六ヶ所村再処理工場関連と
 
ドキュメンタリー映画「六ヶ所村ラプソディー」

 
                        トップページへ
                        2008年再処理へ

                              2007年7月12日更新
           市民団体は
          ・ドキュメンタリー映画六ヶ所村ラプソディー HP
          ・再処理事業者 日本原燃
          ・美浜の会    
          ・東奥日報 最新情報 ・デイリー東北 核燃料サイクル

 核のゴミ・高レベル放射性廃棄物処分研究施設、超深地層研究所がある岐阜県の私たちにとって、再処理の状況も六ヶ所村の様子も、人ごとではない。
 事故で放射性物質が漏れだしたら、私たちは為すすべがない。
 事故が起きなくても、被曝労働がなければ成り立たない再処理。
 再処理がどのような状況で、空と海に捨てられる放射性物質ばどれくらないのか。地域の人々の健康はどうなっていくのか。
 青森の農産物や海産物は、三陸の海産物は、私達の暮らしに直結した問題。
 再処理を止めるために、六ヶ所村の現状を知り、そして伝えたい。

--------------------------------------------------------
 2007年8月25日
 
劣悪な地質を示すデータ、裁判所に提出
 
日本原燃の地質データ隠しと国の安全審査の信頼性に
 大きな疑問符


 
日本原然の低レベル放射性廃棄物処理センター設置を巡り住民58人が国に事業許可取り消しを求めて闘っています。
 原告住民は原燃にとって都合の良い地質データだけを国に示して事業許可を受けたのではないか、公表されていないデータも示すべきだと主張していました。
 仙台高裁は6月、被告の日本原燃に資料の提示を命じ、7月19日までに提出しました。
 提出したデータは低レベル放射性廃棄物埋設処理センターの3地点です。
 原告は提出された3地点は断層がある付近にあたり、岩盤の強度を示す「RQD」値が約30%で5段階の悪い方から2番目でボロボロに近い状態です。割れ目が多く崩れやすく、水を通しやすい状態です。

 原告団の代理人・浅いし弁護士は「原燃が都合の悪いデータを隠していたことが裏付けられた。今回提出されたデータを考慮していない安全審査は誤りだ」と語ったと、デーリー東北は2007年7月20日の記事で報じています。

 東奥日報2007年7月20日記事 核燃施設周辺に崩れやすい地盤
 
 東京電力柏崎刈羽原発設置時の断層隠し、それを認めた国に安全審査のあり方、石川県志賀原発、中国電力島根原発の断層隠しや分断評価による安全審査通過と同様の手法で低レベル放射性廃棄物処分場が建設された可能性が強くなりました。
 この資料提出は長年原告が強い熱意を持って闘ってきた大きな成果です。

 高レベル放射性廃棄物処分場は地下300m以深です。原発や低レベル放射性廃棄物処分場で使われた手法がそのまま使われる可能性があります。
しかし今回の原発や六ヶ所の低レベル処分場データ隠しを実例として、しっかり記憶しておきましょう。



2007年7月12日
 再処理工場を知る会 現代史研究会主催の
 
『7月7日 どうなっているの?
  六ヶ所再処理工場 聞こう、知ろう、考えよう!七夕大学習会』

 (再処理推進と反対の双方の主張と討論及び質疑です。)
 
当日全体の報告とパネリストの資料が原子力資料情報室のHPにアップされました。
 当日の録画映像は原子力資料情報室よりリンクされたストップロッカショ.JP http://stop-rokkasho.jp/で見ることができます。

 


 2007年5月16日
 
 「六ヶ所村ラプソディー」が若者、六ヶ所の人たちを動かす!
 
