あ れ こ れ 考 え る 29 |
『ブラック・エンジェル』 『瑠奈子のキッチン』 『浦賀和宏殺人事件』 『ピピネラ』 江戸川乱歩リファレンスブックス 『快楽殿』 『新しい単位』 『パンプルムース家の犬』 名古屋古書即売会報告 惑星大集合 |
『ブラック・エンジェル』 2002/5/15(水) 新刊書店をのぞくと、 『小説遥かなる時空の中で 遥かなる夢ものがたり』近藤史恵(2001年12月光栄) 『小説遥かなる時空の中で2』近藤史恵(2002年5月光栄) という本が売られているのに気付き、購入。 帯には「ゲームとは異なるシナリオがあなたを待っている」などとありますが、もちろん聞いたことも見たこともありません。>ゲーム版「遥かなる時空の中で」(^^; それにしても、ゲームのノベライズなんかもやっていたんですね>近藤史恵 別冊シャレード65号『山沢晴雄特集5』が届きました。 今号は、山沢晴雄のミステリー評論特集。貴重な資料だなあ。 もっとも別冊シャレードではじめて知ったんだけどね>山沢晴雄(^^; 『ブラック・エンジェル』松尾由美(2002年5月創元推理文庫)読了 松尾由美の本で、最後に残った未読本。これでようやく追いつきました\(^o^)/ さあ早く、次の新作を出して、出して! マイナーロック研究会のメンバーが、カリスマ的なロックバンド<テリプル・スタンダード>のファーストアルバムを入手した。しかし、「ブラック・エンジェル」という曲が流れたとき、突然、天使が現れて、メンバーのうちの一人が刺し殺されてしまったのだ。この天使はそれ以前にもテリプル・スタンダードや、画家のフォスターのもとにも現れたらしい。どういうときに天使が現れるのか。そして天使が現れたとき、その人間の人生がどう変わるのか。 松尾由美の初期作品ですが、プロットもしっかりしていて気持ちのよい作品。ストーリー自体はSF的なのだけれど、天使の出現の規則性、及び天使が出現した時の影響の規則性が解けるところは、本格推理に通じる爽快さがあります。傑作。 |
『瑠奈子のキッチン』 2002/5/13(月) M書店から目録で注文していた本が届きました。 『羅馬の酒器』甲賀三郎(昭17熊谷書房)2000円 『東京おとなクラブ5』タイムトラベラーとNHK少年ドラマシリーズ(1985年インペリアル御茶ノ水)2500円 ああ、今回は結構当たりなんじゃない? でもどちらかというと『東京おとなクラブ』の方が嬉しく感じられるのは末期的症状?(^^; 『瑠奈子のキッチン』松尾由美(1998年講談社)読了 瑠奈子は、突然訪れた家電メーカーの男から、台所の流し口に取り付け生ゴミを破砕する電化製品「ディスポーザー」を普及させるため、秘密プロジェクトに協力してほしいとの依頼を受ける。 プロジェクトのための奇妙なレクチャーが開始されるが、協力者の一人の若者が街中で、突然、姿を消す。その上、そのプロジェクトを阻止しようとする組織も存在し、瑠奈子の家庭までリサーチされていたのだ。 ディスポーザーを普及させようとする組織も、それを阻止しようとする組織も、どちらもしょうもないほどしょぼい。プロジェクトの協力者だって3名しかいないし、それに輪をかけたように、そんなアホなというストーリー展開。ドタバタをやりたかったということなのかな? |
『浦賀和宏殺人事件』 2002/5/12(日) 今日は野田昌宏のトーク会があるはずだと思って丸善に行ってみましたが、あれ?全然やっている雰囲気がない。ひょっとして紀伊國屋書店の方だったかなと思い直してそちらへも行ってみましたが、そこでもやっていません。げげっ、ガセネタだったのか?>トーク会 名古屋の丸善ではなかったのかしら。ご迷惑をおかけして申し訳ございませんm(__)m やけ気味に新刊をバラバラと購入。 『Mr.サイレント 仮想世界の優しい奇跡』早見裕司(平14年4月富士見ミステリー文庫) 早見さんが以前代表をしていたnifty「横溝島」の方々のハンドル名が登場するのだそうです。どんな話なのか楽しみ。 『ブラック・エンジェル』松尾由美(2002年5月創元推理文庫) 1994年に光風社出版から刊行された本の文庫化。この本は持ってなかったので、ちょっとうれしい復刊。 『サム・ホーソーンの事件簿2』エドワード・D・ホック(2002年5月創元推理文庫) あっ、ほんとに出た!