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あ れ こ れ 考 え る 38
 また名古屋古書会館即売会報告 『パンプルムース氏のダイエット』 ネットのありがたみ 『まろうどエマノン』 H文庫初訪問 『ゲームの名は誘拐』 『スパイク』 『スキッピング・クリスマス』 ぶたぶた普及小運動 御園座御招待くじ 名古屋古書会館即売会報告 『34丁目の奇跡』 『増加博士と目減卿』 『青葉の頃は終わった』 『暗闇の中で子供』 『煙か土か食い物』 名古屋古書即売会報告

 また名古屋古書会館即売会報告 2002/11/30(土)

 今日は名古屋古書会館即売会の2日目。
本をパラパラ見ていると、「よお」と声をかけられる...... 王様だ(;_;)
 「これは奇遇ですねえ」
 「奇遇でもなんでもねえ」

 ここで購入したのは、
『シャボン玉ピストル大騒動』ポール・ギャリコ(昭52年早川書房)1000円
『地球儀に乗ったネコ 耕世のコミックスワールド』小野耕世(1982年冬樹社)2000円
『スーパーマンが飛ぶ』小野耕世(1979年晶文社)2300円
『ぼくらのヒーロー図鑑 '60〜'70』アダルト・キッズ(1985年廣済堂)700円
 おそらく『シャボン玉ピストル大騒動』はダブりと思うが、今日は一応それなりに買えて満足だ。

 「次の即売会は来週のようですね」
 「ああん、来週のオフと日程が重なっているし、それじゃあ来週のオフは昼間もミニオフやるか」
 「それはいい考えですね」と答えたものの、また王様と二人だけのオフということにはならないだろうな。この前のオフなんか二人で、よその店の本棚を整理してただけだったんだから、バカだよ、バカ。

 「そういや、ぽかぽかさん、A書店って知ってるか?最近、天白区から緑区に移転したようなんだが」
 「いや、知りません」
 「そうか、じゃあちょっと待ってろよ」と、古書会館の職員のところに駈けて行ってしまいました。
 しばらくして戻ってくると、「住所と電話番号を聞いてきた」と、さっそく電話をかけだす。
 やはりこの行動力は並じゃないと、感心しきり。
 「亡くなられた先代にもずいぶんお世話になった未読王です。そちらに移転されたとお聞きしましたが、もう開店しているんですか?えっ、まだ。今日は遠方から来ているんですけど、おじゃまさせていただけませんか。えっ、午後から開店してくださる。それではさっそく伺わせていただきます。失礼いたします。 よし、ぽかぽかさん、今から行くぞ」
 やはりこの強引さも並じゃないぜ。
だけどまた本棚の整理が待ってるんじゃないだろな(-_-)

 途中にある古本屋にも寄る。これといった本はないが、新刊書店で立ち読みしておもしろかった、『こんな○○は××だ』鉄拳(2002年8月扶桑社)300円を購入。

 ようやくA書店に到着。店主が親切に駐車場まで案内してくれる。本棚もすでにきちんと整理が済んでいて一安心だ\(^o^)/
 「ぽかぽかさん、この本知ってるか?」と見せられたのが、『スカトロピア』雁屋F(昭47年ブロンズ社)1000円
 「『美味んぼ』の雁屋っているだろ」
 「へえー、そのひとの兄弟?」
 「いや、本人」
 ええっ、『美味んぼ』を書く前にこんな本書いてたのか。おそらく今となっては隠してしまいたい本なのだろうなあ、そうはさせじと購入(^^;
 口直しにもう1冊、『電話男』小林恭二(1985年福武書店)500円

