いながら上下する箇所は駆け引きしてるって感じで楽しかったな。。。こういう所がアンサンブルの面白い所なのよね。

おお、やっと土曜日が終わった・・・・・

 日曜日は土曜日より人数が増えました。前述した曲もいくつか練習。それ以外にはDove「Who killed Cock Robin?」を練習。特に最後の部分、4人のソロと下5声の部分で各パートの音の移り変わりをソプラノのソリの旋律を聞きながらやるという練習をしつこくやりました。そうでないと、一つのセンテンスを各自自由な速度で喋るように歌っているのでテンポがわからなくなるから。結構これがムズイのよね。だってソプラノは3連符も混じっていてなおかつ高い音だから言葉が聞き取りにくいんだもの。はーーーっ。

 午後からは女声、男声の練習。
やっぱりHolst「Songs from “The Princess”」はイイ曲だと思う。時代の流れには逆行してるかもしれないけどね。。。音を積み重ねて不思議な音空間を作る。どちらかと言うと歌っている本人達にはわからなくて聞いている聴衆には面白いと思える曲・・・というのが現代曲だと思うけど、Holstのこの曲は歌い手が共感して歌える曲なんだもの。もしかしたら私だけかもしれないけどね(笑) 合宿が終わってから2、3日の間、この曲が頭の中をグルグル回っていました。特に5番が・・・私達には歌詞がないからかな?ふふふ。今回は3番と4番と5番の歌詞の一部を載せましょう。

3番は過去の思い出、悲しい思い出、帰り来ぬ日々への「かいなき涙」。
Tears, idle tears, I know not what they mean,
Tears from the depth of some divine despair
Rise in the heart, and gather to the eyes,
In looking on the happy Autumn-fields,
And thinking of the days that are no more.


4番は燕にわが想いを託す「燕の唄」。
O, Swallow, Swallow, flying flying South,
Fly to her, and fall upon her gilded eaves,
And tell her, tell her, what I tell to thee.


5番は王女が負傷した王子を看病しながらその恋心を表白した色彩豊かなセレナード?
Now sleeps the crimson petal, now the white;
Nor waves the cypress in the palace walk;
Nor winks the gold fin in the porphyry font:
The fire-fly wakens: waken thou with me.


長くなったので男声合唱については思うところはありますが、またの機会に・・・ということで。。。
(↓はフィレンツェの「サン・マルコ修道院」にあったネウマ譜・・実物はA3くらいの大きさ)

平成13年3月18日(日)
 う〜〜む。。。この時期ってどこの合唱団でも練習の出席状況が良くないのかしら? 風邪ひきさんはいるし、学校の先生は忙しいし・・・?

 今日は男声が4人しかいなかった。。。w。ソプラノも結局4人。アルトは7人いたけど・・・・少ねぇーー!! 来週は合宿ですが、これも参加予定状況を見ると。。。トホホホ。。。演奏会、6月だと思ってるでしょ?・・・そうで〜〜す!・・・まだ3月だからいいやと思ってるでしょ?・・・そうで〜〜す!・・・甘いっ!! 4月に入ったら先生方の練習が続くのよ! 音がとれてもいない曲をどうしたら見てくださいなんて言える? 今からでも遅くないから合宿には来ましょう! 合宿では全曲やるからね!!・・・・はぁ はぁ ぜ〜っ ぜ〜っ・・・言ってしまった。。。(すんまそん。ついつい身内への叱咤になってしまいました。お恥ずかしや。。。)

 なかなかみんなが集まらなかったので、ちょうどリュート弾きのKobuta君もリュートを持参していることだし、5人のアンサンブルJ.Bennet「All creatures now」を歌ってみることにしました。Kコちゃんが家庭の都合でお休みだったので私がSop1のピンチヒッター(と言っても、ラララでしか歌えませんが・・・)をやることに。 歌ってみると、大人数で怒濤のように歌っているどこぞの演奏(外国の合唱団?)よりずっとイイ曲だってわかりました・・・・・が、しかーーーーーしっ! Kobuta君! 1人で勝手に先に行かないでぇ! リュート・・・確かに、C−さんが言うように雅(みやび)な音がします、はい。もぉ〜イイ感じです。アンナマンマな感じです(←わかる?)。 何ですか、Kobuta君は家でミーントーンで調弦してきたそうですが・・・んん?ミーントーンてオクターブが違う音なの?濁って聞こえるけど・・・ってJ子に突っ込まれてるし。。。(・・なわけないじゃん!(笑) ちょっとだけ弦が緩んでいただけでした) 次回からは歌を聞きながら弾いて下さるようお願いしますね。でも、いいなあ、リュートが弾けるなんて・・・何か古楽器をやってみたくなりました。(←ムリムリ)

 結局、そう人数も増えないし、ちょとご無沙汰のPurcellの3曲を練習。特に出来の悪い「Lord, how long wilt thou be angry?」を後ろから練習。(←後ろと言ってもマショーの曲のように全く逆さに歌うってことじゃないですよ) うっ、実はこの部分、私は苦手! 高さの違う模倣の音形なんだからとわかっていても直前のE♭の音が邪魔するぅ! それでも何とかできるようになったので、じゃあ前に戻って・・・・・
 うっ、ここも半音階の上昇音形の模倣が各パートにポリフォニックに現れるのですが、いつまで経ってもテナーの音がとれない。「その直前に出しているソプラノの音の半音上じゃん!」と言ってもとれない。。。 もしかして・・・・・あたし達(ソプラノ2)がソプラノ1に2度でぶつけてるから聞こえないのか?・・・アルトとソプラノ2が控えて歌うことに・・・今度はバッチリとれましたよ、テナーさん! そっか〜、私達の音量がデカすぎたのね。ごめんね、以後気をつけま〜〜す♪ 
 さあ、またもうひとつ戻って・・・アルト、テナー、ベース3声のソリの部分。私は個人的にはこの部分がこの曲の中で一番好きかな。。。。それでね、この部分の次に出てくるモチーフのソプラノ2のB音がとりにくいなあって思ってたら、なんとその前の3声で終わりから3小節目にベースがピカルディー終止でこのB音を歌っているではあ〜りませんか。アルトとテナーがまだメランコリーなのにベースだけ長調なんて「へ〜〜ん!」って言われてたのですが、それって次の和声への導入だったのでは・・・(私の考えすぎ?) やっぱりPurcellはただ者じゃない! お陰でB音がとれるようになりました。
 さあ、またひとつ戻って・・・は〜い、ただいま〜! やっと曲の最初に戻ってきましたぞ!(←そんなに大袈裟なことか?) 出だしはテナーから・・・Lord,how・・わはははは! そこは短3度の跳躍やん!なんで4度の跳躍で歌うの?・・・と、またまたみんなの爆笑をかってました。もっとメランコリーに始まらなきゃね。そんなこんなで最初から通して歌ってみました。まあ、なんとか最後まで辿り着けましたね。まだ私は例の箇所がとりにくいけど。。。。w。
 あとの2曲も練習した後、休憩したのですが、この時すでにおやじはもう声が出なくなってしまいました。風邪をひいて喉が痛かったのに無理して歌っちゃったから?・・・(火曜日なってもまだ声がカスカスでした。合宿までに治るのか?) 

