ビデオデッキの故障診断

     まずは確認しましょう。

  1. コンセントはしっかりと差し込んでありますか?
  2. アンテナ線がはずれてたりしていませんか?
  3. テレビはビデオを見れる状態の「ビデオ入力」や「1または2チャンネル」になってますか?
  4. リモコンの電池は新しいですか?
  5. ビデオが複数あって、違うビデオのリモコンで使おうとしていませんか?

再生の画面がきれいに映らない。音が途切れる。

    ビデオヘッドや音声ヘッドは定期的に清掃してますか?

録画・再生を繰り返していると、ビデオテープからの磁性粉や汚れがビデオヘッド等に付着します。そのために定期的にビデオヘッドの清掃が必要です。また、キズの付いたテープや不良レンタルビデオテープ(油や糖分の汚れが付いてる事がある)を使用すると映像が出なくなるほど汚れてしまいます。

ご家庭でヘッドを清掃するには、市販の「ビデオ用のヘッドクリーニングテープ」を利用するのが一般的です。使用するビデオデッキの規格(VHS・β・8o・DV)に合わせて購入しましょう。クリーニング方式は「湿式」「乾式」「湿乾両用」の3タイプがあります。

汚れの種類によってはクリーニングテープでは落ちにくい場合があります。その場合は内部ヘッドを直接専用の溶剤で清掃することになりますが、知識とテクニックが必要ですのでお買い求めの販売店へ依頼して下さい。(ちゃんとしないとヘッドが壊れてしまいます。)

    チャンネルのチューニングは正しく設定されていますか?

ビデオ本体のチャンネルで直接番組を見てください。(テレビ本体のチャンネルではありません)はっきりと映らないときはチューニングがずれている可能性があります。設定し直しましょう。

また、アンテナの接続不良でも似たような症状になりますので確認して下さい。アンテナ接続等については「テレビ故障診断」ページを参照して下さい。

    トラッキングは調整してありますか?

最近のビデオデッキはオートトラッキング機能が付いていますので調整は不要ですが、ちょっと前のビデオデッキはトラッキング調整が必要な機種が一部ありました。

その場合は本体もしくはリモコンに調整するボタンやつまみがありますので再生しながら調整して下さい。

タイマー録画ができない

ほとんどの場合は予約録画の設定ミスです。もう一度説明書で確認するか、お買い求めの販売店に説明し直してもらいましょう。

チェックポイントは

 日にちや曜日、時刻、チャンネルの予約設定入力間違い

 Gコード入力ミス

 取りそこなった予約が溜まって、予約が満杯になったしまった

 リモコンで設定してから本体に転送するタイプの場合は、リモコンコード設定ミス

 ビデオ本体やリモコンに設定されてる日にちや曜日、時刻がずれてる。または設定されていない。

 電源の切り忘れ(機種によってはタイマースイッチの入れ忘れ)

 放送局の番組変更等によるもの

 テープの入れ忘れや、つめの折れているテープの使用

以上を確認してみて下さい。

ビデオは購入時に初期設定が必要です。忘れていて、何ヵ月後かにこのような事に成って、気付かれる方をお見受けします。くれぐれも忘れずに設定してください。

再生すると英語と日本語が同時に聞こえる。またはどちらかの音が入っているのに出せない。Hi−Fiサウンドの音が出ない。(音が悪い)

ステレオHi−Fiビデオの場合によくある質問です。二重音声番組を録画したビデオは再生するときに音声の切り替えが必要です。

二重音声番組を録画したビデオには左音声(表示は“L”)にメイン音声(日本語)、右音声(表示は“R”)にサブ音声(英語)が記録されています。

再生時には、音声モニターボタンを押して「L」・「R」を切り替えてお好みの音声を選びます。

また、ステレオ放送も含めて「L」・「R」の表示のない状態にしてしまうと、せっかくのHi−Fiサウンド(良い音)がノーマル音声(普通の音でモノラル)になってしまいます。

衛生放送の音声が聞こえない。衛星放送が映らない。

これは「テレビの故障診断」ページに書いてありますので参照して下さい。

表示(カウンター等)がおかしい。変な動作をする。表示が暗い。

ほとんどの場合は故障です。

しかし、時々「マイコンの暴走」と呼ばれる内部ICの「勘違い」の可能性があります。リセットボタン(本体底部や前面パネルの中にあります)がある機種はそのボタンを1秒以上押して下さい。また、リセットボタンがない機種は半日以上コンセントをはずして下さい。

試してみる価値はあるでしょう。

時々テープにキズやシワが付いてしまう。中にテープが巻き込まれてしまう。再生等操作すると勝手に電源が切れてしまう。

ほとんどの場合ビデオデッキ内部の消耗部品の不良(故障)です。使い方にもよりますが、5年位使用するとピンチローラーやベルトなどゴムの付いている部品やクラッチなど擦れている部品が伸びたり摩耗したりしてダメになってしまいます。

放って置くと録画失敗するだけでなくビデオテープもどんどん無駄になってしまいます。

他人の大事なテープに傷を付けてしまうと、友人関係まで崩れてしまいます。お子さんの友達の大事な運動会のテープや、友人の生前のご主人が写っていたテープなどで見かけます。

早めにお買い求めの販売店へ修理を依頼しましょう。

カセットテープを入れようとすると、カセットが入っていかない。入ってもすぐ出てきてしまう。入っても再生動作をする前に勝手に電気が切れてしまう。

ほとんどの場合ビデオデッキ内部の消耗部品の不良(故障)です。使い方にもよりますが、5年位使用するとピンチローラーやベルトなどゴムの付いている部品やクラッチなど擦れている部品が伸びたり摩耗したりしてダメになってしまいます。

ただ、この頃のビデオは、カセットハウジング(カセットテープを出し入れしているケース部分)が、プラスチックになった為、お子さん等が、テープを強引に斜めに入れると、ケースが歪んで同様の症状が発生します。運良くテープが戻って出て来たならば、まっすぐ入れ直しをすれば直ってしまいます。

早めにお買い求めの販売店へ修理を依頼しましょう。

似た症状で、レンタルやさんのテープだけなる場合があります。

基本的には、同じ事なのですが、管理の悪いレンタルやさんで古いテープを借りてくると、特に頻発します。テープの耐用回数はおよそ100回から300回程度と言われています。古いテープを故意に貸しているレンタルやさんだと、テープの使用耐用回数がそれを越している為、テープの回転が硬くなり、故障が増徴する為です。レンタルやさんを替えるのも一つの方法ではないでしょうか。

昔は、雑な製造のテープが安売りででまわっていて、同じような例が見られましたが、この頃は見かけないようですが、友人から使い古しのテープを貰って使用すると同じ事が起きます。

ほかの症状の場合やわからないときはお買い上げの販売店へ依頼して下さい。

お客様のお名前・住所・電話番号・ビデオのメーカー・型式を全てメモした上、ご依頼ください。