>『事件簿2』 前回出版されたタイトルに「1」がついていたので期待はしていたけど、「1」だけで終わることもやりそうだしね>東京創元社(^_^) 『佐藤春夫集』怪奇探偵小説名作選4 日下三蔵編(2002年5月ちくま文庫) 佐藤春夫のミステリ集 『繃帯人間』古屋久昭(2002年5月文芸社) ある日、主人公は、全身に繃帯を巻いて出勤した。そのとき会社や家族や世間はどういう反応をしたのか。作者の20年前の作品の単行本化なのだそうです。ちょっとおもしろそう。 『東亰異聞1』原作小野不由美/作画梶原にき(2002年4月幻冬社コミックス) 『東亰異聞』のコミックス化。「月刊コミックバーズ」という雑誌で連載中のようですが、見たこともきいたこともありません>「月刊コミックバーズ」 何冊かコミックスが刊行されてからまとめて読もっと。 古本購入は、 『ぞろぞろ ZORO ZORO』唐沢俊一/唐沢なをき(1999年アスペクトコミックス)400円 唐沢商会の落語をテーマにした初期作品の復刻。 『CINEMA NOVELS vol.5ミステリー中毒になりたい』FLIX1992年11月増刊号(ビクター)300円 「競作!続編小説「氷の微笑」」では、植村更、國東英人、矢崎久美が競作。他には「シネマノヴェルズが選ぶベスト10」「大手出版社ミステリー編集者のおすすめ」など 『浦賀和宏殺人事件』浦賀和宏(2002年5月講談社ノベルズ)読了 ストーリーはともかく、筒井康隆ぶりのメタ的な記述がすてき!必ずしも作者本人の発言とは言えないような仕掛けは施されているけれど、いくつか引用してみましょう。 「ついでにインターネットで書評だとかのたまってるミステリマニアも好きじゃないね。自分達は好き勝手に他人の小説批判するくせに、俺がちょっと作品の中でそういう連中を批判すると、途端に、そんなことを書くのはカッコ悪いとか、僕らのことを非難するなんて許せない!とかバカほざきやがる」 「だけど、そういう連中の中には、図書館で借りたり、古本屋で買ったりして俺の本を読んでる読者もいる。読むだけならまだしも、それでつまんねえって批判する奴がいる」 「批判するんだったらまずちゃんと本の定価の代金を払えっていう話さ」 「アマチュア時代に俺の本をさんざん批判していたくせに、メフィスト賞とってデビューした途端に他人の本を批判しなくなったたいへん賢明な方もいらっしゃる」 「なんとかベスト10とかに投票しているくせして、その場その場に応じて自分のスタンスを都合よく切り替えるんじゃねえ!」 これでも、読者の実名まで出して再批判している筒井の著作よりはまだまだ穏便なわけだから、今考えてみるとやはり偉かったんだね!>筒井康隆 |
『ピピネラ』 2002/5/11(土) あっ、今日来た目録でほしい本があるっ!3000円という値段も安すぎ。 もっともミステリーじゃないけどね(^_^) 今日の古本購入は、 『第二ふらんす粋艶集』水谷準訳(昭28日本出版協同株式会社)800円 『ふらんす粋艶集』には続編があったのですね。カミの「樓千夜一夜」を始めとする小咄集。 『マンガ家になるには 新版』呉智英(1983年第1刷、1987年第3刷 ぺりかん社)600円 所持している本が新版の方だったか不明のため購入する。もっとも今も調べようはないけどね(^^; 『世の中 与太郎で、えじゃないか』立川談志(1992年5月第1刷、1992年6月第10刷 青春出版社)300円 『黄金幻想殺人事件』加納一朗(1989年大陸ノベルズ)100円 『ピピネラ』松尾由美(1996年講談社)読了 加奈子は、結婚して3年目の秋のある日から、家に帰ると身長1メートル20センチ程度に身体が小さくなるという現象が起こるようになった(と自分では思っている)。夫も、最初の頃は驚いて「医者に行けよ」などと言っていたが、そのうち慣れてしまったようだ。それから1年半後、突然、夫が「ピピネラ」という言葉を残して失踪する。加奈子は高校時代の友人千紗と、恩師の富貴子先生の助けを借りながら夫の足跡を辿る。 加奈子の視点から小さくなる現象が描かれてはいるのだが、夫や、友人の千紗の反応などを読めば、実際にはそういうことは起きていないことはすぐにわかる。主人公が、自ら背をかがめていくにつれ、自分が小さくなっていくと思い込んでいるところを想像すると、これはかなり奇妙な状況だ。 この現象がなぜ起こるのかは富貴子先生が解釈してくれるし、そのために千紗は、加奈子をわざわざ富貴子先生の家に連れて行ったようにもみえる。ここまでは合理的な解釈が可能な部分。 しかし、さすがは松尾由美。そのまますっきりした結末にはならない。加奈子だけでなく富貴子先生までが、鳥籠とピピネラ像の織り成す幻想世界の中で、自らの欲望を知るという体験をすることにより、合理的な世界に亀裂が生じる。予定調和的な結末を予想していた私が甘かったね(^^; でも、おもしろかったよ。 |
