これがRサスの心臓部!これらのシム(バルブ)の並び替えで性能が左右される。 |
豊富な資料!今までのさまざまなRサスの仕様や今までに手がけたサスチューンの資料がこのなかに詰まっています。 |
Rサスの仕様変更(チューニング)始めました。と言うか国際A級#52今井隆充選手のバイクに組み込んだ結果、本人から「サイコー!」との感想を頂き、それなら悩めるライダー達のために頑張っちゃおうかな!・・・とはじめました。今ではほかに国際A・B級のライダーの方にも使って頂いてます。
どうも昨今のサスは初期が硬くてあとがスムーズで、乗ってる本人たちはどうも初期作動の「ゴツゴツ」を何とかしてほしいみたいです。
それを何とかするにはサスのバルブを組替えるしかないので・・・となるとバルブを入手して・・・協力工場を確保して・・・となるのでサービスと言うわけにはいかなくなってしまいました。
それならもう1歩踏み込んで、圧側だけでなく伸側も良くしてやろう!と高品質なSPL仕様のサスをお届けする事になりました。
さあいよいよチューニング開始! |
バイクから取外したRサスをバラして・・・。 |
今回はシールとダンパも一緒に交換です。 |
バルブセッティングを変更していよいよ組立です。 |
最後のエア抜きはちょっと手伝ってもらいました。 |
窒素ガスを封入してハイ!できあがりです。 |
バイクに組みつけると・・・。 |
完成です!これでバッチリ!! |
この仕様は、一応<カヤバ><ショーワ>のサスに限らせていただきます。
そのほかのメーカーのサスペンションにつきましては部品の入手が出来ないものがあるため、
OH及びチューニング以外の部品交換などでご迷惑をおかけしてしまうことがあります。
そのほかにも、スイングアーム・リンクまわりなどのグリースアップ等のメンテナンスも承っています。
気になるお値段ですが、
リヤ(KYB・SHOWA)
☆オーバーホール時に発生した部品につきましては別途請求させていただきます。 |
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足回りグリースアップ
☆グリースアップ時に発生した部品につきましては別途請求させていただきます。 |
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☆上記料金を基本としてメンテナンスさせていただきます。 |
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☆納期は基本1週間とさせていただきます。 |
上記のように工賃を設定させて頂きました。
結構いい値段になってしまいましたが、この仕様で1年間いい想いが出来ると思えば決して高い買い物ではないと思います。
リヤサスペンションのチューニング&セッティングを進めていくうちに最近になって更にフロントサスペンションにも手を加えてほしいという要望がちらほら出てきました。
リヤサスペンションに対しての不満が解消されていくうちに今度はフロントサスペンションに対して少しづつ不満が出てきて、それに対してのセッティングを進めていくうちにどうしてもセッティングだけでは対応できない部分での不満を解消する必要が出てきました。
フロントサスペンションもリヤサスペンションと同じにSTDの良いところを残しながらネックになっている部分だけを取り除いてやって、よりクオリティーの高いサスペンションをお届けする事となりました。
こちらの仕様も一応<カヤバ><ショーワ>のサスに限らせていただきます。
そのほかのメーカーのサスペンションにつきましては部品の入手が出来ないものがあるため、
OH及びチューニング以外の部品交換などでご迷惑をおかけしてしまうことがあります。
気になるお値段ですが、
フロント(KYB・SHOWA)☆フォークオイル交換とリバルビングをセットにした場合、20,000円 ☆フォークオーバーホールとリバルビングをセットにした場合、30,000円 ☆オーバーホールにはシール・メタル及びオイル代が含まれています。 ☆オーバーホール時に発生した他の部品につきましては別途請求させていただきます。 |
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足回りグリースアップ
☆グリースアップ時に発生した部品につきましては別途請求させていただきます。 |
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☆上記料金を基本としてメンテナンスさせていただきます。 |
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☆納期は基本1週間とさせていただきます。 |
上記のように工賃を設定させて頂きました。
結構いい値段になってしまいましたが、この仕様で1年間いい想いが出来ると思えば決して高い買い物ではないと思います。
今日のマシンの性能は一昔前に比べて飛躍的に向上しています。しかしフロント・テレスコピック/リヤ・リンク式スイングアームの構造は1980年代よりいくつかのマイナーチェンジこそあるものの、2本サスから1本サスに移行したときのような飛躍期な進化は出来ていません。つまりこれらの構造での進化はほとんど頂点に達しているといっても過言ではないと思います。それはサスペンションだけでなくフレーム・エンジン・パワートレイン・ブレーキ・etcについても言える事でしょう。
今年のモトクロッサーは去年のワークス仕様といわれるほどワークスと市販車の性能は近づいています。つまりセッティングいかんによってはマシンの性能はワークスにも引けを取らないものになるといえるでしょう。
ここでは私が日頃行なっているセッティングの仕方を紹介します。
<4サイクルエンジンの場合>
はじめにメイン系を合わします。
4サイクルの場合回転リミッターが作動してしまうのでトップエンドでの判断がかなりつきにくいです。
なのでメインジェットを交換しては試走を繰り返して高回転域でのフィーリングを確認します。
トルクバンドでの力強いパワーと回転の伸びが出てるようであればメインジェットは合ってると判断ができます。
