以前のページ 以後のページ あれこれ考える HOME
掲示板

あ れ こ れ 考 え る 27
 古書店閉店セール報告 名古屋古書即売会報告 年度末の近況 『怪盗クイーンはサーカスがお好き』 『レイクサイド』 猫又文庫開店

 古書店閉店セール報告 2002/3/31(日)

 今日は天気もいいので、急遽、三重県津市に行ってみました。ここには万葉書房という古本屋チェーン店があるのですが、なんと閉店セール中!
 単行本は100円均一。文庫、ノベルズは2冊100円。ジュブナイル文庫は10冊100円。どうせ閉店してしまうならできるだけ保護しようという気になります。

 まず、ジュブナイル文庫(10冊100円)は次のものを購入。
『バースデイ・イブは眠れない』小野不由美(昭63講談社X文庫)
『オレンジの旋風』武内つなよし(昭55秋元文庫)
『ぼくでもいいかい』桐村杏子(昭53集英社文庫)
『笑と笑と笑と』山住昭文(昭60集英社文庫)
『コイビトの耳はネコのみみ!』谷山浩子(1989年集英社文庫)
『ひとりでお帰り』谷山浩子(1994年集英社コバルト文庫)
『凸凹タイム・ライダー』加納一朗(昭56ソノラマ文庫)
『キマイラ・吼シリーズ 1〜3』夢枕獏(ソノラマ文庫)
 買いたかったのは、小野不由美『バースデイ・イブは眠れない』、武内つなよし『オレンジの旋風』、桐村杏子『ぼくでもいいかい』の3冊だけだったけれど、10冊100円なのであと7冊付け加える。おかげで荷物が重くなる(^^;)

 文庫(2冊100円)は、
『恐怖の日常』村田基(1989年ハヤカワ文庫JA)
『愛の衝撃』村田基(1992年ハヤカワ文庫JA)
『ウネルヴィル城館の秘密』アルセーヌ・ルパン(昭49発行、昭57第10刷新潮文庫)
『神狩り』山田正紀(昭51発行、昭52第3刷ハヤカワ文庫JA)

 ノベルズ(2冊100円)は、
『大怪盗』九鬼紫郎(昭55光文社カッパ・ノベルズ)
『古舘伊知郎のくちびるにガムテープ』(平元 日本文芸社ラクダブックス)
『宇宙船ヴァニスの歌』友成純一(昭62双葉ノベルズ)
『バベル伝説<人の巻>』友成純一(平元 廣済堂)
『ヴァージン家族』新津きよみ(昭63講談社ノベルズ)
『ヴァージン家族2 殺人デパートの巻』新津きよみ(昭63講談社ノベルズ)

 単行本(100円均一)では、
『社会党大好き!!』上田哲(1993年データハウス)

 この閉店セールは5月5日までということですので、JR、近鉄の津駅周辺の方で興味のある方は1度お寄りになってみてはいかがでしょうか(^_^)


 名古屋古書即売会報告 2002/3/30(土)

 今日は、古書即売会2日目。どうせたいした本はないだろうと思ったが、ほんとに何もないがな(;_;)
しょうがないので、3冊100円の棚で、
『ショート・ショート劇場2』(昭61年双葉文庫)
『マスコミの目がとらえたカッパの本 <創作出版>の発生とその進展』光文社加藤一夫編集(昭43年光文社 非売品)
『アフロディーテ』山田正紀(昭62年講談社文庫)
を購入。
 『マスコミの目がとらえたカッパの本』は、カッパ・ブックスの総発行部数が5000万部を突破したことを記念して出版された非売品。
 「…読んでみたいとのお申し込み ありがとうございました…」との手紙が差し込まれているので、当時購読を希望した方に贈られたようです。
 内容は、「朝日ジャーナル」、「図書新聞」、「週刊読書人」、「読売新聞」等に掲載された「カッパの本」についての文章を編集したものです。『英語に強くなる本』とか『頭の体操』とかも「カッパの本」だったのですね。

 これだけでは物足りないので桜山に行ってみると、浄心から移転した店がすでに開店していました。
「浄心の方はどうするのですか」
「あのあたりは高速道路ができるんだそうなんです」
ということで、お店にとっては不本意な移転だったようです。開店記念に懐中電灯をいただきました。
 ほしい本はなかったけれど、あいさつがわりに次の本を購入。
『「高野聖」殺人事件』楠木誠一郎(2000年中央公論社C NOVELS)400円
『「夜叉ケ池」殺人事件』楠木誠一郎(2000年中央公論社C NOVELS)400円