2007年5月11日中日新聞夕刊の特報に
 
「古里への想い 原発反対貫く 記録映画で広がる輪 若者らと訴え」
というタイトルの記事が掲載されました。
 
 核燃反対の運動の鎮まりとともに、菊川慶子さん(「花とハーブの里」代表)を異端排除する雰囲気があった。しかし流れが大きく変わった。 
 ドキュメンタリー映画 『六ヶ所村ラプソディー』の上映をきっかけに、「花とハーブの里」に各地から若者が集まり、原子力政策や放射能の恐ろしさ、六ヶ所村の自然の美しさを語り、伝えていく。
そして今、地元の大人たちも腰を上げ始めた、と書かれています。
 
 
記事のPDF (A3用紙ほどの大きさをA4に縮小しています。)
 


 2007年3月23日


 「鎌仲ひとみ監督『六ヶ所村ラプソディー』を語る」
     2007年1月20日 夜の部講演の概要と観客の感想抜粋

  2007年1月20日に名古屋で『六ヶ所村ラプソディー』を上映したおり、鎌仲監督に午後の部と夜の部で講演していただきました。
 しかし私たち実行委員はそれぞれの役割に追われ、せっかくの監督の講演をほとんど聴くことができませんでした。そこで夜の部の講演のテープを起こして、監督に目を通していただき、その概要をまとめました。
 監督が六ヶ所を題材にした映画を撮るきっかけ、原発や再処理を知らない人に観てもらうために貫いたことなどをテープを起こしながら改めて確認し、『六ヶ所村ラプソディー』の魅力に浸りました。
  
 ★鎌仲ひとみ監督『六ヶ所村ラプソディー』を語るpdfへ
  


 2007年3月11日

 再上映会 終了

 2007年1月20日名古屋での上映会はプロに委託したにもかかわらず、不十分な映写機材で上映し、本来の音声や映像とはかけ離れたものになってしまいました。
 映画を観に来てくださった方々、監督へのお詫び、そしてなごや「六ヶ所村ラプソディー」実行委員会の名誉挽回のために、2007年3月10日に再上映会を行いました。
 
 再上映の案内はメール、手紙、ホームページで行いましたが、案内に不十分な点があったことと思います。ご容赦ください。

 ★「きれいな映像と明瞭な音声」

 前回の映像音声を経験した方々から、「こんなきれいな映像で、こんなに明瞭な音声だったんだったね」といわれました。私たちはこの言葉で、再上映して良かったとつくづく思いました。
 今回は16ミリフィルムではなく、DVDで音響、プロジェクターとも自前で行いました。
 
 ★若い人がいっぱい 観に来てくれました
 1月20日の上映会も若い人が多かったのですが、今回は圧倒的に若い人が多かったです。 初めて観に来たという方々が、多かったのも特徴でした。

 広がる上映会 豊橋や名古屋内でも上映

 1月20日に観に来てくださった方が呼びかけて、2007年5月19日、豊橋市で若方々を中心にした上映があります。
 2007年4月14日(土)には、名古屋市本山で、別のグループの方々が上映します。
 ぜひ 「六ヶ所村ラプソディー」を観ください。 
  



 2007年2月13日
 
名古屋で 『六ヶ所村ラプソディー』再上映

 1月20日の上映会では実行委員会の予想どおり400人以上の方々に観ていただくことができました。
年齢も幅広く、広範な地域からの参加がありました。
アンケートにも再処理の現状を知り、考える契機となったことが多く記されていました。その意味で上映会は成功しました。
 
 ところが、肝心の映像と音声が映写機材のトラブルから、本来の「六ヶ所村ラプソディー」とはかけ離れたものとなってしまいました。「六ヶ所村ラプソディー」の映像は六ヶ所村の自然を美しく写しだし、その美しい風景の中で、核燃料サイクル施設にどのように関わるのか選択を迫られている人々の姿を映し出しています。その美しい風景が暗い画面になっしまい、監督のナレーションが間延びして聞き苦しいものになってしまいました。
 残念でなりません。

 そこで、本来の『六ヶ所村ラプソディー』を観ていただくため、3月10日(土)に再上映会を実施します。

会場:名古屋市女性会館ホール(前回と同じ場所)
日時:3月10日(土)