 ・・・ということで休憩後は女声合唱の練習。ほとんどがアルトの練習になっちゃいました。ありがとうございますぅ。前回いっぱい書いたので今回は女声の練習の様子はカットさせてもらいますね。すんまそん。

 次回は合宿です。小アンサンブルもたっぷりやりますからね! 譜面の簡単な曲も、なめちゃ〜いかんよ。ByrdTallisも一筋縄ではいかない作曲家ですからね。とりあえず何回も歌ってみることが曲へのアプローチの第一歩だと思ってください。では、合宿にて頑張りましょう!

平成13年3月11日(日)
 今日は久々に男声合唱、女声合唱の練習。しかし、しかし、しかし・・・・練習する部屋が1個(集会室)しかないのです。。。なんでも、この地区の自治会の集まりがあるため、部屋が使えない。。。でも、分かれて練習したい・・・・おぉ、そう言えば集会室には椅子や机をしまっておく倉庫があるんだわ!・・・ということで、まず男声が倉庫で練習することになりました。。。。寒くて気の毒。。。ゴメンネ。

 女声は4声のエコーのある2番の「The splendour falls」から練習。この曲がおそらくこの曲集の中で一番印象的な曲だと思います。4声4人のエコーが離れたところで、まさに詩のとおり、エコーで答えます・・・「dying・・dying,dying・・dying,dying・・dying・・dying・・dying・・dying・・dying」・・・dying(消えゆく)と長3度の跳躍をただ繰り返すだけなのに美しい!!(はず・・・) さすがに音の魔術師Holstだけのことはあります。(←音の魔術師は私が勝手に名付けちゃいました(笑)) Tennysonの詩自体も特に愛誦されたもので「Bugle Song」(角笛の歌)と呼ばれているのだそうです。ただ、私達はまだまだとってもヘタ! 殆ど初見とはいえ、音楽をもっと流さなきゃ〜!頷き音楽をやっていてはダメダメ! 今後を期待しましょう、エコーさんもね♪ 空間を埋めるために(笑)、詩の一部を載せておきます。
 
 The splendour falls on castle walls
   And snowy summits old in story:
 The long light shakes across the lakes,
   And the wild cataract leaps in glory.
 Blow, bugle, blow, set the wild echoes flying,
 Blow, bugle; answer, echoes, dying, dying, dying.


 次は同様にエコーのある1番「Sweet and low」。この詩も有名な詩です。内容は子守歌。Holstはこの詩に8分の6拍子でゆりかごの揺らぎのようなリズムをつけています。ソプラノとアルトが追いかけるように旋律を歌い、さらにエコーもそれに呼応して、まるで眠りの世界に赤ちゃんを誘うようです。「sleep・・sleep・・sleep・・sleep・・sleep・・sleep」・・・合唱はというと・・・まだまだ、寝た子を起こすような歌い方(笑)ですね。

 Sweet and low, sweet and low,
   Wind of the western sea,
 Low, low, breathe and blow,
   Wind of the western sea!
 Over the rolling waters go,
 Come from the dying moon, and blow,
   Blow him again to me;
 While my little one, while my pretty one, sleeps.


 このあと3,4,5番も取り敢えず通してみました。まだまだ練習の余地はた〜〜〜くさんありますね。言葉の発音を各人でもっと勉強してリズムに合わせて喋る練習もしておいた方が良いでしょう。Tennysonの素晴らしい詩にHolstがどんなリズムをつけているかわかるでしょうし、音楽や言葉に合った、語頭の子音の長さや強さも感じ取らねばならないでしょう。

 女声は休憩。倉庫から集会室へ場所を移して男声合唱。人数が少なかったのですが、取り敢えず初めて言葉もつけて歌ってみました。問題はアラビック風音階のメリスマの部分と、ホモフォニックで歌って言葉のリズムを浮き立たせたシラビック様式の部分、何回も繰り返されるテーマの歌い方とそれを支える和音・・・つまり全部じゃん! 練習回数を重ねなければいけませんね。

 休憩後は二つに分かれてアンサンブルの練習。今度はTallis組が人数が少なかったので倉庫へ・・・うっ、さぶっ!(私はTallis組で〜す!)  今日は 「Salvator mundi」(世の救い主よ)を初見で・・・・・楽譜にラテン語用と英語用の音符が一緒に書いてあって、みんな一様に「見にくーーいっ!」と文句。ホント、どっちを歌っていいのか???状態になります。曲はほぼポリフォニックに書かれており、ソプラノから入るのですがチョイト元気良すぎたみたいで・・・すんまそん。。。音の跳躍(←きっと神への呼びかけなのでしょう)があるのでツイツイ・・・気をつけま〜す! ソプラノの出だしの元気良さにつられてみんなウタイッシモ!・・・怒濤のように曲が終わってしまいます。何か違うよね?・・・そっか、旋律が出てくるパートが浮き立つように、聴きながら歌わなきゃいけないね。まだ初見で音取りの段階だと自分だけで精一杯。合唱で忘れられがちなのがこの「耳」なんですよね。声が良くてテクニックがあっても「耳」がなければ元の木阿弥なんです。この次は「耳」を使って歌えるようにしましょう! そうそう、この曲には例のTallisらしい音のぶつかりが2カ所あります。う〜〜ん、快感♪♪

平成13年3月4日(日)
 今日は夕べから胃の真後ろと思われる背中が妙に痛い。胃がまともに働いていないような・・・でも食欲はしっかりある。イテテテ・・・。
・・・なんて言ってられないわね。今日から練習も3月に入ったわけだし。。。男声の出席率がよろしくないのはどうしたことか????

