第十三話 年金暮らしの母親に自分の借金を払わせた
とても親孝行な息子の話
(あらすじ)彼は俺(@氏)の知る限りでは工場だけで約50万円の借金をしていた。当然、返却の見込みのないものだった。
『SGさんの夜逃げ発覚』
FN「@くん、SGさん2週間会社来てないよ。」
@氏「いつものことでしょう。何をいまさら・・・」
FN「いや、家にいっても誰もいないんだよ。(荷物はそのままだけど・・・)」
@氏「もしや夜逃げ(内心)」
FN「@くん、25万円パーかもね。」
@氏「やばい、先手を打たなければ・・・」
『借金返済の対策』
@氏「MBさんSGさんから連絡あったら真っ先に俺に連絡して下さい。」
MB「わかった(言い方が関わりたくないようだった・・・これは最悪・・・)」
@氏「YMさん(▲▲工場長)SGさんから連絡・・(以下同じ)」
YM「▲▲でも困っているんだよ。関東銀行から▲▲の顔でSG君は200万円借りているから・・・」
『▲▲若社長の話』YS談
YS「IZさん(若社長)、せめて工場の所員だけは▲▲で立てがえてあげなくては・・・」
IZ「そうだな、YSちゃん。@くんにも安心するようにいっといて・・・」
しかし、結果は何のフォローもなし。
『SGさん宅訪問』TB30万といっしょに。SG宅前にて
@氏「SGさん、SGさんと」数回呼ぶ。
SGは当然反応なし。
となりのパーマ屋の主人に最近の様子を聞く。
@氏「すみません、最近SGさん見ました?」
主人「しばらく帰ってきていないよ。」
@氏「奥さんは・・・」
主人「離婚したらしいよ。」
(そんなこと知ってるよ。居場所を聞いてんだよ)捜査は振り出しに戻った。
『大家との偶然の出会い』
とりあえず、会社帰りに毎日SGさん宅経由で帰っていたある日なにやらあやしい男と出会った。
@氏「あの、すみませんSGさんを訪ねてきたのですか?」
大家「そうだけど」
@氏「何してるんですか?」
大家「とりあえず家賃滞納の形にエアコン持って行くんだよ。」
(そんなの金になんねえよ)
大家「おにいちゃんは?・・・」
@氏「これこれこうで・・・(省略)」
大家「そうなの、だったらお袋さんの電話教えてあげるよ。俺も家賃滞納分は保証人のお袋さんにもらっているんだよ。」
@氏「ぜひ、連絡先を・・・」
大家「ところでおにいちゃん、だれかここ借りてくれる人いないかな?」
@氏「・・・俺はそれどころじゃねえんだよ(内心)」
『お袋さんに電話』
@氏「あの、SGさんのお宅ですか?
お袋さん「どちらさんですか?」
@氏「TKOさん(SGの下の名)の職場の同僚です。」
お袋さん「TKOならいませんよ。何の用ですか?」
@氏「TKOさんに貸したお金のことで・・・」
お袋さん「私は知りません。」
@氏「でも、ほかにあてがないので何とかしてくれませんか?」
お袋さん「TKOはTKOなので・・・」
@氏(ここで引いてはいけないと思い、)「大家さんに家も聞いていますよ。」
と少々強い言い方をしたら
お袋さん「とりあえず、@さんの電話番号を教えてください。」
@氏 素直に教え電話を切った。
『お袋さんから電話』
@母「@、電話だよ」
お袋さん「@さんですか?TKOの母です。早速ですがTKOの借金はいくらくらいあるんですか?
@氏「会社50万、▲▲200万、サラ金600万(YM工場長調べ)・・・」
お袋さん「もういいです。(ばか息子だと再認識しているようだった。)それで、@さん私も年金暮らしなので5万円/2ヶ月でいいですか?」
@氏「もちろんです。」
その後、約1年がかりで返済終了しました。