第五章 喫茶店部お引越し
後でわかったことだが喫茶店部の中には勤務時間中にインターネットを見ていたり、外出して秋葉原に行ってみたりする不届き千万な輩がいたらしい。皇氏も言わずもがなこの中にいた。私は電話や出張先でしか喫茶店部とは接触無いのでそんな事は知らなかった。
そのやりたい放題の喫茶店部にも遂に転機が訪れた。勤務先の移動である。我々と同じ場所で働くことと相成った。その2ヶ月程前、皇氏に会う機会があった。この頃は「賄氏物語」にあるように賄氏が網走で倒れた時期で、皇氏は知らないだろうと思い、教えてあげた。皇氏はかなり驚いていた。その翌日(平日)の勤務時間中に皇氏から私に電話があった。 「賄氏のメール送ってくれ」 どうやら、賄氏の陰口メールの存在を知り見たくなったようだ。私は断る理由が無かったので、転送してあげた。今になってみれば、奴のいい暇つぶしになったと思う。何か悔しい。
ともあれ、異動になっていた同期が戻ると言うことで、私は歓迎会を計画した。それも仙台に1泊2日で。これはそもそも賄氏の歓送会ということを勝手に計画していたら私が幹事に指名され、賄氏が急転直下の辞め方をしてしまったため、歓迎会の幹事をすることとなったものである。 以下次章。