 「せっかくここまで来たんだから、豊明の古本屋もまわるか」
 「豊明!遠いんじゃないの?」
 「いや、ここから5分か10分ってとこじゃないかな」
 「それぐらいなら行ってみましょうか」と答えたが、これは後から思えば大失敗だった。
 王様が古本屋地図帖を見ながら運転を続けているのだが、どんどん山奥に入っていってしまうのだ。山の中をぐるぐる廻っているうちにこちらもだんだん気持ちが悪くなる。
 「もういいから帰りましょ」
 「へんだなあ、この古本屋地図帖は最新のはずだよなあ。あっ、古い!」
 どうしても疲労する展開になってしまうわけね(;_;)


 『パンプルムース氏のダイエット』 2002/11/29(金)

 今日は名古屋古書会館即売会の初日だったが行く時間がなかった(;_;)
 どうせろくな本は出品されてなかっただろうと自分を納得させてはいるが、やっぱり明日のぞいてみよっと(^^;


 行きつけの喫茶店が今月で店を閉めるので、残っているコーヒーチケットを精算したいと言う。そんなこと言われたのは初めてだ。いつのまにか閉店していたり、ある日突然経営者が代わっていて前の店のチケットが使えなくなっていたり、というのが普通だからね。閉店を迎えて筋を通す姿勢に清清しさを感じて精算までは辞退したけれど。


 新刊購入は、
『フィリップ・K・ディック・リポート』早川書房編集部編(2002年11月ハヤカワ文庫SF)
『書物の森でつまずいて……』田中芳樹(2002年11月講談社文庫)
 ようやく『フィリップ・K・ディック・リポート』を購入\(^o^)/ 田中啓文、神林長平など豪華執筆陣によるエッセイや、座談会、ディックへのインタビューなど。


『パンプルムース氏のダイエット』マイケル・ボンド(2002年11月創元推理文庫)読了
 近藤史恵の解説がいい。パンプルムース氏と愛犬ポムフリットの魅力をあまさず伝えて間然するところがない。このシリーズのファンなら、読みながら、うん、うんと頷くに違いないし、未読の方でも、この解説を読めばこの本をレジまで持っていかざるを得ないだろう。
 このシリーズでは、決まって、主人公のパンプルムース氏と愛犬ポムフリットが自分にふりかかってくる問題にばたばたしているうちに、いつのまにか大規模な事件を解決してしまうのだが、今回はその特徴がさらに極端な形で現れる。
 冒頭でパンプルムース氏に与えられた任務が書かれた紙をポムフリットが食べてしまい、主人公たちにもまた読者にも、解決すべき事件がかくされたままで解決してしまうのだから。


 ネットのありがたみ 2002/11/27(水)

 黒白さんの11月21日の日記を読んで初めて知りネットに注文していた、ミステリーセレクション『罠の怪』『黒の怪』『魔の怪』志村有弘編(2002年11月勉誠出版)が届く。こういう本の存在を教えてもらえるからネットはありがたい m(__)m


 職場では『ぶたぶた』配布の翌日から、『ぶたぶた』と『ぶたぶたの休日』の交換が始まっていたのだが、ようやく初めて「『刑事ぶたぶた』を買いました」との報告がはいった
\(^o^)/
 でもほっておくと、またその本の貸し借りが始まるかもしれないので、人に本を貸すとどれだけよごれるか、帰ってきたときにはどれだけベトベトのよれよれの本になっているかを懇々と教え諭す。これで万全だ (^_^)


 そろそろ『フィリップ・K・ディック・リポート』(ハヤカワ文庫SF)が発売されているのではと、新刊書店に寄ってみたが、まだ見当たらない。購入したのは、
『神様のパズル』機本信司(2002年11月角川春樹事務所)
 第3回小松左京賞受賞作。「宇宙の作り方」という大風呂敷を拡げたようなテーマで、読むのが楽しみ。


 『まろうどエマノン』 2002/11/25(月)