   開場  上映開始時刻
  1回目 09:30 10:00
  
  2回目 12:30 13:00

  3回目 15:15 15:30

  4回目 17:15 18:00

 入場はもちろん無料です。前回入場券の半券か、先回の配布したパンフレットなどを持参ください。
ただし今回、鎌仲監督によるトークや、書籍等の販売はいたしません。

 ◆新たに映画を観たい方のために
  一般:¥1,000−
  シニア(65歳以上)・学生・障がい者:¥800−
  中学生以下:無料

 ◆なごや「六ヶ所村ラプソディー」を観る
  問合せ:nagoya_rokkasho@yahoo.co.jp


2007年2月14日
 田中 康夫氏の「六ヶ所村ラプソディー」評 PDFへ
  日刊ゲンダイ  (2007.2.8付)



 2007年1月17日
 
 鎌仲監督記者会見記事 

  中日新聞 2007年1月16日記事 PDF(117KB) 

        
       「六ヶ所村ラプソディー」のチラシを手に語る鎌仲監督
         背景は「六ヶ所村ラプソディー」のポスター
          記事の中央部をクリックすると拡大します。

朝日新聞 2007年1月17日 記事

    

1月17日の名古屋タイムズ 記事へ

   


  ★2007年1月18日は毎日新聞に記事が掲載されます。

2007年1月16日

 鎌仲監督、名古屋で「六ヶ所村ラプソディー」を語る

 2007年1月20日(土)、名古屋六ヶ所村ラプソディー上映会にさきがけ、
鎌仲監督に名古屋で記者会見していただきました。
 
  中日新聞 愛知県内版 記事へ

---------------- 記事引用----------------------

【名古屋市】
核燃施設めぐる思い
「六ケ所村ラプソディー」名古屋で20日上映

 青森県六ケ所村の使用済み核燃料再処理施設をめぐる住民の思いを描いたドキュメンタリー映画「六ケ所村ラプソディー」(鎌仲ひとみ監督)が20日、名古屋市中区の市女性会館ホールで上映される。鎌仲監督は15日、市内で会見し「作品を先入観なく見て、今後のエネルギー利用について多くの人に考えてもらいたい」と述べた。

 鎌仲監督は、劣化ウラン弾で被爆したイラクの子どもたちを取り上げた「ヒバクシャ−世界の終わりに」を2003年に制作。劣化ウラン弾の原料が日本からも出ていると知ったことをきっかけに同村で制作を始め、04年3月から06年3月に施設が最終試験運転に入る直前までの2年間を追った。

 映画では、再処理施設について賛成派と反対派双方の住民の声を伝える。鎌仲監督は「この作品に結論はない。両方の意見を、どう考えるかは観客に任せたい」と話す。

 施設建設で地元の活性化が見込まれ、大半が賛成派となっている同村。何も言わずに中立を保っていた住民が「黙っていることは賛成していることと同じだ」と気付き、勇気を出して発言する様子を紹介するなど「核が身近にある生活」に葛藤(かっとう)する住民らを客観的な視点で描いている。

 上映会は同日午前10時、午後2時、午後6時の3回。午後の2回では、上映前の30分間で鎌仲監督が作品について話をする。入場料は一般1200円、65歳以上・学生・身障者は1000円。問い合わせは「なごや『六ケ所村ラプソディー』を観る会」の岩田和憲さん=電052(751)1521=へ。
 
 (小野沢健太)


-----------------------------------------------------
 監督の記者会見に同席した、実行委員会の私(マスコミ担当)も同席し、1時間にわたって熱い、深い思いを聞くことができました。
 
 ◆会見から、強く心に残ったこと
 ・監督の姿勢
  六ヶ所村に暮らす人たちの反対、賛成双方の生活と考えを伝えたいとの思いで、2年間六ヶ所村に通った。
 映画は、監督が結論を提示するのではない。賛成の人も、反対の人もそれぞれに濃淡がある。それを一括りして伝えるのではなく、その人個人の考えと生き方として描いた。
 監督の都合の良い一部を切り取って映画に使うのではなく、その人の生活を含めた背景と考えが伝わるように、丁寧に描いた。
 