 さて、やっと音楽堂演奏会の曲目が全曲決定!! そのうち本家のオフィシャル・サイトにチラシが掲載されると思います。その時は紹介しますね。

・・で、やっと現代曲が決まりました。
Jonathan Harvey「Come, Holy Ghost」(来たれ、聖霊よ)。テキストは「Veni Creator Spiritus」の英訳です。曲は基本的に4声ですが、最大16声(?)、ただし最後のカオスの部分では全員バラバラになるような気が・・・w。旋律の基本形はおそらく「Veni Creator Spiritus」のグレゴリアン・チャントで、この旋律を各パートがそのままの音形で模倣したり、4度上の音形で模倣したりします。また、模倣しながら重なった音でのばしたりもします。クライマックスでは旋律を少しずつずらして始めることによってクラスター状態になりますが、最後はまたグレゴリアン・チャントで終わります。きっと聖霊があちらこちらに漂っているような不思議な音空間が生まれるでしょう。音自体はそう難しくはありませんが、カオスの部分の音形の順列組合せが難しいかな? 

 その後、Dove「Who killed Cock Robin?」も復習。やっぱりモチーフが変わった時の最初の音が掴みにくいのです。絶対音感のない私としては次の音は前の音からとるしかないのですが。。。。。w。 どうして現代曲の作曲家って和声進行からではとれないような音を書いてくれるのでしょうか? 本当に 「自分で歌ってみれば?」って作曲家に1度でいいから言ってみたいわ!

 休憩後は二つに分かれてアンサンブルの練習。 昔に比べれば初見でよく歌えるようになったほうだと思いますが・・・・面白いわ、何でわざわざ難しいマショーのような音階にするの? あとは2人ないし3人で声を揃えることね。どうしても声が溶け合わない人がいるのよね。発声に問題ありなのでしょうね。まずは自覚することから・・・なのでしょうか? 人のこと言えないけどソプラノって概して中音域の発声がおざなりの人が多いですね。地声になっちゃうから気をつけてくらさい!

平成13年2月25日(日)
 今日は今年初めてのO先生の練習日でした。今日のO先生の出で立ちもまるでロッカーのよう! でも練習の時の眼鏡は・・・ま、いいや。

 まずはH.Purcell「Lord,how long wilt thou be angry?」から。部分的に取り出して口を開けたハミングで鼻腔共鳴の練習。言葉を入れても同じところに響かせるようにしましょう! は〜い♪ もっと高い鼻が欲しいですぅ。 まだ言葉をつけたばかりで、慣れない音もあって時々消えてなくなるパートも・・・w。言葉のアクセントと音の動きがずれるところはワナにはまらないようにね。一番高くなる音に必ずしも言葉のアクセントがあるわけでないのです。

 次は「Hear my prayer,O Lord」・・・・先生はサンドストレームの曲は振ったことがあるけど、ちゃんと原曲の「Hear my prayer,O Lord」を振ったことがないのだそうです。あれまあ! では、聞かせてください・・・? 出だしのアルトは絶品ですな! その2小節で終わろっか?・・・なアホな。。。 それでやっぱりこの曲はバロックよりはマニエリスモ的だね・・・ということになりました。和声の進行は妙だし、ぶつかりまくる音もいっぱい。私は最後から4小節目、8声のうち5声が「cry」という言葉になってぶつかりまくるところが、この曲のクライマックスのような気がします。。。

 3曲目は 「Thou knowest,Lord,the secrets of our hearts」・・・まあ、全体にホモフォニックで短い曲なので特には・・・

 パーセルの曲に挟まれるようにJ.Dove「Who Killed Cock Robin?」を練習。。。実はこの曲もO先生はまだ音にしたことがないんですって。でも既に演出を考えていらっしゃるようです。みんなも、だいぶんテンポとリズムにも慣れてきました。前回も書いたように問題は、いろいろなパターンが出てくるので、変わり目の音とテンポを的確に掴むことと、その違いをハッキリさせることとでしょうか? 最後の、合唱と4人(4羽?)の鳥さんに分かれるパターンの合唱部分は、あるセンテンスを各自勝手なテンポで和声の中で喋るように歌うのですが、まるで朗唱のようで、O先生はアレグリ「Miserere」のようだねって。。。そう言えば、そうですね、ソプラノの旋律も美しいし。

 時間がちょっとあったので、女声合唱のホルスト「Songs from “The Princess”」の1,3,4,5を流して聞いて貰いました。O先生、楽譜を見つめて「う〜〜ん。。。。何か演出つけたいね。」・・・あまりに普通過ぎる曲だから? だって去年の曲が曲だったんですもの、、、、、こういう普通で美しい曲もたまには歌わせてくらさい♪ それに1,2番はエコー(こだま)が付くんだから視覚的効果もあると思いますけどね。 聴衆だってホッとする曲もあったほうが聴きやすいのではないでしょうか? そうそう、どの曲もどの曲も、耳新しい音やカオスのような音空間では疲れてしまうと思うんですが。。。ダメ? でも、音が普通で美しい曲を本当に美しくてセンス良く歌うのって一番難しいことだと思うのです。 「能」の世界でも子供にでもできる「羽衣」が本当は一番難しいのだと某名人がおっしゃっていたそうですよ。ほら、ホロヴィッツの弾「トロイメライ」に私が感動したように。。。ま、M団の女声にホロヴィッツの域まで要求するのは無理でしょうが、少なくともホルストのこの曲の音は、テニスンの詩とあいまって、真珠の粒のような艶やかさがあると思うのは私だけ?

