かくれた名作7 2001/1/27
SF教室
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子どもの頃、図書館で読んだよね 子どもの頃図書館で借りた本が話題になるときは(なるか?そんなの)、まず共通の話題としてはポプラ社の本ということになりますね。本書は、筒井康隆が編集した子ども向きのSF入門書です。なつかしいよな。 筒井氏は昭和9年生まれ、作家デビューは昭和35年のことだから、本書は筒井氏37歳の頃に出版されたものということになります。 さて、内容は? 筒井康隆が担当しているのは、主に、日本の歩みの部分なのですが、子供向けの本にしては、結構、辛辣に書いてるかもしれない。 「小説になっていないSFというのが、あまりにも余りにもアマリニモ、多すぎるくらいあるのだ!」 ねっ(^_^) また、矢野竜渓や押川春浪を「いま、読んだとしたら、きみたちもがっかりするだろう。子どもっぽいのだ」とか、「アメージング・ストーリーズ」については「よほど売れなかったらしいんだね。中身もたいしたものはなかった」とか、元々社の「最新科学小説全集」についても「悪いことはいわないから、こいつは買わないほうがいいね。翻訳が、ひどく悪いのだ。ストーリーがわからないほど、ひどい」など。 やっぱり当時の子どもたちに対しても、筒井康隆は、筒井康隆なのでした(^_^) |
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