 他の店では、
『閉じたせかい開いたせかい SFと科学の間』有馬次郎(昭53年現代教養文庫)190円
『くたばれハムレット』ポール・ラドニック(1992年白水社)700円
『別役実の名画劇場パロディ・シアター』(1985年王国社)800円
『SFその歴史とヴィジョン』ロバート・スコールズ/エリック・ラブキン(1980年ブリタニカ)700円

 新刊購入は、
『聯愁殺』西澤保彦(2002年3月原書房)
『マンガ狂につける薬21』呉智英(2002年4月メディアファクトリー)


『あかんべえ』宮部みゆき(2002年3月PHP研究所)読了
 深川の料理屋「ふね屋」には、店の少女、おりんにだけ見える5人の亡者が住んでいた。
 これも傑作。ほとんど通勤中に読んでいたのだけど、ラストの100ページ位はこみあげるものがあって読むのに苦労したので、読む場所に配慮した方がいいかも。


 年度末の近況 2002/3/28(木)

 年度末のあわただしさで全く古本屋に行っていないのは残念。明日も即売会の初日のはずだと思いますが、いけそうにありません。まあいいや、どうせあのぶどうはすっぱいさ(;_;)

 先日、名駅のテルミナで4月15日(月)〜20日(土)の日程で古書即売会が開催されると書きましたが、テルミナ内の新刊書店に置いてあったチラシによると、開催日程は4月16日(火)〜20日(土)ということなので訂正します。「第一回名駅古書即売会」というのだそうですが、今後継続的に開催する予定なのでしょうね。

 新刊購入は、
『著者略歴』ジョン・コラピント(2002年3月早川書房)
『探偵小説論序論』笠井潔(2002年3月光文社)
『トリック2』蒔田光治/太田愛/福田卓郎/監修 堤幸彦(平14年3月角川書店)
『ミステリマガジン2002年5月号』(早川書房)

 でもまだ、宮部みゆき『あかんべえ』を読書中なので、上記購入本に目を通す暇はなさそう。このタイミングの購入だと、そのまま積んでおしまいかもね(^^;)


 『怪盗クイーンはサーカスがお好き』 2002/3/21(木)

 今日は休日。喫茶店で久しぶりにホットケーキを食べる。もちろんホットケーキを食べている人なんか他にはいないが、行きつけの店だからさほどの抵抗はない(^^;)
 最近のホットケーキには生クリームやホイップバターが載っていることも多いのだけど、この店のホットケーキに載っているのは昔ながらのバターだけというのがうれしいんだよね。
 満足しながら食べていたら、突然、隣のカップルが
 「すみません、ホットケーキお願いします」と追加注文する。

 偶然ということもないだろうからオレのを見て注文したな。 しかも、その一つのホットケーキを二人で仲良く食べていました。ちぇっ(-_-)


 新刊購入は、
『岡本綺堂 妖術伝奇集』東雅夫(2002年3月学研M文庫)
 単行本未収録作品、戯曲、随筆等を収録した800頁の大冊。
 編者解説によると、冒頭の「玉藻の前」について、筆者自ら、
 「一般の読者はおそらく『捕物帖』を歓ぶであろうと想像するが、作者としては更に『玉藻前』の愛読を望むものである」
と、自負と愛着を示したのだという。それならそのうち読んでみようかとも思うのですが、いつになるかはわかりません。
『超幻想小説群』恩田真幸(2002年2月文芸社)


『怪盗クイーンはサーカスがお好き』はやみねかおる(2002年3月講談社青い鳥文庫)読了
 怪盗クイーンが盗もうとした宝石が謎のサーカス団に先に盗まれてしまった。クイーンに挑戦してきたサーカス団の目的は?
 この作品もおもしろい。ジュブナイル小説でも手を抜かないという作者の姿勢は、一つ間違えればアンフェアにもなりかねないトリックを使っていることからもわかります。ジュブナイル小説でもこれだけ洗練された作品なら大人が読んでも十分楽しめますね。もちろん私もファンです(^_^)

 

 『レイクサイド』 2002/3/17(日)

 今日立ち寄った古書店で次回古書市の目録をもらう。そのうち郵送されてくるかもしれませんが、最近目録で注文していないので、送られてこない可能性もあるからね。
 でも、注文したい本はなかったけど(^^;)
 そこで伺ったお話によると、来月は、月曜日から土曜日までの6日間、名駅のテルミナでも古書市が開催される予定があるそうです。たぶん4月15日の週だと思いますが、名駅とはまたすごいところでやりますねえ。しかも月曜日初日、さらに会期中に日曜日を含まないというのも一味違ったやり方ですね。