 ・観た人たちの反応
 観た人は六ヶ所村の現実と底に暮らす人々の考えを自分で受け止め、考え、何をしたらよいのか自分で考える。特に若い人達は再処理、プルトニウム社会に暮らすこと等を初めて知らされた。どうすればこの再処理を止めて、社会を変えられるのか、それぞれが自分で考え、行動しはじめた。例えば六ヶ所に行って菊川さんの畑を手伝う、六ヶ所で観てきたことを周囲の人に知らせる、ハガキを作って知り合いの人に送る、六ヶ所村ラプソディーの上映会を開くなど様々など活動をはじめている。
 六ヶ所、ろっかしょ、ロッカショ、ROKKASO様々な文字で表現しをながら、六ヶ所村に関わっている。観た人が様々な人のつながりを介して、動き始めている。
 
 監督の会見から、私はこのことを強く受け止めました。
 
 そしてなごや「六ヶ所村ラプソディー」を観る会の若いメンバーも、トークと音楽のイベントを開催したり、お金にまつわるトークが半田市で監督を囲んで行われたりと、事前イベントがなされ、成功している。
 原発ってどうなっているんだろう、なぜ核燃料サイクルがあるんだろうと調べた。調べたこと伝えたくなった。そんな話しが出るようになりました。
 それぞれの得意分野を活かして、上映会を迎えようとしています。

 まず、観てください。
 上映会 日時
 2007年1月20日(土)
 
 ◆上映 10:00〜  
 
         監督トーク 13:30 〜30分
 ◆上映  14:00〜 
        
          監督トーク 17:30 〜30分
 ◆上映  18:00〜
 
  前売り券 一般 1000円  学生、シニア、障害者 800円
  当日券  各200円増し
 
 メールでの予約も受け付けています。
 メールnagoya_rokkasho@yahoo.co.jp です

  なごや「六ヶ所村ラプソディー」を観る会のHPです




 2006年7月5日
  畑の土と再処理の放射性物資は同じか?!
  「畑で土が付くように」再処理工場では内部被曝は避けられないと、
  無知な知事を相手に原子力技術協理事長、狡猾な居直り
 

◆青森県知事の無知
    再処理に対する認識が極めて甘い。無知だ。
    少しでも自分で学べば、被曝なしに再処理が成り立たないと知ることができた。
    推進側の甘い言葉を鵜呑みにして、無責任に再処理を進めた責任は極めて重い。
    再処理試験を止めさせるべきだ。
    県民の被曝(命)と引き替えに金を受け取るべきではない。

◆狡猾な居直り 原子力技術協理事長
    被曝は当たり前、おたおたするなと知事の尻を叩く。
    ならば、この事実を、再処理試験開始の前に言うべきだ。
     
◆こんな前例
 1995年12月8日、動燃の「もんじゅ」でナトリウム漏洩火災が発生し、住民にナトリウムは漏れないと言い続けてきた動燃をはじめ原子力業界は窮地に陥った。ところが原子力業界人が軽水炉では水が漏れて当たり前、もんじゅならナトリウムが漏れても当たり前だ。大騒ぎするなと業界誌で居直った。
 しかしナトリウムは空気と接触すると爆発を起こす可能性があり、軽水炉の海水と比較するのは、恥ずべきこと。

 
------------------------------------------------------
●毎日新聞 2006年7月5日 青森県内版

六ケ所村の核燃再処理工場:作業員・内部被ばく問題 被ばくは“不可避” /青森
 ◇「畑で土が付くように」被ばくは“不可避”−−原子力技術協理事長、知事に説明

 原子力関連施設の自主保安活動支援などを行う民間の第三者機関「日本原子力技術協会」の石川迪夫理事長が4日、県庁を訪れ、六ケ所村の使用済み核燃料工場に関して「再処理を行っている限り微量の被ばくは起こり得る」と説明した。

 石川理事長は、5月に起きた一例目の内部被ばく事故の再発防止策などの中間報告のため、三村申吾知事を訪れた。

 6月24日の被ばくが疑われた事例にも触れ、安全対策指示を求める三村知事に「農家が畑作業をしていて土が付くのと同じで、(放射性物質の付着を)皆無にすることは出来ない」と述べた。三村知事は「原燃に最大限の努力をしてほしい。努力なくして『あり得る』では困る」と述べた。