練習後、T家でやっとアンサンブルの曲とメンバーを決定したので曲だけ載せておきますね。

  @John Bennet: All creatures now
 
  AJohn Bennet: Weep, O mine eyes
  BWilliam Byrd: Sing joyfully unto God our strength


  CThomas Tallis: Salvator mundi
  DThomas Tallis: Sancte Deus


@はK君のリュート付きで各パート1名ずつ。この曲だけは通常の練習時間外で練習します。
あとはAB、CDの二つに分かれますが、全員が2曲ずつ歌うわけではありません。各パートは3名までとしました。なぜならそれ以上ではアンサンブルの意味がないと判断したからです。今回の意図はアンサンブル感、技術のボトム・アップです。普段、練習量の少ない人、ルネサンス時代の曲を歌った経験の少ない人は積極的に自分で勉強してください。経験者の傍で歌ってその技術を盗むなり、CDなどを聴いて自分と何処が違うのかを見つけるなりしてください。待っていても誰も教えてくれません。(ちょっと厳しスギ?)

平成13年2月18日(日) 今日は雨水です
 今日指導してくれるのは・・・おやじ殿
楽譜も揃ったことですからじゃあ次のO先生の練習日にはH.Purcellの曲を見ていただくことにしましょう。・・・で復習をかねて「Thou knowest,Lord,the secrets of our hearts」から歌ってみましょう。おやじ殿はベースです。そのせいなのか どうしても耳がベースを聞いてしまうらしい。ついついベースのパート練習になってしまいます。でもそれってわかるのよね。私も前に出て指導するときは耳がアルトを聞いてしまうんです。それでついつい厳しくなっちゃうし・・・・で、今日はベースが鍛えられてました。最近、声をあてる練習をしてないから音がぼやけちゃって、どうしても低く聞こえてしまうのです、ベースさん。もっと軟口蓋を上げて鼻腔を響かせる声にならないものでしょうか?

 次は「Hear my prayer,O Lord」・・・・この曲は想像以上に難しい曲です。苦悩は深いぞ!って感じでしょうか。。。マニエリスモでもバロックでもない、現代曲に近いような。。。時々、調性があるのかな?というようなぶつかりまくった音になるし、、、と思うと瞬間的にC−Durになったり・・・サンドストレームがこの曲に興味を持ったのがわかるような気がします。歌い方としてはポリフォニックに書いてあるので、それぞれのパートのフレージングを考えて歌わないとブチブチに音楽がきれてしまいそう。それと長い音符はもっとメッサデイヴォーチェをかけた方が良いのかな? う〜ん、自分のパートを見ると、長いフレージングがあるのでブレスの位置、というかカンニング・ブレスをしないとまずいか・・・で私はここでブレスするからお願いね!と先に同じパートの人に宣言しておきました。へへへ、早い者勝ち?

 じゃあ次は初めての「Lord,how long wilt thou be angry?」の音取りを・・・この曲は基本的に S・S・A・T・B の5声で書かれてます。途中 A・T・B の3声にもなりますが。。。書方としては基本的にポリフォニックだけれど、部分的にホモフォニックな箇所が何カ所かあって・・・T.Tallisの曲に似た感じでしょうか? ・・・で歌ってみたら・・・半音階的だけれど結構ハモリ安い曲でした。「パーセルにしてはイイ曲だな」・・おいおい、おやじ殿! でも、みんなも一様に頷いてましたよ。。。ふふふ。 やっぱり8声より5声のほうが歌いやすいのでしょうか? 単に8声だと他のパートを聞く耳がついていかないのかな? ま、いいや。。。じゃないか。。。

 最後はやはりJ.Dove「Who Killed Cock Robin?」の練習を。。。だいぶんテンポとリズムにも慣れてきましたが、いまだに「Robin,Robin,Robin,Robin・・・・・」で入れなかったり、長く歌いすぎたりする人がいるのです。毎回だれかが「・・・・・Ro・」で終わってしまうから大笑い! 合いの手のような「Robin」も入りにくいらしいので、C−さんが「じゃあロビン、ドビン、@@チャビン・・・て歌ったら?」とのたまって、大受け! 1人ぐらいそうやって歌ってもわからないでしょうね、確かに。。。。 要するに理屈をつければ覚えられる? あと、この曲の歌い方としての問題なのは、いろいろなパターンが出てくるので、そのパターンの繋ぎ目を綺麗にすること? またまたC−さん曰く「パッチワークの繋ぎ目が美しくない!」のだそうです。テンポとリズムに慣れたら、次はイメージ・トレーニングかな?

 さて、来週は今年初めてのO先生の練習日です。ふふふ、楽しみ!

平成13年2月12日(月)振替休日
 今日は実は公民館は全部お休み・・・・で、無理を聞いてくださったのが宇留生地区センターさんだけでした。その方法は・・ナイショ! さすがに今日は隣の小学校で運動会はやってませんでした。ホッ!!

