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古本屋探訪日記 2005年3〜4月
 買うのは新刊のみ 国松新聞 幹事を逃れる? 火の鳥とアトムの融合 『ダブル・キャスト』 タイムスリップグリコ 『火消し屋小町』 ブックマーケットの開店

 買うのは新刊のみ 2005/4/23(土)

 今月は即売会もないし、また目録を見ても古本屋へ行っても、あいかわらず買いたい本がなく、おかげで古本は全く増えていない。

それに比べて新刊書店は買う本があるだけまだいい。 
『弥勒の掌』我孫子武丸(2005年4月文藝春秋ミステリーマスターズ)
 待ちに待った我孫子武丸の新作!
『黒笑小説』東野圭吾(2005年4月集英社)
 『快笑小説』『毒笑小説』に続くダークユーモア小説短編集、13編収録。
『羊の宇宙』夢枕獏作・たむらしげる絵(2005年4月文藝春秋)
 カザフ族の少年と物理学者が宇宙の真理を語り合う。
『稀覯人の不思議』二階堂黎人(2005年4月光文社カッパノベルス)
 タイトルに「稀覯」と付いていて、しかも二階堂黎人の作品であれば、買わないわけにはいかない。
『ミステリオーソ』、『ハードボイルド』原寮(2005年4月ハヤカワ文庫)
 1995年に刊行された単行本『ミステリオーソ』の増補版。持ってはいるはずだが、1行すら読んだことはない。もともと原寮は、唯一読んだ『私が殺した少女』が冴えない小説だったので、あまり興味のわかない作家だったのだ。
『メフィスト2005年5月号』(講談社)

 さらに先日ネット古書店に注文を入れた、
『THE ANSWER』鈴木剛介(2004年5月角川書店)
『名探偵猫丸先輩の事件簿』原作倉知淳(平17年2月秋田書店サスペリアミステリーコミックスアルファ)
『タック&タカチの事件簿16秒間の密室』西澤保彦/作画大橋薫(平17年2月秋田書店サスペリアミステリーコミックス)
も届き、新刊本の方は順調に増えている。

 コレクター的にはいい傾向ではないが、読みたい本のストックは増えているのだから、よしとしましょう。


 国松新聞 2005/4/19(火)

 最近送られてくる目録は封すら開けていないが、昨日届いたO舎の目録は封を開けてパラパラめくってみた。私はこの店には、今までに1回しか行ったことがない。その時も店主に子供扱いされたのだが、この目録を見ると、今行っても同じだろうとしみじみ思う。よくまあ、これだけの本を集めたものだ。値段はもちろん高いが、この質と量を見せられれば、その実力の前にひれ伏すしかない。
 私も古本屋はやってみたいがミステリー専門店などはとうてい無理。多少珍しい本があっても売りたくないし、一部商品にするとしても売れないようにバカ高い値段をつけるだろうな。やりたい理由はせいぜい、古本屋をやれば本代がかからなくていいな、程度のものなんだから。

『ゴルゴ13はいつ終わるのか?』竹熊健太郎(2005年3月イースト・プレス)読了
 『私とハルマゲドン』の著者、竹熊健太郎の新著。『ガラスの仮面』、『美味しんぼ』、『ゴルゴ13』、『火の鳥』の結末予想を導入にした、本格的なマンガ論。
 著者が、文筆・編集の道を志すきっかけとして決定的な影響を受けたマンガが、『ハリスの旋風』、直接にはそこに出てくる『国松新聞』だという。この新聞には、モノカキ心をくすぐる部分があるというのだ。
 うーん、なんか私でも少しわかる気がする。私もいまだに年賀状には「昨年の100大ニュース(のうちの3つ)」なんて、パクって書いたりしてるものなあ。すごく影響力のある新聞だったよ。


 幹事を逃れる? 2005/4/17(日)

 葵さんのHPを拝見して知った、『ブラック・ジャック マガジン』ヤングチャンピオン増刊号2005.5.20(秋田書店)を購入。永井豪始め17人のブラック・ジャック作品を集めたもの。
 そこに掲載されているミステリーコミックスの広告の中に、『猫丸先輩の事件簿』倉知淳+秋乃茉莉始め10名のアンソロジーを発見。うーん、こんな本まで出ていたのか。コミックスもばかにできないな。
 ただ、新刊書店に行っても、コミックスの棚を見ることはほとんどないので、ネットで注文してしまうことにする。

 ついでに、以前 『本の雑誌 2005年1月』で紹介されていて、気になっていた『THE ANSWER』鈴木剛介(角川書店)にも注文を入れる。新刊書店に寄ったときには、決まってこの本を探すことを忘れて帰ってきてしまうのだ。著者は世界中のあらゆる問題を解決できる答えを見つけ、哲学的な問題から、飲食店の経営にいたるまで、すべて解決できるのだという。もっともこの本は小説のようだが。