 また、内部被ばくが疑われた事例に関して、県が委嘱した放射線専門の顧問3人は3日、県との会談で「作業員の人体への影響は小さく、心配ない」と意見を述べた。4日には、全国の反核燃団体42団体がアクティブ試験中止を県などに要望したが、この中で「顧問らは安全に対する意識が薄い。県民の安全を考えられる科学者を顧問にすべきだ」などと求めた。【村松洋】

            毎日新聞 2006年7月5日
 (毎日新聞は2ヶ月ほどで、リンクが切れる可能性あり。)


●東奥日報
http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2006/
0705/nto0705_5.asp

2006年7月5日(水)

「被ばく皆無は不可能」と原技協

 「再処理をする限り、内部(体内)被ばくは起こる。お百姓さんをやっていて泥が付かないわけがないのと同じ」−。六ケ所再処理工場の安全管理体制の評価結果を三村申吾知事に伝えるため、四日、県庁を訪れた石川迪夫・日本原子力技術協会理事長がこんな例えを持ち出し、三村知事にくぎを刺される一幕があった。
  以下、略。




2006年7月3日

 
 名古屋市で「六ヶ所村ラプソディー」を上映!!

 主催 : なごや「六ヶ所村ラプソディー」を観る会

◆上映日:2007年1月20日(土)
 
◆会   場: 名古屋市女性会館  3階 ホール
              名古屋市中区大井町7番地25号
              http://www.suisin.city.nagoya.jp/c-tizu.htm
            ●地下鉄 名城線「東別院」(M2)下車、1番出口から東へ徒歩3分
            ●市バス 金山26号、昭和巡回系統「大井町」バス停前

◆上映時間
 第1回 10:00〜12:00

 第2回 14:00〜16:00

 第3回 18:00〜20:00

◆前売り 
 一般:1,000円   学生、身障者、シニア:800円
        
当日 
 一般:1,200円  学生、身障者、シニア:  1,000円

 市民ネット岐阜も主催団体に参加。

 「ヒバクシャ −世界の終わりに」岐阜上映会で鎌仲監督が挨拶。PDF
 2003.9.14 中日新聞  
  岐阜県内版 記事

2006年6月23日

 『六ヶ所村ラプソディー』制作者・鎌仲ひとみ監督にインタビュー
 (「週刊朝日」6月30日号
 「知っていますか? 試運転中 六ヶ所再処理工場の切なさ」


事故が相次ぐ再処理工場
六ヶ所の人々の屈折した思い
使うあてのないプルトニウムを取り出す愚かさ

そのために空に海に捨てられる放射性廃棄物
捨てられた放射性廃棄物による内部被曝
被曝作業なくしては成り立たない再処理
イギリスの再処理工場ソープは大量の放射性廃棄液で工場閉鎖が決まった
「現実をちゃんと見て、確かめれば、改めて選択し直すことができると私は思います。」
(鎌仲ひとみ監督)



2006年6月21日
 
再処理工場の放射能問題、「美浜の会」が調査と追求
 美浜会のホームページよりタイトルのみ

 http://www.jca.apc.org/mihama/reprocess/
rokkasho060610.htm

 六ヶ所再処理工場 6月10日
 主排気筒からの放出放射能がこれまで最大の5000cpmを超す
 事故による遅れを取り戻すために、6月7〜10日に31体もの燃料をせん断

 http://www.jca.apc.org/mihama/reprocess/
gennen_hibaku_chosa060609.htm

 プルトニウム被ばく事故−原燃の「調査結果と今後の対応」(6月9日)
 被ばくの原因説明はすべてが推測で証拠を示さず
 対策は大きなゴミ袋の設置
 作業員の安全より作業効率を優先、マスク着用は「対策が定着するまで」
 原燃は前2回を含めた被ばく事故の実態と関連資料を全て公開せよ

 http://www.jca.apc.org/mihama/reprocess/krypton85hyoka.htm
 クリプトン85地表濃度に関する原燃の著しい過少評価
 ラ・アーグでの実測値は原燃計算値の600万倍にも
 ―ラ・アーグでの実測値と気象指針による計算値との比較―