江戸川乱歩リファレンスブックス 2002/5/9(木) 今日は古本まゆさんの店に寄らせていただきました。 「この前、大阪圭吉の本が入手できましてね」 「ほう、それはすごい」 「で、日本の古本屋に出したら、すぐ売れちゃいました」 ああ、それはもったいない。僕ではどうせ買えないけど、それぐらいの本だったら目録に載せても箔がつくのに... 日本の古本屋は検索方式だから、買った人以外はほとんど出品されたことにも気が付かず、珍しい本を出品する場所としてはもったいないと思うんだよね。 「そういえば、名張市立図書館の江戸川乱歩リファレンスブックスは3も出るそうですね」 えっ、ほんとに? 「予算がついたそうですよ。まあ、ああいう本は公立の図書館じゃないと発行できないでしょうね」 「読みたいというような内容じゃないですものね」と同意する。それどころか、ひょっとしたら1ページすら読んでないかも知れん>江戸川乱歩リファレンスブックス1&2 でも出版されたら、やっぱり3も買うけどね(^^;) 今日は次の本を購入 『影の旅路』加納一朗(平5 出版芸術社)700円 砂川刑事、南方熊楠、合気道の創始者植芝盛平のコンビが連続殺人事件を捜査するという話のようです。 ふーん、こんな本も出てたんだ。 『終焉の終り』笠井潔(1992年福武書店)1200円 笠井潔の文学論。たまには文学論も読んでみるか。いや、やっぱり読まないかな(^^;) 今日の新刊購入は、 『本の雑誌 2002年6月号』(本の雑誌社) 『怪談部屋』山田風太郎ミステリー傑作選8怪奇編 (2002年5月光文社文庫) ついに、光文社文庫の山田風太郎ミステリー傑作選全10巻が完結。日下三蔵氏の解題によると、この第8巻はホラーSF色の強い作品が収められているという。かの有名な「うんこ殺人」も収められている楽しみな1冊。 『暗いところで待ち合わせ』乙一(平14年4月初版、平14年5月2刷、幻冬舎文庫) 『浦賀和宏殺人事件』浦賀和宏(2002年5月講談社ノベルズ) ようやく密室本の応募券が5枚たまった\(^o^)/ ......のはずだけど、いったい今まで買った4冊の密室本はどこにあるのでしょう(;_;)? |
『快楽殿』 2002/5/8(水) 今日は、久しぶりに猫又文庫さんへ。 店に入るなり、「連休中は、珍しいものがよく売れました」と、いやな言葉が...(-_-) 「ほう、ゴールデンウィークにお客が入りましたか」 「どうもこのあたりは休日の方がお客さんが多いようなんですよ」 なるほど、場所によってはそういうこともあるんですね。 レジ前のJICCアドベンチャーノベルズの『手天童子1』(永井豪原作)が目に付き、 「『手天童子』って珍しいんじゃないですか」 「お客さんから店買いしたばかりですが、1だけなんですよ。2も出てるんじゃないかと思うけど」 今、手元にある『赤塚不二夫劇場』のカバーについている一覧を見ると、確かに『手天童子』は2まで出ているようです。『どろろ』なんかも出てるようなので、甘くは見れませんね>JICCアドベンチャーノベルズ 「まあ、これはH2行きだけどね」 H2さんが永井豪ファンだからだそうです。でもH2さんのことだから必死で探そうとするのではないか>『手天童子2』 けっこう罪なことかもしれませんねえ(^_^) 今日は以下のものを購入。 『ぼくらのものしり百科SF編』加納一朗(昭47朝日ソノラマ)1200円 『手天童子』を売りに来たお客さんがいっしょに持ってきた本だそうです。ふーん、こんな本も出てたんだ。知らなかったな。 『残酷な青春』若山三郎(昭53秋元文庫)600円 かなりの値段がついているので「これって珍しいの?」と尋ねてみたら、「知らない」との返事でした(^_^) 『悪の断面』ニコラス・ブレイク(昭56ハヤカワ文庫HM)200円 『ダンセイニ戯曲集』ロード・ダンセイニ(1991年沖積舎)1500円 これは持ってるかどうか不明。持ってるかも知れんな。 