 王様の掲示板を見ると、現在、書き込みができないようだ。次回のオフは、例年どおりなら6月の第1土曜日である4日ということになると思うが、このまま告知ができない状態でその日が過ぎてしまったら私も幹事の義務を逃れることになるのだろうか。そうなればありがたい。

 以前レンタルDVDで見た現代版の『白い巨塔』が面白かったので、その後オリジナルの『白い巨塔』も借りてみた。ところがDISC1を見ている途中、あまりの、のんべんだらりとした展開に飽きて眠ってしまった。その時は5枚借りてきていたのだが、結局DISC2以後は見ないまま返してしまっている。
 ストーリーがほぼ同じだからつまらなかったというわけではないと思う。今回もう一度現代版を見てみたが、やはりおもしろかったからだ。緊迫感が全然違うのである。『白い巨塔』はテレビ放映当時、全編ではないがオリジナル版を見ている。そしてそういう場合、たいていリメイク版が出ると、「昔、見た方がよかった」と言う私ですら、現代版の方が断然よかったのだから、現代版『白い巨塔』はかなり高いレベルでオリジナル版を超えているのだと思う。さて、はたして世間の評価はどうだったのだろうか。ちょっとネットで確認してみようか。


 火の鳥とアトムの融合 2005/4/16(土)

 久しぶりに猫又さんの店に。明日は業者の大市だという。
 もう名古屋の番が廻ってきたんですか?
 「7年ぶりです。でも出物はありませんねえ」
 それは残念ですね。もっとも出物があっても、ほとんどは他県の業者が落としていくので、私たちの手元まで廻ってくることはないのだけれど。他県の業者は名古屋の店が付ける札値の倍ぐらいは平気で付けてくるということだから。

 購入したのは、
『エラ』ユリ・ゲラー(2000年徳間書店)
『幻想映画館完全版』高橋克彦(平14年角川文庫)
『ホラーコネクション』高橋克彦(平13年角川文庫)
の3冊で1000円。

 新刊購入は、
『ギブソン』藤岡真(2005年4月東京創元社ミステリ・フロンティア)
 『六色金神殺人事件』の藤岡真の新作。
『ゴルゴ13はいつ終わるのか?』竹熊健太郎(2005年3月イースト・プレス)
 大河マンガの『ガラスの仮面』、『美味しんぼ』、『ゴルゴ13』の結末を予想。
 また、『火の鳥』の結末は、現在が舞台となり、2003年に誕生する『鉄腕アトム』と融合することになっていたという噂も紹介。お茶の水博士も、その造型から猿田彦の末裔と考えられるという。説得力ありそう。
『IN POCKET 2005年4月号』(講談社)
 特集は、東野圭吾の「今」

『とっても不幸な幸運』畠中恵(2005年3月双葉社)読了
 風変わりな常連客ばかりが集まる『酒場』に、「とっても不幸な幸運」の缶が持ち込まれる。そのたびに起こる不思議な出来事。本格というには推理がやや強引だが、読んで楽しい連作集。6編収録。


 『ダブル・キャスト』 2005/3/21(月)

 しばらく前に開店した、買取王国という店に行ってみる。もっとも商品の中心はおもちゃやマンガで、小説本は皆無。というわけで1冊だけ購入。
『プロレス大好き!』いしかわじゅん(昭58年広済堂豆たぬきの本)100円
 いしかわじゅんが少年向けに書いたプロレス本。全ページにいしかわじゅんのイラストが入っていて楽しい。

 その他の古本購入は、
『カストロバルバ エッシャー宇宙の探偵局』荒巻義雄(昭58年中央公論社)500円
 エッシャー宇宙の探偵局という副題に惹かれて購入。
『悪党パーカー カジノ島壊滅作戦』リチャード・スターク(昭46年角川文庫)100円

 新刊購入は、
『長い日曜日』セバスチアン・ジョプリゾ(2005年3月創元推理文庫)
『事故係 生稲昇太の多感』首藤瓜於(2005年3月講談社文庫)
 2002年に講談社より刊行された単行本の文庫化
『蚊取湖殺人事件』泡坂妻夫(2005年3月光文社文庫)

『ふしぎな笛ふき猫 民話・「かげゆどんのねこ」より』文・北村薫/絵・山口マオ(2005年2月教育画劇)読了
 千葉県の民話を北村薫氏が大幅にアレンジ。原作はかなり中途半端な終わり方なので、北村氏によって物語がようやく落ち着いた。

『ダブル・キャスト 上・下』高畑京一郎(2000年2月メディアワークス電撃文庫)読了
 『タイム・リープ』と雰囲気の似た物語。浦和涼介の中に突然飛び込んできた川崎涼介は、浦和涼介の冷静さに助けられながら、自分の妹川崎亜季を助けながら、自分を殺した男への復讐を図る。
 お互いに、相手が活動しているときは自分は気を失ってしまうため、一つの体に存在しながら、決して会うことができない。そんな二人の男の風変わりな友情が描かれる傑作。


 タイムスリップグリコ 2005/3/13(日)