 まず最初に面白いゲーム?をやりました。
みんな隣の人と絶対同じ音を出さない状態(クラスター)から 合図で勝手な音のユニゾンになったり、長3度の和音を作ったり、またクラスターになって、今度はドミソの和音を作ったり・・・ここで問題なのは誰の出す音を基準にするか・・・これで合唱団の力関係がわかるのだそうです。ふふふ、「そうじゃなくて信頼関係ですよ 先生!」・・・と、J子が言いました。ウンダ!ウンダ! それでわかったのはM団はF−Dur(ヘ長調)が好きなこと。何度やってもそうなるんです。普通はC−Dur(ハ長調)の合唱団が多いらしいです。不思議です。。。。

 練習した曲は・・というと、今年最初のI先生の練習日だと言うのに、どれもこれも音取りの途中で中途半端なものばかり。。。情けなっ。。。とりあえずJ.Dove(ダヴ)「Who Killed Cock Robin?」(誰がコマドリを殺したの?)の音取りに付き合っていただきました。(スイマセンm(_ _)m) 

 この曲のテンポ設定なんですが、2分音符1拍が104!・・うお〜〜 速い!速い! 8分音符の「Robin、Robin、Robin、Robin・・・」なんて 一度、リズムを間違えたらなかなか戻れないのナンノ。毎回、誰かが落ちちゃうんです・・・あのC−さんまで間違えるから、可笑しくて可笑しくて、「もぉ Cーたんたらーーっ!」と叫んでしまいました。 次のパターン「ソ ミーシ ミーシ・・・ソ ミーシ ミーシ ミーシ・・・」は、どうしても上に上がった音がでかくなるし。。ダセーッ!

 それにしても上手に歌詞が音についてますよ。まるで鳥の鳴き声に聞こえるんじゃないかな?「Who’ll be the person? Who・・・Who・・・」・・・フクロウの鳴き声なんですよね、「Who」が。 それだけじゃない、ちゃんと韻も踏んでるのよ♪ 「・・・fly・・・eye・・・die・・・」 そそ、それでわかったことが・・・Doveはやっぱりドーブじゃなくてダヴと発音します。だって「I said the Dove, I mourn for my love,・・・」なんですもの。「love」と韻を踏んでるでしょ? I先生曰く「これが言いたかったんじゃないの?」・・・ふふふ、納得。

 もうひとつ、「Who’ll carry the link?」を何回も言ってみてください。各パートが追いかけるのですが、どう聞いても「フール タリラリン フール タリラリン・・」としか聞こえないのです。

 とにかく歌っていて楽しいけど、聞いてる方はもっと面白い曲でしょうね。でも後半はどんどん音がぶつかり合って凄いことになってしまいます。最後は各パート1人ずつのソロと合唱部分に分かれ、合唱部分は「All the birds of the air fell a−sighing and a−sobbing」をそれぞれ勝手なテンポで和音で鳴らし どんどん転調していき、最後は消えます。もの悲しい感じですが美しい! 「いや〜 面白い曲ですね、いい音するし・・・音がちゃんと取れれば」・・・ううっ、I先生、最後の一言が・・・ガンバロッ。。。

平成13年2月4日(日)  立春で〜す♪
 2001年も1ヶ月が過ぎてしまいましたね。
ところで21世紀に入ってまだお見かけしてない団員さんがいらっしゃいますが、お元気ですか?
もう立春ですからね。雨水ももうすぐ・・・そろそろ冬眠から目ざめませんか?(笑)

 今日は音楽堂演奏会の混声の曲の音とりをしました。
まずH.Purcell(パーセル)の「Hear my prayer, O Lord」 「Thou knowest, Lord, the secrets of our hearts」。 パーセルは1659年にロンドンに生まれ、幼い時から才能をあらわし、1677年には若干18歳で王室弦楽合奏団の常任作曲家に任命されました。作曲ばかりでなくオルガニストとしても才能豊かな人だったそうですが、1695年、36歳の若さで急死してしまいました。彼の短い生涯にもかかわらず残した作品は膨大な数にのぼり、その作曲様式はイギリスの前時代の有名な作曲家達を踏襲した上で、さらに輝かしい和声と暗く重苦しい半音階や苦悩に満ちた不協和音で彼独自のバロック音楽の世界を創りあげたのではないでしょうか。

 「Thou knowest, Lord, the secrets of our hearts」は女王メアリー2世の葬儀の為に作曲された4声のアンセム(ラテン語のモテットに同じ)です。全体にホモフォニック様式で書かれている短い曲ですが、力強さに満ちた神への呼びかけと、何度か繰り返されるメランコリーな導音が悲しみを表します。

 「Hear my prayer, O Lord」は彼のアンセムの中でも最も有名な曲のひとつだと思います。8声のこの曲はポリフォニック様式で書かれており、対位法の技巧も素晴らしく、声部が増えるに従って音の響きが、どんどん広がっていくのがわかります。それとともに、その不協和音も激しさを増し、最後から4小節目の「Crying」でその頂点に達します。これほどまでに悲痛な響きに、私は16世紀イタリアのマニエリスモ作曲家、C.ジェズアルドに通じるものを感じました。また、現代スウェーデンの作曲家サンドストレームは、この「Hear my prayer, O Lord」の前半をそのまま使い、途中から音の長さを変えるなどして、どんどん崩していき、彼独自のサウンド世界をあらわす作品も作っています。

 今日の後半はBBSでも予告したように、混声の現代曲の音とりをしました。候補曲は3曲あるのですが、まだどの曲にするかは決めていません。(2曲やるかも・・) それでもオヤジの強い推薦(笑)で、J.Dove(ドーヴ?)の「Who Killed Cock Robin?」(誰がコマドリを殺したの?)はやるだろうということで、女声、男声に分かれて音とりしました。簡単に言うと、とても面白い曲です。基本的には4声ですが、部分的には8声になります。音はそんなに難しくはありませんが、転調を上手く捉えられるか・・・ということと、ぶつかりまくった音を早口で歌えるか・・・。あとはコロコロ変わるリズム、2分の3,4分の5,8分の9,8分の6,(8分の9+8分の6),等々・・・と、テンポについていけるか・・・(笑)。 そうそう、またまた楽しい音階を見つけましたよ。♪銭形平次編♪(C−さん発見) ♪大草原の小さな家の最初の旋律♪ こういうのを見つけると嬉しくなっちゃいますね・・・・・って、どうでもイイことか。。ふふふ。 まっ 楽しい演奏にしたいものですネ。