2006年6月12日
 
日本原燃の事故公表の実態
原子力資料情報室宛て内部告発「メール」

1.放射能廃液漏れ、発表の7リットルが実際は70リットルだった。
  再処理工場で5月17日に発生した精製建屋配管T字継手から漏れた放射性廃液
  漏洩は事故は、公表された漏えい量り7リットルをはるかに超えて、70リットルだったと言う。
 
2.5月25日日本源燃が公表した内部被曝について
  ・アクティブ試験以降に数回、着衣の汚染が確認されている
 ・マスクの着用も認められていない
 ・作業員は当日休憩も取ることができずに、仕事についていた
この告発を受けて原子力資料情報室は日本原燃、原子力安全・保安院、青森県に申し入れを行った。
 原子力資料情報室へ


日本原年のHPへ
2006年5月18日:精製建屋内における試薬の漏えいについて
2006年5月25日発表内部被曝事故について 


2006年4月15日
 再処理工場の事故で漏れた放射能の量とは
 美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会の抗議声明(2006年4月13日)より許可を得て引用 
--------引用
 日本原燃広報によれば、ハル洗浄槽には200リットルの洗浄液が溜まっており、5分の1にもあたる40リットルが漏えいしたという。漏えいした40リットルに含まれている放射能は、プルトニウムなどの全アルファ核種が164億ベクレル、全ガンマ核種が1240億ベクレル含まれていた。そのうち、ウランが重量表示で260グラム、プルトニウムが1グラムだという。
 ちなみに、通常運転で海洋に1年間に放出される予定の全アルファ核種は38億ベクレルだから、今回の漏えいアルファ核種はその4.3倍に相当する。そのうち海洋への年間プルトニウム240(Pu−α)放出量は30億ベクレルである。これを重量に直すと0.36グラムだから、今回の漏えいプルトニウムはその2.8倍もある。
----------------引用終わり
ハル洗浄槽の中の放射能量は漏れた40リットルの5倍も入っている。恐ろしい放射能の量だ。
洗浄槽の廃液は放射能をある程度除去して、廃液として海に流すという。もうすぐ流すのだろう。
ハルはウラン燃料を覆うカバー(鞘缶)にぎない。燃料棒の放射能がどれだけ高いのか、想像もできない。
消費者の私達は青森や三陸の食材に不安を抱く。
人為ミスは防げない。即座に再処理試験を止めるべきだ。
美浜・大飯・高浜原発に反対する大阪の会(美浜の会)の抗議声明へ



2006年4月12日
日本原燃再処理工場放射性物質が漏れる事故発生!
【日本原燃】HP
「前処理建屋  溶解槽セル内における洗浄水の漏えいについて 」
http://www.jnfl.co.jp/daily-stat/topics/060412-recycle-b01.html

           
        中日新聞2006年4月13日 1面 11版
 早々に、やっぱり事故!そして公表が遅い。
4月11日3時40分ごろ作業員が作業工程を誤ったとあるが、公表は4月12日だった。
漏れた溶液40リットルには、ウラン260g、プルトニウム1g等が含まれていた。
そして他の放射能:全ガンマ:1240億ベクレル(原子力資料情報室より)
わずか40リットルの溶液にこれだけの放射性物質が含まれているのだ。
 外部に放射性物質が漏れ出す事故があれば、周辺に暮らす人だけでなく、日本全体が想像を超える被害を受けることになる。


 事業者が年度末日の2006年3月31日に再処理を強行した理由は、2005年度分の再処理施設の操業費用
2800億円を受け取るため。
 自治体が安全協定を急いだのは、
2005年度分の再処理操業に関わる交付金を得るため。
 
