常に反吐が出るほど美談で固められて報道される貴乃花



 平成十三年五月場所は、先の平成七年十一月場所の若乃花、貴乃花兄弟による優勝決定戦以来の大大大大大大大大大大大大茶番劇であった。あれを「感動した」などとぬかす輩は小泉首相を始め残念ながら相撲を見ているとは云い難い。お互いに全力を出していない相撲を2番も見せ付けられた挙句、怪我をしている方が勝つという横綱同士の対決として大変恥ずかしい結果である。前日の相撲で怪我をした貴乃花は絶対に休場すべきであった。「ファンの方に申し訳ない」などとぬかし、強行出場したが、あんな状態で土俵に上がること自体ファンに対しても対戦相手の武蔵丸に対しても大変失礼である。千秋楽を休場したとして誰が貴乃花を責めるだろうか??出場した方がよっぽど非難轟々である。こんな事が賛美されるようでは真の相撲人気はまたしても遥か彼方へ行ってしまったといわざるを得まい。


 さて、上記文章を書いて一年が経つが、普通のサラリーマンなら首になっても仕方がないほど、貴乃花は休み続けている。強行出場した時とは思想が全くの正反対である。それでも協会、マスコミ、横審はイカレたほど寛大なもので長期休場を肯定している。「もう一場所見てみよう」もう聞き飽きたよ。貴乃花の分、関取の定員が一つ少ないんだから、さっさと引退して若い力士に土俵を託すぐらいの気になって欲しいもんだな。

 そうこうしているうち、横審も重い重い腰を漸く上げて貴乃花に「最後通告」したようである。遅いよ、遅すぎる。何を躊躇していたんだか。もし、万が一、億が一、兆が一に貴乃花が奇跡的な復活茶番劇を演じるようなことが有ったら、俺は相撲界に対し失望する。何故なら、他力士が一年半近く全く成長していないということになるからだ。まぁ、こんなことは対戦相手が全員平成十三年夏場所の武蔵丸並みに手を抜かなきゃ有得ん話だがな。それには貴乃花が全取組みで足を引きずりながら仕切るとか、心理的なインチキ大王するというウルトラCをするしかないか。

 ある意味貴乃花偏重報道は讀賣偏重報道より酷い。マスコミ等をランク付けすると。
 @「表のマスコミ」・・・・テレビ・ラジオ・新聞
 A「裏のマスコミ」・・・・週刊誌
 B「無法地帯」・・・・・・インターネット
讀賣球団の場合、@は批判は滅多にしないが、Aではよく批判され、Bではボロクソ。しかし、貴乃花の場合、@はもとよりAも貴乃花を賛美しているのである。「八百長告発記事」を載せていた週刊ポストでさえ「若貴はガチンコで有名」などと八百長に一切タッチしていない潔白な力士に仕立て上げている。兄弟対決の時あれだけ明々白々な八百長しておきながらである。Bになって漸く貴乃花批判の記事が出てくるのである。ああ、恐ろしや。

 平成十三年五月場所の強行出場は「果敢」ではなく「愚行」なのである。そして、その後の長期休場は「治療」ではなく「サボリ」である。一般社会で考えて見なさい。怪我や病気をしてしまった場合、それを押して仕事をする姿が美しいだろうか?一緒に仕事している人には大迷惑ではないのか?かと言って、「完全に直るまで休む」と称して一年以上姿を見せない人は逆にそれはそれで大迷惑。貴乃花はこの両極端をやって退けている。よく、「他スポーツ選手が怪我で一年以上休む場合があるので貴乃花も問題ない。」という様な記事が散見されるが、「他スポーツ選手」の場合、休んでしまったら年棒は下がるし、レギュラーから外れるから実力で取り戻さなくてはいけない。リスクを一杯背負っている。一方横綱は幾ら休んでも番付は落ちない。この「特権」は本来、横綱の「責任」を自覚させるもので、言うなれば江戸時代に武士が罪を犯した場合切腹するような精神が有ってこその特権である。ところが、貴乃花はこの「番付落ちない特権」を「一杯休めるラッキーな制度」にしか使っておらず、非常にまずい前例を残してしまったと言えよう。

 さて、ご存知の通り貴乃花は十二勝もあげるという茶番劇を演じてくれた。初日から三日連続右相四つの対戦相手に組まれると言う誠に信じ難い協会の過保護(三日目が霜鳥なのは容易に予想出来たぞ!)も腹が立つが、それ以上に毎日の様にテレビ・新聞で貴乃花貴乃花のオンパレード。しかもこれを「相撲人気の回復」と言っているのだから救い様が無い。さっさと引退してくれた方がマスコミが相撲本来の魅力を伝える原点に立ち返ることが出来たのに実に惜しいことをした。一体いつになったら平穏無事な相撲界になってくれるのだろう?

 十四年十一月場所を前に貴乃花は休場を発表。しかもいわゆる「ドタキャン」。親方も休場発表前には「秋場所と全然体が違う。すこぶるいい。」と言っていたのに休場が決まると「福岡入りしても土俵に上がらず体が痩せて来たので、おかしい思った。」と子供でも一発で嘘と判るような(除く貴乃花信者)チャンチャラ可笑しいコメントを残す始末。これだけふざけた態度を取る人達に対してもまだマスコミは過保護を続けるのだろうか?貴乃花を現役続行させても何も良い事無い様に思えるが、それに気付かないのかな相撲協会は。判っていても一時的な客の入りにばかりに目が行って貴乃花を切れないのだろうか?本当に大相撲が滅びるぞこのままでは。

 全くこれだけの愚行を繰り返す力士のファンになれる人の気が知れない。マスコミに対しても実に無機質で教科書的な優等生返答しかしないし、立場が悪くなると終止無言を貫くし(これを「集中力が凄い」と賛美するマスコミはイカレているとしか言い様が無い)、武蔵丸より遥かに下手糞な日本語だし、直ぐバレる嘘っぱちをかますしで人間的には嫌われる要素が山ほど有るのに本当に不思議だなぁ・・・。

 平成十五年一月場所、漸く、本当に漸く奴は引退した!これで、平穏無事な相撲界が蘇ってくる・・・・。と思ったが、奴が一代年寄になってしまった。その後も北朝鮮真っ青のプロパガンダをマスコミはやって退けている!そればかりか、「大相撲の人気降下は深刻」と言っておきながら「貴乃花が居ない土俵はつまらない」的な報道をしている。人気降下の理由は貴乃花が居ない土俵はつまらない」的な報道が原因なのは明らかである。あほかほんまに!(何故か関西弁)


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