第十二話 都合が悪いとグループ会議に出れない程、
仕事が忙しくなる男の巻!!
<あらすじ>
当時、このGrでは約1週間に1度、グループ会議を行っていた。その中で、毎週各自の不良事例を発表していた。ある人を除いて・・・。
検査員「TKさん。○○納めの???のラジエーターのプレート枚数二枚少ないけど、これでいいの。」
TK「SGくぅ〜ん。○○納めの寸法図と、設計書と、手配仕様書を持って、ちょっと来て。」
SG「はい。」と、云って渡す。
TK「ありゃぁ〜。やっぱり。プレート枚数二枚少ないのを手配してるね。」
SG「どれどれ。」
TK「UN君。ちょっと。」
UN「何ですか?」
TK「SGくんが、○○納めのラジエータのプレート枚数を少なく手配しちゃったんだけど。大丈夫かなぁ。」
UN「そんなに直ぐに回答が出る訳ないじゃないですか。MSさん(UNの上長)に言って下さい。」
MS「UNくん。とりあえず、もう一度、当たって見てくれ。」
<TKからSGへの注意>
TK「SGくん。間違いの原因は?」
SG「寸法図を見てやりました。」
TK「設計書と確認は?」
SG「してません。[はっきり、言い過ぎ!? 悪びれた様子も伺えない。]」
TK「OBくん。いつからプレート枚数変わったの?」
OB「SGさんに言いましたよね。」
SG「そうだっけ?」
YS「@さん。@さん。」
@氏「何ぃ?」
YS「俺。OBさんがSGさんに言ってるの聞いてたよ。」
@氏「TKさんに言っちゃおう。(OBさんのアトピーが発生する前に・・・。)」
YS「TKさん。確かにOBさんは、SGさんに言ってましたよ。」
SG「そうだっけ?」
TK「SGくん。『そうだっけ。』じゃないよ。これは、凄いチョンボだよ。昔だったら、減給ものだよ。」
SG「そんなこと言われたって、仕方ないじゃないですかぁ。TKさん、しっかりチェックして下さいよ。」
TK「・・・。(何故か無言になってしまう弱い主任)
その他大勢:(みんなに示しがつかねぇだろう。もう少し、云えよ。)
・・・しばらくの間・・・
TK「SGくん。次のグループ会議で不良事例を発表してね。」
SG「・・・。(返事せず。)」
<プレート枚数の結果報告>
UN「TKさん。少し熱くなっちゃいますが、OKって、ことです。」
MS「TKさん。特例ですよ。」
TK「以後気をつけます。(さすがにTKも年下の2人に言われて、「むっ」っとしているようだった。)」
<グループ会議当日>
TK「それじゃ。不良事例発表をお願いします。今週は、誰だっけ?
その他大勢「SGさんです。」
TK「SGくんは?」
YS「仕事してましたよ。」
TK「OBちゃん。SGくん呼んできて。」
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SG「仕事忙しいから、今日は出席出来ないよ。」
OB「でも。発表しないと、まずいんじゃ。」
SG「いいよ。別に。TKさんに出れないって、いっといて。」
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OB「TKさん。SGさん仕事で出れません。」
TK「みんな少し待ってて、呼んでくるから・・・。」
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TK「SGくん。発表だけでいいからやってくれ。」
SG「いま、仕事やってんですよ。(やけに、強気だったらしい・・・。)」
TK「いいから、発表してくれ。(負けずに強気。だったらしい・・・。)」
SG「今日中に出さないと現場から文句言われます。(さらに、強気だったらしい・・・。)」
TK「言い訳は、いいから、早く発表してくれ。(ちょっと、弱気。だったらしい・・・。)」
同様のやりとりが、しばらく続いた。らしい・・・。
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TK「じゃあ。代わりに○○くん。発表して。
@&YS「TKさん、何でSGさんは特別扱いなんですか?」
TK「そんな質問には、一切答えられ無い。」
@&YS「SGさんはいいよな。やりたい放題で。俺も真似しようかなぁ。」
TK「何ふざけたこと、言ってるんだ。」
@&YS「ふざけてるのはTKさんのような気がしまぁす。」
TK「もうよそう。(な・なんじゃ・そりゃぁ。)」
・・・その後、結局、SGさんが不良事例を発表することはなかった・・・。しかし、議事録には、何故かOBさんが書いたと見られる不良事例集が挟まっていた・・・。
まるで、どっちが主任なのか、わからない・・・。