 今日買った古本は、
『さばくの町のXたんてい』どうわがいっぱい18 別役実・作/阿部隆夫・絵(1991年講談社)250円
 別役実の童話。町の博物館の近くにあるXたんていの事務所に、ある日ピンクの象が訪れた。象の体が、後の方から徐々に消え始めているのだ!
 短い作品なのですぐ読んでしまいました。作者がどういう意図を持っているのかよくわかりませんでしたが、ちょっとさびしい話だなあ。


『レイクサイド』東野圭吾(2002年3月実業之日本社)読了
 中学受験を控える子どもたちの勉強合宿のため、四家族が集まった湖畔の別荘で起こった殺人事件。家族たちは殺人が起きたことをかくすため、隠蔽工作を講じるが...
 真相の半ばぐらいまでは誰でも容易に想定できると思いますが、私も残念ながら最後の”真相”にまでたどりつくことはできませんでした。これだけ疑惑の物語でありながら読後感が意外にさわやかなのは、さすが!


 猫又文庫開店 2002/3/16(土)

 すでにスプーキーさんのお店においでになったお客さんもいると聞いて、今日は私も行ってみました。シャッターが閉まっていましたが、たまたまスプーキーさん登場。
 「ありゃ、奇遇ですねえ。今日はどうされるんですか」
 「今日は夕方まで開ける予定です」とシャッターを開いていただきました。
 「まだ全然、整理してないんですよ。本棚に突っ込んだまんま」
 本棚をみてびっくり
 「整理するもなにもミステリーとSFばっかりじゃないですか?これだったらもう整理なんていらないんじゃないですか。思い切った棚ぞろいですねえ」
 「マンガも置くのをやめちゃいましたからねえ。ミステリ、ホラー、SFとそれから猫の本で占めようかなと」
 「ああそれで、猫又文庫ですか」
 「そうそう、もうカタカナの名前はいやになっちゃったからね」

 会話の中で、すでに王様が来店していることが判明!ちぇっ、抜け目ないぜ(-_-)
それでも棚をみていくと、『ジェームズ・サーバー傑作選T・U』の2冊セットが目につきました。このどっちかは持ってないんだよなあ。値段がまだついてないので尋ねてみると、
 「2冊3000円でいいですよ」
 「それじゃあ定価どおりであんまりなので」と、4000円で買うことに。山田正紀の『宝石泥棒』(ハヤカワ文庫JA)をサービスでいただきました。どうもありがとうございました。
 他には、
『新井素子100%』(昭60SFアドベンチャー増刊)500円
『不屈の女神』菅浩江(95年角川スニーカー文庫)200円
も購入。

 途中、年配の方も訪れましたが、店内をぐるぐるまわって何も買わずに帰っていかれました。あまりに偏った棚揃えに驚かれたのではないでしょうか(^_^)


 今日は、新刊もまとめ買い
『レイクサイド』東野圭吾(2002年3月実業之日本社)
 わーい、東野圭吾の新作だ!
『あかんべえ』宮部みゆき(2002年3月PHP研究所)
 わーい、宮部みゆきの新作だ!
『怪盗クイーンはサーカスがお好き』はやみねかおる(2002年3月講談社青い鳥文庫)
 わーい、はやみねかおるの新作だ! って、こればっか(^^;)
『書斎曼荼羅 本と闘う人々2』磯部和一 絵と文(2002年3月東京創元社)
 第2巻では二階堂黎人、喜国雅彦、鹿島茂など古本界の名士が登場。
『箱の中の書類』ドロシイ・セイヤーズ(2002年3月HPB)
『昆虫探偵』鳥飼否宇(2002年3月世界文化社)
『お父さんは時代小説が大好き』吉野朔実(平14年2月角川文庫)
 平8本の雑誌社刊行の文庫化。著者の本に纏わる日常を描いた漫画エッセイ。パラパラと読んでみましたが、けっこうおもしろい。『お母さんは「赤毛のアン」が大好き』という著書もあるということなので、そっちも買わなきゃね。
『りかさん』梨木香歩(1999年12月偕成社)
 『西の魔女が死んだ』、『からくりからくさ』の著者のジュブナイル小説。梨木香歩にこんな本があったとは!
 とは言っても、1冊も読んだことはないんだけどね>梨木香歩 (^^;)

 今日はこれから、読みかけの東野圭吾『レイクサイド』を読もうと思います。あと100ページぐらいなので、今日中には読み終わるかな。


以前のページ 以後のページ あれこれ考える HOME
掲示板