 試しに「タイムスリップグリコ 思い出のマガジン」を2箱だけ買ってみると、入っていたのは『少年画報』と『4年の学習』
 入手したかったのはこの2冊だけだったので、これでもうこれ以上買う必要はなくなってしまった。しかしこういう商品にはシークレットものが付き物なので、それを知ると、またほしくなるかもしれない。

 今日の古本購入は、
『青空と迷宮 戯曲の中の北村想』安住恭子(平15年小学館スクウェア)600円
 北村想の重要なファクターになっている宗教から、北村想の戯曲にある「明るい虚無感」という特質を解き明かそうとするもの。

 新刊購入は、
『悪について』中島義道(2005年2月岩波新書)
 「どんな善人も悪である」 <裏側>からのカント倫理学案内
 久しぶりに中島義道によってまた背筋を伸ばさせてもらおう。


 『火消し屋小町』 2005/3/12(土)

 上前津の古本屋を廻ってみるも、さして買いたいものは見当たらない。
『先生だって悩んでる。』藤臣柊子(2000年ぶんか社)600円
のみ購入。あいかわらずぱっとしないぜ。

 新刊購入は、
『ふしぎな笛ふき猫 民話・「かげゆどんのねこ」より』文・北村薫/絵・山口マオ(2005年2月教育画劇)
 イラストレーター山口マオ氏の故郷、千葉県千倉町に伝わる民話「かげゆどんのねこ」を、北村薫さんがアレンジしたもの。巻末に両氏の特別対談を収録。
『比類なきジーヴス』P・G・ウッドハウス(2005年2月国書刊行会)
 国書刊行会のジーヴスシリーズ1冊目。いまどきこんなシリーズがスタートするとは。
『死を招く料理店』ベルンハルト・ヤウマン(2005年2月扶桑社海外文庫)
『売文生活』日垣隆(2005年3月ちくま新書)

 最近DVD付きの雑誌がたて続けに発売されているが、
『渥美清の泣いてたまるか 1』(2005年4月デアゴスティーニ)の発売には驚いた。
 これは買わずにはいられないが、なるほどこういうドラマでも、ボックスで売るより雑誌で少しずつ売った方が販売数は上がるのかもしれない。

 レンタルビデオ店で借りた「火消し屋小町」(池脇千鶴主演)を視聴。NHKで放映された20回連続ドラマ(各15分)だが、これはおもしろかった。
 人生はちょろいと思っていたOLが、会社が倒産して失業。次の職場が見つかるまでの腰かけのつもりで、市の消防局に就職してしまう。
 ちんたら、ちんたら訓練を受けているのを同期の訓練生に指摘されても、
「私、消防士になる気ないんだも〜ん。次の職場が見つかるまでのつなぎなんだもん」
「消防士になる気がないんだったら、やめなさいよ」
「いや。だってここ待遇いいんだもん」
などと言っていたのに、なぜか勇敢な女性消防士になってしまう痛快ドラマ。


 ブックマーケットの開店 2005/3/6(日)

 先月開店した吹上のブックマーケットに行ってみる。開店から1か月もたっているのであまり期待できないかと思ったが、案の定、買うものなし。がっかりだ。

 ついでに吹上のゲオに寄ったら、DVDの「火消し屋小町」が置いてあったので借りてくる。それにしても、以前はゲオでもわずかだが古本を売っていたのに、今ではまったく古本は見当たらない。スペース的に効率が悪いのだろうが残念なことだ。

 別の古本屋で購入したのは、
『ルパン小僧 vol.2』モンキーパンチ(2003年嶋中書店)100円
 ルパン三世と不二子の間に生まれたルパン小僧という設定はどこかの本で立ち読みしたことがあったが、こんなに最近に出ている本とは思わなかった。初出は「少年アクション」(双葉社)1976年1〜9月連載。本書はそのうち第12話から18話(最終話)、また「ルパン三世少年期」第1話〜第4話(最終話)を併載。
『プロレス狂読本』布施鋼治(1991年BNN)100円
 岡村正史、川村卓という信頼できる論客が執筆。森本レオの「プロレス入門特別講座 極私的プロレスの正しい見方」も楽しみ。
『わたしはスポック』レナード・ニモイ(2001年扶桑社文庫)350円

 新刊購入は、
『れんげ野原のまんなかで』森谷明子(2005年2月東京創元社ミステリ・フロンティア)
 『千年の黙』の森谷明子の新作。図書館を舞台にした連作推理、4編収録。

『モップの精は深夜に現れる』近藤史恵(2005年2月実業之日本社ジョイノベルズ)読了
 清掃人キリコシリーズの第2弾。前作で完結していたので、まさか続編が読めるとは思わなかった。やっぱり楽しいお話で満足。しかもこの結末ならまだ続きも読めそうで楽しみ。

『UMAハンター馬子 完全版2』田中啓文(2005年2月ハヤカワ文庫JA)読了
 4話から6話までは読了済みだったので、今回読んだのは7話と最終話。最終話では弟子イルカの「おんびき祭文」披露のサービスもあり、意外にも心温まる結末を迎える。


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