『コンプレックス・シティ』諸星大二郎傑作集(1980年初版、1981年12版 双葉社)400円 『快楽殿』森真沙子(2001年11月徳間ノベルズ)読了 オンライン古書店を営む矢城は、東北の財閥の当主から、幻の雑誌『快楽殿』第6号の捜索を依頼された。捜索の中、古書の師匠の岩倉、スペインから旅行に来ていたヴァネッサ、リリエラが次々と姿を消す。 サスペンス小説とはいうものの、古きよき時代の冒険活劇といった趣の小説で、現実性には乏しいので、スリルを感じるというよりは雰囲気を味わう小説なのでしょう。 私には、場面や登場人物のセリフのひとつひとつが大げさすぎるように感じられ、物語にのめりこむわけにはいきませんでした。 「本のためなら、平気で人も殺すような、過激な蔵書マニアがいるんだ」などと、琴線に触れるようなセリフも随所にあるんだけどね(^^;) |
『新しい単位』 2002/5/6(月) 鶴舞の老舗の古本屋を覗くと、店主が店員に教授中。 「これはどうですか」と店員が本をかざすので、つい私も目を向けてしまう(^^;) うーん、シドニィ・シェルダンの著作だ。もちろん古本的には駄本なので、店主の回答も「それは表へ出す本」とそっけない。でも、こうやって次世代の古本屋が育っていくんだね(^_^) 古本購入は3冊500円棚で、 『空中ブランコに乗る中年男』ジェームズ・サーバー(1974年4月発行、1974年7月第2刷 講談社) 『定本ハナモゲラの研究』筒井康隆等(昭54講談社) 『朝鮮語で「万葉集」は解読できない』安本美典(1990年JICC) を購入。 『空中ブランコに乗る中年男』と『定本ハナモゲラの研究』はダブリ 『空中ブランコに乗る中年男』について、この機会に文庫版と違いがあるのか確認してみましたが収録作品には異同はありません。(解説文の文末が、若干、文庫版で削除されているだけ) ただし、ソフトカバーと文庫版ではカットが差し替わっているものが多く、その結果、ソフトカバーしかないカットとその逆に文庫版にしかないカットが生じているようです。このカットはサーバー自身の手によるものだろうから、両方持っておく意味も多少あるわけだよね(^_^) 新刊購入は、 『立川談志遺言大全集10 落語論一現代落語論』(2002年4月講談社) 現在配本中の『立川談志遺言大全集』は全14巻の予定だそうです。本巻は『現代落語論』(1965年三一新書)を加筆訂正したものですが、書き下ろし部分もあるし、オリジナルCDも付いているということなので購入してみました。各巻3200円という値段なので全巻買い揃えるのは無理だろうけど、せめて落語論の3巻(10〜12巻)ぐらいは買っておきたいしね。 『新しい単位』世界単位認定協会編(2002年2月発行、2002年4月第4刷 扶桑社) BSフジで放映中の「宝島の地図」の単行本化ということですが、見たことも、聞いたこともありません>「宝島の地図」m(__)m この企画の元になったのはチェーンメールで話題となった痛さを表す単位「hanage」(鼻毛を一本抜いた時の痛さ)ということだそうですが、これ、けっこうおもしろいなあ。 うっとうしさを表す単位をJK(ジョキン、1JKは「除菌済み」の紙を取り除く時に感じるうっとうしさ)としたときに、 トラックの「バックします」という音声のうっとうしさは8JK 「もう寝た?」としつこく聞かれるうっとうしさは62JK 「もう寝たよ」と答えると「起きてるじゃん」とつっこまれるうっとうしさは105JK 面倒臭さを表す単位をYg(ユギリ、1Ygはインスタント焼きそばのお湯を捨てる面倒臭さ)としたときに、 蛍光灯の取り替えを頼まれた面倒臭さは5Yg 団体客が個別の会計を主張する面倒臭さは120Yg 敗戦処理でマウンドに立つピッチャーの面倒臭さは4200yg うーん、ちょっと見てみたいな>「宝島の地図」 うちはBSじゃないから見ることはできないんだけどね(^^;) |