 使用済み燃料の剪断をしていないときでも、高レベル放射性廃棄物貯蔵管理センター シャフトモニタからは常時350cpm前後の放射性物質が放出されている。
    

 2006年4月2日 使用済み燃料を剪断で、クリプトン85や炭素14、トリチウムなど
気体放射性廃棄物が放出されている。
   


2006年3月22日
  岩手県漁協、宮城県北部の漁協、青森県南部のJAに
    安全な海産物、農産物の生産をお願いする手紙と資料を送る
 
 ◆岩手県内27の漁協に送った手紙と資料
 資料  岩手県知事宛要望書 美浜の会のリーフレット1<分かりやすい!>、
       美浜の会のリーフレット2 <分かりやすい!>

       日弁連会長声明2006.3.2
 岩手県内漁協連絡先にリンク
http://www.pref.iwate.jp/~suisan/meibo/kumiai.htm

 ◆宮城県北部の13の漁協に送った手紙と資料
   資料は岩手県内漁協宛と同じ

 ◆青森県南部地方の13のJA送った手紙と資料。
   資料 青森県知事宛要望書 以外は岩手県内漁協宛と同じ
 
 ◆再処理問題が熱く語られているHP
  美浜の会にリンク、  ふくろうの会にリンク、 
  三陸の海を放射能から守る岩手の会にリンク


2006年3月15日
2006年3月15日、午後、青森県と岩手県の名古屋出先機関に要望書を提出。

青森県知事に再処理試験中止の要望書

 岩手県知事に三陸の海の幸の安全を要望

・賛同団体は20団体、呼びかけの市民ネットを合わせて21団体。
・青森県への提出には、16人の参加があり、話し合いに勢いがあった。

 事務室兼応接室のような場所が用意され、そこで要望書を渡し、参加者の思いを各県、30分余り伝えた。
 まず、2002年の放流葉書の回収地点を記したB紙を掲げ、青森県産のニンニク、ホタテ貝、岩手県産のワカメを並べ、岐阜県、愛知県が青森県や岩手県と食材で結ばれていることを各県の担当者に確認してもらった。

◆参加者から
・生協では青森県の○○町のリンゴ、○○のイカなど産地と交流しながら、商品を買っている。今後も安全な食材を提供して欲しい。そのために汚染の発生源となる再処理のアクティブ試験は中止して欲しい。

・お上の言うことをそのまま信じて良いのか。海に捨てた放射能の多くは太平洋に流れ、海岸には流れ着かないとしていた。しかし実際は太平洋には流れず、三陸海岸を南下する。大気に放出する放射能は拡散されると言ってたが、ヤマセや大気の流れによっては逆転現象が起き、汚染が戻ってくることもある。

・国は間違いをおこすもの。アスベスト、BSEなど危険性が指摘されながら放置して、大きな問題になってしまった。ダイオキシン問題で所沢のほうれん草が商品価値を失い、回復するのが大変だった。再処理が始まれば、そうした問題がおきる。

・岩手の漁師さんが森は海の恋人と言った。豊かな森が海を育てる。しかし再処理はせっかく育てた海を放射能で汚してしまうことになる。

・いま急いで再処理しなければならない理由はない。みんなが心配している。不安があるものは、安全側に立って考えるべきだ。再処理をはじめると後戻りできない。

・要望書だけでなく、ここで話した私達の思いも併せて知事に伝えて欲しい。

◆青森県の対応 
・要望書は責任を持って渡す。
・意見は伝える。
・参加者から対応した青森県のセンター長に、「再処理に対するあなたの意見を聞きたい」と問いかけがあった。センター長は私の意見を言うことは差し控えさせていただきますとの繰り返しだった。センター長は参加者からのひとつ1つのことが分かっているだけに「辛い」と言う感じが伝わってきた。青森県という組織の中では意見が言える状況がないのだと感じる(この部分は兼松の感想)。
国でも県でも物が言えないことが、問題の根元だと思う。

◆岩手県の対応
・岩手県と、三陸沿岸15市町村は日本原燃に説明を求めている。原燃は説明責任を果たさなければならない。
・人々の安全や食の安全を守るのが行政本来の仕事。
・岩手の農産物海産物は首都圏を中心として販売している。しかし中京圏にも岩手の産物の良さを知ってもらうため、活動している。これからも安全な産物を作っていくよう頑張る。