 さて、来週の日曜日(11日)は<シャンティクリア>を聴きにいきます。翌日の12日(月・振替休日)は久しぶりのI先生の練習日ですから間違えないでね♪

平成13年1月28日(日)
 ええ〜 今日は実は練習には1時間半くらいしか参加していないので練習日記というものはちょっとしか書けません。後半は別の話題を書くことにしますね。

 私達が練習場に着いたのは3時過ぎでした。部屋を覗くと あらま〜ビックリ! 男性は二人しかいないではありませんか。練習しているのは女声合唱のホルストの曲。男性が2名増えたものの、部屋を取ってなかったので、とりあえず団員の車の中でCDを聴きながら男声合唱のタブナーを練習したそうです。はぁ?ですよね。 その後、もう1人増えたので、一部屋追加して練習したようです。オヤジの車があれば8人までなら車の中で練習できますけどね・・・・そういう問題じゃないか・・・(@_@)
 女声は先週に引き続いてホルスト「Songs from “The Princess”」を練習。先週と状況はそう変わっていません。早く音に慣れて言葉を喋れないといけませんね。言葉は自宅学習で喋れるように、ヨロシクネ♪
 最後40分くらいでスカルラッティ「Stabat Mater」を最初から練習しましたが、今日はソプラノさんがちょっとぶら下がり気味でしたね。ちょっと緊張感が無かったのかしら? でもそんなソプラノさんにお節介をやいていたら私は落ちてしまいました。シマッター!! スンマソン。。。そんなこんなで今日の練習は終わってしまいました。来週はもっと緊張感を持って練習せねばっ!!

 ということで、話は変わります・・・・

 今日は第11回岐阜ヴォーカル・アンサンブル・コンテスト(GVEC)が大垣のストピアセンター音楽堂で開催されました。私達(←後述)はそのコンテストの混声の部に出場してから練習にきたのです。

 実は1999年の秋頃にM団の団員で中濃、尾張地区に住んでいるメンバーで、中世・ルネサンスの宗教曲を歌うグループを結成しました。木曽リバー・コールとか殿様キングス・シンガーズとかプチ・ミオとかいろいろ名前の候補はあったのですが、8人で結成したので「Singers−8(シンガーズエイト)」と名付けました。女性4名男性4名・・・なんて良いバランスでしょう!・・・・ではないのです。ソプラノ3,アルト1,テナー2,ベース2なのです。ま、この時代の曲のアルトは結構低いので今回のようにテナーの1人がアルトをやったりしますが・・・・。

 ・・・で、なんでこんなヴォーカル・アンサンブル・グループを作ったかというと・・・単に中世・ルネサンスの宗教曲を歌いたかったからです。このジャンルの曲は実はメチャクチャ沢山あるのですが、M団では最近、めっきり歌う機会が少なくなりました。10年くらい前にイギリスのタリス・スコラーズヒリアード・アンサンブルが演奏するこのジャンルの曲に感動し、400年、500年前にこんな素晴らしい曲があったのか、、、ならば私達も歌ってみた〜〜い♪・・・と思ったのです。特に好きな作曲家はオケゲム、ジョスカン・デ・プレ、ラッスス、タリス、バード、ヴィクトリア・・・・。
 その中でも特にジョスカン・デ・プレ「Missa l’Homme arme sexti toni(ミサ・ロム・アルメ・第6旋法)」を歌ってみたいと思いました。曲は15世紀に流行っていたというフランス語の世俗曲「L’Homme arme」(武装する人、戦う人)の旋律を各声部でそのまま扱った通模倣様式のミサ曲で、原曲よりも優美で美しく、対位法も素晴らしい! 特に「Agnus Dei」はその真骨頂! まさに完璧なまでの対位法で、静から動、動から静への音の動きには「能」の世界にも通じるような高い精神性を感じます。そこまで到達するのは無理だとしても、美しい旋律と躍動感に満ちたこの曲を歌うことを目標としました。

 練習は月2回、平日の夜に近くの公共施設の会議室を借りてやっています。メンバーの子供も3名一緒についてきているのでパパ、ママは集中できないこともありますが、まあそこはそれなりに一緒に遊んだりして・・・(笑)。 当初の予定は昨年のGVECに参加するつもりだったのですが、M団の定期演奏会近くにはS木先生の委嘱曲の音取り練習に早変わりしてしまったので、昨年の参加は見送りました。

 結成から1年が経ったものの、演奏会やコンクールに出る予定もなく、このままではダラダラと歌っているだけだから1つ目標を設けようということで、今年こそ!・・と、GVECに参加することにしたのです。このコンテストの制限時間は6分・・・ということでミサ曲全曲の中から「Gloria」を選びました。リズムに躍動感があるし、変化に富んでいて、最後も華やかだから。。。。出番は混声の最後でした(ドキッ)。 会場は毎年M団が音楽堂演奏会をやっている大垣のスイトピアセンター音楽堂。なのに2年振りのコンテスト出場で、メチャクチャ緊張しちゃいました。結果は30点満点の29点で混声の部の金賞と出場50数団体中のグランプリも頂きました。コンテスト自体も昨年よりは盛り上がっていたのかな? 閉会式にたくさん人がいましたからね。

 3人の審査員の先生方はさかんに音程のことをおっしゃっていましたね。ア・カペラの曲は音程が悪いと目立ちますからね。会場で聴いていたわけじゃないけど、外に聞こえてくる演奏を聴いていると声は良いのに和音が歪んでいる団体が多かったかな・・・・。音程にだけとらわれて音楽がない演奏は話にならないけれど、音程が崩れているアンサンブルは最初から聴く気にならないですからね。う〜ん、やっぱり最初に音程ありき・・・でしょうか。私達はJ子に鍛えられていますからね(笑)。アンサンブルの場合は1パートの音程だけでなく和音をきちんと鳴らすために他のパートを聴く耳が必要になります。これは何も小アンサンブルだけでなく、30名での合唱にも100名以上の大合唱にも、勿論オーケストラにも言えることなのですが、それがおろそかになっているところが多いのも現状なのでしょうね。