『パンプルムース家の犬』 2002/5/4(土) 今日は大須で、「盲導犬育成募金」を目撃。盲導犬らしき犬も同伴していたのですが、近づく通行人に今にも吼えまくりそうになるところを、係りの人達が「座って、座って」と犬の頭を抑えながら大苦戦していました。 あれじゃあ、あまり集まりそうもないね>募金(^_^) 新刊購入は、 『SFマガジン2002年6月号』(早川書房) 特集は、ハヤカワSFシリーズJコレクション創刊 北野勇作・野尻抱介・牧野修 特集 『ダ・ヴィンチ2002年5月号』(メディアファクトリー) 発売時に買いもらしていたようですが、「わがままな本棚」では喜国雅彦さんや安孫子武丸さんが登場。また、「作家が読み解く『十二国記』の魅力」や「京極夏彦 怪談のヒント」など興味をひかれる記事も載っているようなので遅ればせながら購入。 家に帰ると、川口文庫さんから『日本推理作家協会会報 平13年6月号〜14年4月号』が届いていました。いつもどうもありがとうございます。 『パンプルムース家の犬』マイケル・ボンド(2002年4月創元推理文庫)読了 高級レストラン<レ・サンク・パルフェ>の名物デザート”スフレ・シュルプリーズ”の作り手、四男のジャン・クロードが失踪した。四日後にこのデザートを目当てに訪れるアラブ石油王の機嫌を損ねては、フランスへの石油供給も危うくなる。パンプルムースと愛犬ポムフリットのグルメコンビは国家の危機を救えるのか?! 犯人像も犯行動機もいたってあいまいでミステリーとしては及第点は難しいのだけれど、もともとこのシリーズはパンプルムースと愛犬ポムフリットの活躍をくつろいで楽しむ小説なのだろうから、私としてはこれで十分。 それにしても訳者あとがきによると、本国では昨年7月現在でこのシリーズがすでに14作も出版されているというのにはちょっとびっくり。売れ行きによっては日本でもまだまだ翻訳される可能性があるんだね。 |
名古屋古書即売会報告 2002/5/3(金) 今日は憲法記念日、こういう祝日はいくらあってもいいなあ。刑法記念日や民法記念日、年齢計算ニ関スル法律記念日、訪問販売等に関する法律記念日、絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律記念日など、遠慮なくいくらでも作って下さいm(__)m さて、今日は名古屋古書会館即売会の初日でもあります。到着したのは午前10時半頃。ゴールデンウィーク中ということでどの程度の来客があるかとも思いましたが、これが2階の床も抜けよとばかりの大盛況!さぞ売上もあがったことでしょう。私の買いたい本はなかったけどね(^^;) 購入した本は、『ローマ誘拐事件』ネッド・カーマー(昭56年サンケイ出版)100円 なお今月は、17日(金)〜19日(日)に古書会館で、23日(木)〜29日(水)に丸善で、それぞれ即売会が予定されているそうです。最近では名駅でも即売会が開かれたり、名古屋の即売会も増えたものです。 気になる出品物は、丸善で出品予定の『生命保険双六』17000円。17000円ではとても買えはしないのだけど、どういう双六なのか一度見てみたいよね(^_^) |
惑星大集合 2002/5/2(木) この時期、夕暮れ時の西の空に惑星が集合するのだという。集まるのは水星、金星、火星、木星、土星。あと月と太陽が集まればオールキャストだ。天王星、海王星、冥王星、ついでに地球も集まればいっそうおもしろいのにな。 「今日は午後7時頃に集まるそうですよ」 「それじゃあ今日は少し残ってみんなで見物しよう」 「いえ、私は家に帰って見ます」 「でも、なかにはあまり星座など見たことがない人もいるだろう。そういう人には観かたを指導してあげないと一人では見れないかもしれないよ」 と訴えても、みんな足早に帰っていく......どこ見たらいいんだよ?(;_;) 『新青年』研究会発行の、『『新青年』趣味第9号』及び『κfile渡辺啓助を偲ぶ』が届きました\(^o^)/ 『『新青年』趣味第9号』は海野十三特集。充実した内容のようなので読むのが楽しみです。 また甲影会発行の別冊シャレードも、『No.21 井上ほのか』、『No.35 村瀬継弥』、『No.38 津島誠司』、『No.42 城平 京』、『No.46 竹本健治2』、『No.47 鯨統一郎』、『No.53 今邑 彩』、『天城一 5』が届いてきました。 こういった本はあとから買うのは難しいので、今のうちに買っておいたほうがいいと思いますよ。 マイケル・ボンド『パンプルムース家の犬』を読み始めました。100ページほど読んだところですが、さほどの進展はない。でも、もともとこのシリーズは、パンプルムースと愛犬ポムフリットのグルメコンビが引き起こす事件をゆったり楽しむ性格の物話だからべつに不満はないけどね。 |
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