かくれた名作6 2001/1/27

13人目の名探偵
 山口雅也(1987 JICC出版局)


 アドベンチャーノベルズの中では有名な部類
 
 アドベンチャーノベルズとは「こっちだったら27ページへ、あっちだったら131ページ」というゲームブックの形式のものですね。
 アドベンチャーノベルズの中でも、岡島二人の『ツァラトストラの翼』や山口雅也の本書はかなり有名な部類に入るでしょう。
 しかし、前者が現在でも容易に入手できるのに比べ、本書は『13人目の探偵士』として小説化されたため、現在では古本屋でしか入手できなくなりました。


 解決から始まる

 本書は冒頭、「あなたが、犯人ですね」から始まる。これは、「拙者が殺めたのじゃ」とか「貴方が蜘蛛だったのですね」など、最近わりと使われる手ですが、山口雅也が、この形式でも手を抜かずに作るぞ、という宣言をしているようにも感じられ、好ましいですね。

 もっとも僕はこういった作品が苦手なので、独力での制覇はあきらめています。
 都合のいいことには、この作品には「攻略本」が存在しているので、それを再読してから、再度挑戦してみることにしようかな。
 って、どこにいっちゃったんだろ>『13人目の探偵士』(^^;
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