 今日はこの場を借りて「Singers−8」の紹介をさせて貰いました。この先の活動については全くの未定です。まだまだ当分ジョスカン・デ・プレ「Missa l’Homme arme sexti toni(ミサ・ロム・アルメ・第6旋法)」を歌っていると思います。そうそう、第6旋法というのは今のヘ長調のことだそうです。

平成13年1月21日(日)
 ううっ、また雪です。。。。
土曜日の昼前くらいから どんどん降り続いて・・・・・
その割に積雪量としては12,3p位しかありませんでしたが、それでも朝方は道路も真っ白。。。でも朝から良いお天気で陽射しも強いのできっと道路の雪は溶けるだろうと、そう心配はしてませんでした。・・・・・で一番心配なのはうちのマンションの駐車場。もともと北側に位置しているし、建物自体が背が高いので日があたりません。以前降った時もガチガチのアイスバーン状態になっていて・・・車に辿り着くまでに滑って転びそうでした。。。。。うっ。。。。練習に出かける前に車と駐車場の雪かきをしなきゃ・・・うちの車は昨年末にいわゆるワゴン車に変わったので、よその車より屋根の上にたくさん雪が積もってました。それに、自分の区画だけ雪かきするのもイヤらしいので、ツイツイお隣さんのとこもやってあげて・・・お陰で翌朝は足の付け根と腰が痛かった! 

 肝心の練習・・・
いつもなら大垣の方が沢山積もっているけれど、今回は同じくらい。みんなも慣れたもので雪をものともせず(一部、ものともしたか?)に集合。中には大垣駅から歩いてきた人も・・・そうそう、先週、アルトに新人さんが入ったので〜す!ヤッタ〜〜! まだ20代前半(!)なんです。嬉しいぃぃ! その彼女が歩いて来たんですよ。言ってくれれば・・・・・高校時代の同級生、冷たいぞっ!(彼女達は岐阜の某高校の合唱団出身) とても熱心な子なんですよ。
 うっ、まだ練習内容に話題が辿り着かない・・・
そうそう、それで、今日は6月の音楽堂の演奏会の曲を練習することになってました。男声合唱と女声合唱。しかし、女声の楽譜がまだこない・・・・というか、楽譜は先週来たらしいのですが、ライブラリアンが遅れてるので・・・取り敢えず、ピッツェッティの1番をおさらいして、言葉もつけました。ところが、ミスプリントをいくつか発見。まあ、アバウトなイタリアの出版社だから仕方ないでしょう(笑)。

ライブラリアンも到着したので、楽譜を配って二つの部屋に分かれて練習。

 男声合唱はJ.Tavener(タヴナー)の「Village Wedding」。4声の曲なのですが一番上はカウンターテナーかアルトということなので、一応アルトの二人が歌うことになってます。今日はその二人はナシでね。この曲のテキストは題からもわかるように「婚礼の歌」で、もともとはギリシャ語だったものを英語に訳したものです。アンサンブル・グループのシャンティクリアが以前来日したときに演奏したのですが、ステージ上で歌手が背中合わせの輪になり、移動しながら歌っていたのが印象的でした。また、和声的にはそう難しくはないのですが、一部アラビックな(?)音階とリズムの箇所があって、曲に強烈なインパクトを持たせていると思います。タヴナーはギリシャから近いトルコのイスラム的要素を盛り込みたかったのかな?

 女声合唱はG.Holst(ホルスト)の「Songs from “The Princess”」。昨年の女声合唱は「MAA」(大地)という曲で、オカリナや石、カンテレを使い、語りもあって面白かったのですが、歌い手としては「もっと音が沢山ある曲を歌いたよ〜!」・・・という要望を受け入れていただきました(笑)。だからとてもオーソドックスで美しい曲です。なんたってあの美しい「アヴェ・マリア」を作曲したホルストですから! 曲は5曲からなる組曲で、1番と2番は4声のエコーつき、つまり8声! まっ、なんとかなるっしょ♪ 3番は4声、4番は3声、5番は数名のsoliと4声。4番は私が好きな曲で、音はメッチャ簡単。言葉もつけましたが、定演のアンコール曲より覚えやすいかも。でも<音が簡単=音楽が簡単>ではないのですよ、これが。表情記号をどのように捉えてどのように表現するかで音楽が全然違うものになるのです。和声も簡単なのでアラも目立ちやすい。3番はテキスト通り(たぶん)とても痛い音がしますが、美しい。終止の和音は長調なんだけど低い音なのでメランコリーな気分です。5番の合唱のパートは「Lull」というボカリーズだけの8分の9拍子で、ララバイ(子守歌)のようです。1番、2番はエコーの効果が美しい! テキストはイギリスの有名な詩人Tennyson(テニスン)の同名の詩からとっています。テキストについはまた後日、説明しましょう。

 最後にヴェルディ「Pater Noster」を母音で一通り歌って終わりにしたのですが、母音で歌うときも表情記号には気を配って欲しいものです。クレッシェンドをかけてすぐにpppのところをテナーだけフォルテで歌ったので思いっきり女声に振り向かれていました。 はい?振り向いたのは誰かって? もちろん私です(爆)。

平成13年1月14日(日)
 1月はやっぱり雪が降りますね。。。
・・・な〜んて、いきなり何のこと? ですよね(笑)
実は先週の日曜日も雪が降っていました。
それでも練習後に新年会をやって、外に出たときにはもうやんでいて、道路はシャーベット状態。
今年は暖冬だ、暖冬だと言われながらも、やっぱり寒に入っている今時分には雪は降りますね。特に大垣は関ヶ原も近いので東海道線の沿線でもよく降る方です。でも今日ばかりは西濃地方は大雪警報が出ていたのですが結局そんなに降りませんでした。ホッ。。。。2年くらい前は練習している間にドンドン積もっていって・・・30p近くなったかな? だから練習を中止して、練習会場として使わせてもらっている公民館の駐車場の雪かきをしたりしましたよ。だって雪かきしないと車が出れないんですからね。。。