◆参加者からは、直接思いを伝えることができて、良かったという感想が多かった。参加者が良かったと感じることが、再処理に対する次の行動につながる。
提出後、名古屋の中心街で再処理中止を求めるチラシを配布した。


2006年3月13日
 再処理と東海地域の私たちの暮らしは結びついている 
 再処理試験運転中止を求める要望書を青森県名古屋情報センターを通じて、青森県知事に提出

 再処理は青森県民の問題だけでなく、東海地域に暮らす私達自身に直接関わる問題である。再処理試験運転中止を求める要望書を青森県名古屋情報センターを通じて青森県知事に提出する。

◆要望書提出日時:3月15日(水)14:30から
◆提出場所 中日ビル 4階 青森県名古屋情報センター
  ・青森県情報センターに要望書を提出し、消費者としての思いを伝える。
   続いて
  ・岩手県名古屋事務所に岩手県へのエールと三陸の海産物への思いを伝える。
◆賛同団体:19団体
<岐阜県>埋めてはいけない!核のゴミ実行委員会・みずなみ/くらし・しぜん・いのち 岐阜県民ネットワーク/核のゴミから土岐市を守る会 / 岐阜・2001年の会/徳山ダム建設中止を求める会/平和・人権・環境を考える岐阜県市民の声/国労多治見分会 /国労美濃太田分会/環境の会/岐阜ピースサイクルネットワーク<愛知県>中部よつ葉会/エコ・アクションなごや/ 核のごみキャンペーン・ 中部/東海民衆センター/名古屋生活クラブ/あいちゴミ仲間ネットワーク会議/阿寺渓谷を愛する下流市民の会/万博やめよう愛知県民会議/市議調査研究費の情報公開を求める名古屋市民の会(順不同)

以下、HPにはたくさんの情報があります。
◆「美浜の会」のHP わかりやすいリーフレットや解説。
  http://www.jca.apc.org/mihama/

◆福島老朽原発を考える会(ふくろうの会) 各報道機関の情報など多数
http://fukurou.txt-nifty.com/pu2/

◆東奥日報(むつ小川原最新情報)
http://www.toonippo.co.jp/kikaku/kakunen/new_index.html

◆岩手日報 岩手県議会、知事、自治体の動き
http://www.iwate-np.co.jp/news/kako-waku.htm

◆日弁連 会長声明 
http://www.nichibenren.or.jp/ja/opinion/statement/060302.html

<呼びかけ団体・放射能のゴミはいらない!市民ネット・岐阜の再処理に対する見方>
◆核燃料サイクルを人質にする青森県知事、止められない無責任な国と事業者
◆被害は青森県民、岩手県民、そして広範囲な国民に及ぶ
 青森県知事は官房長官、経済産業大臣、文部科学大臣等らでつくる「核燃料サイクル協議会」の場で、国の《核燃料サイクルの確実な推進》という言質を引き出し、青森県は国を信じて再処理試験の協定を結ぶというシナリオを明確にした。
 国も電力会社は再処理などしたくはない。しかし再処理すると言わないと、青森県知事から六ヶ所に運び込んだ使用済み燃料を、運び出せと脅されるのが怖くて、無謀で危険極まりない再処理をしようとしている。
 こうした無責任な政策を繰り返して、日本は核燃料サイクルの泥沼にはまり込んでいる。イギリスのセラフィールドの例で明らかなように、再処理であっても大事故が起きない限り、すぐに人に影響が出るわけではない。汚染はじわじわと広がり蓄積する。
 2004年の原子力大綱検討時に、再処理撤回の補償金を積んででも、転換すべきだった。こうした意見は国民から寄せられていた。時の政治家や官僚が責任取りたくないために、無責任に核燃料サイクルを続ける。
 被害が広範囲な国民に及ぶことを知った者がねばり強く、再処理の危険性を伝えていく。決して諦めない。
                        以上





  トップページへ