ここでしっかりとフィーリングを確かめながらジェットを選ぶ事ができれば8割くらいセットが出てるといえるでしょう。
ジェットニードルは4サイクル用のキャブレータの場合加速ポンプが付いているので判断はかなりつきずらいのでとりあえずはノーマルの位置で固定しておくのが賢明だと思います。
ここまできたらあとはパイロットスクリューを開けたほうが良いか締めた方が良いかそのままが良いか判断をします。
パイロットスクリューは一応2回転戻しを基本として1回転以上の開け閉めが必要な場合、パイロットジェットの交換をしたほうが賢明です。
4サイクル用キャブレータの場合2サイクル用のそれと違って混合気はパイロットスクリューを開けると濃くなり締めると薄くなります。
これは2サイクル用キャブレータが計量された燃料に対してのエアの量を調整するのに対して、
4サイクル用キャブレータは固定されたエアージェットと任意に選択されたパイロットジェットで計量・混合された混合気の供給量をパイロットスクリューで調整する機構となっているためです。
なので、パイロットジェットを1ランク上げてその分パイロットスクリューを締めればジェットニードルの線径を細くしたのと同じような効果を得る事ができます。
逆にパイロットジェットを1ランク下げてその分パイロットスクリューを開ければジェットニードルの線径を太くしたのと同じような効果を得る事ができます。
回転の具合が不調な場合の混合気が濃いか薄いかの見分け方としては、アクセルを開けていくとブブブッて失速するような時は濃い、アクセルを開けていってもあまり反応が無いときは薄い、と言えるでしょう。
最後に必要とあればジェットニードルの段数を変えて走行フィーリングを確認します。
いずれも試走を繰り返しながら合わせていくと、自分のフィーリングに合ったエンジン特性を得る事ができるでしょう。
そして一度合わせておけば気候の変化に応じてパイロットスクリューの調整でかなりの範囲の気温の変化をカバーできる事でしょう。
そしてパイロットスクリューで補正できなくなってきたらメインジェットの交換で対応すればすぐに調子を取り戻す事ができるでしょう。
<2サイクルエンジンの場合>
はじめにメイン系を合わします。スロットル全開時のトップエンドが下がるまでメインジェットを変更していき一つ戻します。そしてトップエンドがきちっと吹けきるのを確認します。
ここからは走行しながら合わせます。ギヤは3速でノンスナッチからの吹けあがり方を見ます。
中間開度からの吹けあがりがもたついたり(薄い)ぼこついたり(濃い)する場合はジェットニードルの段数を変更して合わせます。
次に回転が下がっている状態から急全開した時にスムーズに吹きあがってくるか確認します。
スロットルを開けた直後からのもたつきやぼこつきがある場合はあらかじめエアー(パイロット)スクリューの開け閉めで確認(締め込んで良くなる場合は薄い、緩めて良くなる場合は濃い)した後にスロージェットを変更して合わせていきます。
最後に低・中・高回転で調子を確認します。
Q&Aキャブレータ編はこちら
はじめに標準セッティングの状態で乗って見ます。ギャップの出現と共にバイクが暴れてくるでしょう。
そんなときはまずRサスのスプリングを1回転緩めてみます。これで乗ってみてギャップで止まるような、ハンドルをハンマーで叩かれたようなショックがなくなるまでスプリングを緩めていきます。
そうしていくうちに、バイクによって、サスペンションが頼りなくふわふわ動くように感じてきてしまうように感じてきたら高速の圧側を1/6回転づつ締めては乗って様子を見ます。
べつにふわふわはしないけれど、全体的にやわらかく感じてきたら低速の圧側を2クリックづつ締めては乗ってみます。
そのうちにリヤは落ち着いてきて今度はフロントがゴツゴツしてくるでしょう。でもそれはまだRスプリングが締まりすぎているという事ですのでフロントのゴツゴツ感が無くなるまでRスプリングを緩めていきます。
やがてあれほど硬く感じていたFフォークが柔らかく感じてくるでしょう。その時は圧側を2ノッチづつ締めていきます。コーナーでフロントが逃げ出したら締め過ぎているので逃げなくなるまで緩めていきます。
また、こちらをクリックしていただければもう少し詳しい説明を見ることが出来ます。これらを参考にしていただく事でナットクのいくセッティングが出来ると思います。
Q&Aサスペンション編はこちら
タイヤのエアーは走行前に確認しますがドライの場合0.8キロに合わせています。ドライでもサンドになると0.7キロに落とします。一度雨でも降ってウェットマッドになると0.5キロまで落とします。石の出るコースでよく「パンクするからエアー圧を上げる」と言う人がいますがパンクする時はたとえエアー圧を上げていてもパンクします。私も以前経験した事ですがその場合チューブを2枚重ねてもパンクしてしまいました。そんなときは走行ラインを変えるのがいいでしょう。
新しく電話によるサスペンションのセッティングサービスをはじめたいと思います。
どんなサービスかと言うと、練習やレース前のコースでのセッティング出しをしたいときに、前もってご報告頂ければメールにてこちらの連絡先をお伝えします。
そして当日にはコースで練習&セッティングの情報交換を携帯電話等を通じて行ないます。
どんな感じかと言うと、たとえばギャップで振られていたとします。
何処のギャップでどういうふうにしたときにどんな感じで振られるのか伝えてもらえれば、それらの情報に対してサスペンションの何処の部分をどう触っていくかをアドバイスします。
何処のギャップか・・・たちあがりの・・・ブレーキングの・・・スピードに乗ったストレートでの・・・等々
どういうふうにしたときに・・・加速中に・・・減速中に・・・等々
どんな感じで・・・リヤが横にor縦に・・・ハンドルがプルプルと・・・グリップにガツンガツンと・・・等々
そんなやりとりを何度か繰り返していくうちに、今までロデオ状態だったバイクがまさにサラブレッドのごとく走ってくれるようになるでしょう。
ひとりでも多くの人が楽しく、そして怪我のないバイクライフを送っていただきたいと思っているので足回りのことで悩んでいるライダーの皆さんからのメールまってます。