 まあ、そんなお天気のことはさておいて、今日も12月の定期演奏会で演奏する曲を練習しました。
Domenico Scarlatti(ドメニコ・スカルラッティ)の「Stabat Mater」(悲しみの聖母)です。この曲は全曲演奏すると約30分。・・・ということでたぶんメインステージになるでしょうね。ちなみにポジティブ・オルガンとバロック・チェロの伴奏をつけます。
 ドメニコはAlessandro Scarlttiの息子として1685年に生まれました。この年は偉大な作曲家を輩出した年のようで、かのJ.S.BachG.F.Handelもこの年に生まれています。また、彼は父親同様、器楽曲もたくさん作曲しています。

 このD.スカルラッティ「Stabat Mater」ソプラノ4声、アルト2声、テナー2声、ベース2声というちょっと変わった編成の10声の曲です。ソプラノが4つ・・・・・・選曲するときにちょっと心配しましたが、今日、音とりをはじめてみてそれは危惧だったということがわかりました。よくここまでになったね、ソプラノさん♪(得意の自画自賛)
また、楽譜はページ数で言うと111頁、小節数で言うと670小節もある長編ですが、歌ってるほうとしてはわりとヒマで、全部の声部が一度に歌う箇所は少ないです。ソロの部分が多いというのもヒマな感じがする一因でしょうか?
 全体的にポリフォニックな曲で旋律がとても美しい! それから私にはよくわからないんだけれど、しょっちゅう出てくる旋律の導音的な動きがメランコリックな感じを与えているのかな? いわゆる嘆きの音階なのでしょうか? もちろんバロックに特徴的なぶつかる音も随所にあって、心の痛みを表すうえでも効果的です。

 「Stabat Mater」という曲は沢山の作曲家がとりあげており、十字架上のキリストをマリアが見上げて嘆き悲しむという内容です。M団ではパレストリーナの8声の「Stabat Mater」を歌ったことがあります。パレストリーナの曲もとても有名ですね。現代の作曲家ペンデレツキーペルトのも名曲だと思います。歌詞の内容からしてとてもドラマチックなので作曲しやすいのでしょうか? どの曲にも深い哀しみ中に佇む美しさが聴いていて感動的ですよね。

 今日はこの曲を歌うのは初めてだったので、どこまでいけるか心配でしたが、なんとか最初から最後まで歌えました。歌詞もつけましたよ。でもこれくらいの曲だったらみんな初見でも歌えるようになったのね、エライ!エライ! まあいつも最初のほうが結構いい音がするんですけどね。さあ、これからどんな風になっていくのかなあ・・・・・フフフ。

 はい、来週こそは6月の音楽堂で演奏する曲を練習しますよん♪ 
男声合唱と女声合唱です。。。。業務連絡でした。。。

お子ちゃまネタ: 今日もたくさんいましたねぇ・・・5人かな? 一人が寝ると何故かみんなでお昼寝タイムになっちゃいますね。 ふ・し・ぎ ☆☆☆

平成13年1月7日(日)
 さあ、21世紀最初の練習日です。
例年なら正月早々の練習には10名ちょっとしか出席しないのに、今回は22名も出席。みんなやる気満々だねっ♪ 結構!結構!


ちなみに6月9日(土)の音楽堂演奏会(La Voce8)はイギリスもので、12月16日の定期演奏会はイタリアもので纏めようと思ってますが、曲目はまだ全部は決まっていません。

 とりあえず今回は、楽譜が揃っている12月の定期演奏会の曲を練習することにしました。
I.Pizzetti(ピッツェッティ)「Due composizioni corali」(二つの合唱曲?)と J.Verdi(ヴェルディ)「Pater Noster」(主の祈り)の2曲。初回ということで音取りからです。

 I.Pizzetti(ピッツェッティ)「Due composizioni corali」(二つの合唱曲)は1961年に作曲された作品で、後期ロマン派的な作風です。私は「三つの合唱曲」の方を東京の合唱団にいた時に歌ったことがあり、結構思い出深い作曲家でもあります。日本では20年前くらいに彼の作品が流行って、合唱コンクールでよく歌われましたよね。グレゴリオ聖歌を効果的に取り入れた「レクイエム」も有名です。しかし、「二つの合唱曲」のテキストはギリシアの女流詩人サッフォーの詩をイタリア語訳した叙情的な作品で、宗教色の強い「三つの合唱曲」「レクイエム」よりは印象が薄い曲でした。また、これまで録音された演奏も古いタイプの声(特にソプラノがベルカントで鳴らしすぎる)のものが多くて、好きになれなかったのですが、今回音取りをしてみて、各声部の音色を統一したサウンドとして溶け合わせ、かつ、何度も出てくる転調を確実な音として響かせればとても美しい演奏ができるのではないかと思いました。
 声部は6声なのですが、男声が4声なので、アルトの御大が所々テナーを手伝います。また、ピッツェッティの曲はアルトに結構高い音があるので、人数的にも充実しているソプラノから2名、アルトを手伝ってもらうことにしました。これでパート間の音色は近づいたかな?(笑) 今回はまだ歌詞をつけていません。次回のお楽しみ。


 今年はイタリアの作曲家ジュゼッペ・ヴェルディ(J.Verdi)が亡くなって100年目にあたります。「Pater Noster」(主の祈り) は「レクイエム」から5年後、晩年の彼の宗教作品の端緒となった作品なのだそうです。この曲を作曲した10年後(1888年)にダンテの詩による美しい女声合唱曲「Laudi alla Vergine Maria」を作曲してるんですね。以前この曲はM団の女声で歌いましたね。
 この二つは和声の進行が似てるような気がします。基本的にホモフォニックな曲ですが、やはり転調が著しく、長調と短調の入れ替わりも何度かあるので、自分の出している音が和声のどの音なのかをわかって歌わないと、どんどんピッチが下がっていく危険性がありますね。いわゆる楽譜面は簡単だけど難しい曲と言えるでしょう。典型的なロマン派のフレーズ感と全曲を通しての構築感によって表現される精神性・・・もしかしたらM団が一番苦手な領域かもしれませんね。