 今日の新刊購入は、
『SFマガジン 2003年1月号』(早川書房)
 特集は「フィリップ・K・ディック原作映画の世界」
 あっ、ディックのガイドブック『フィリップ・K・ディック・リポート』(ハヤカワ文庫SF)が11月28日発売予定だ!映画「マイノリティ・リポート」公開記念とのことだが、本書と抱き合わせで両方買わせる魂胆か?
 本書掲載の「シナリオ版ユービック」も冒頭100枚を掲載しているだけで完訳版は来春刊行予定だというし、使い回しにもほどがあるぞ>早川書房 (-_-)

『ひそやかな微笑み』ヘザー・グレアム(2002年11月二見文庫)
 ヒッチコック『サイコ』のシャワーシーンを賛美する独白で始まるプロローグに、ちょっと期待して購入。


『まろうどエマノン』梶尾真治(2002年11月徳間デュアル文庫)読了
 今回のテーマはタイムトンネル。展開はベタなタイムトラベルものだが、健太や康太という脇役や1969年というノスタルジックな舞台設定に支えられて、作品としてはいい味出してます。
 タイムトラベルものとしての新奇さは皆無だしエマノンもほとんど脇役なので、物足りない感じはするけどね。

 

 H文庫初訪問 2002/11/24(日)

 王様の日記によるとすでにH文庫が開店している模様なので、訪問してみることにした。店に入ると「いらっしゃい」でもなく、眠そうな顔をして無言で迎える店主。
 王様や猫又さんのチェック後なので、どうせ買うものはないだろうとは思ったが、ぽつぽつ値段を見てみると...... た、高い!
 角川の横溝佐七や講談社文庫メグレものなどが1480円。中には1980円なんて値の付いた文庫まであるぞ。
 以前、軒並み100円以下の値付けだった店と同じ店とは到底思えません。早々に退散。


 続いて猫又文庫さんへ。店に着いてしばらくすると、一人のお客が入ってくる。あっ、さっきH文庫にいたお客さんではないですか。H文庫さんの値付けが高すぎるということで意気投合。
 猫又さんが、「あそこの店は、「ふるほんの文庫やさん」の値付けにならっているそうですよ」と教えてくれましたが、
「でも、「ふるほんの文庫や」より高いな」
「だいたいミステリーは猫又さんが先にチェックしちゃうから残ってないんでしょ」
「いや、私の買える値段じゃないです」
 なるほど (^_^)

 猫又文庫で購入した古本は、
『新八犬伝 (上)(中)(下)』石川透(昭49〜50年 日本放送出版協会、帯)3冊1200円
『刑事フリービーとビーン』ポール・ロス(1974年立風書房)800円
『仰天!オカルト業界編集日記』まほろば計画編(平5年扶桑社)500円
『幽霊は殺人がお好き』筑波孔一郎(2001年ダイソー・ミステリーシリーズ)0円(おまけ)


『少年名探偵虹北恭介の新冒険』はやみねかおる(2002年11月講談社ノベルス)読了
『少年名探偵虹北恭介の新新冒険』はやみねかおる(2002年11月講談社ノベルス)読了
 ますます若旦那たち三人組の映画制作ストーリーが、このシリーズの中心を占めるようになってきた。謎解きの決め手もフィルムに残っていることが多いし。
 もっとも、この若旦那たちの毎回の映画作りの話がめっぽうおもしろいので、今ではこの三人組の活躍を期待して読む読者も多いことでしょう。
 シリーズを始めたときの最初の意図がどうだったとしても、今後もこの路線を続けていただきたいと思います (^_^)


 『ゲームの名は誘拐』 2002/11/23(土)

 飛鳥高を始めとするミステリー本購入の結果を確かめるため某店へ。首尾よく入手されていました。
 「それでも予定より2万〜3万円余分にかかりました」
 これで、いくらになるかはわからないけれど飛鳥高『死にぞこない』は私のものになるのでしょう。
 ただし、私が先日店にきた時、すでにこの古本群に対する電話の問い合わせが入ってきていたのだから、ほんと抜け目ないぜ>古本者 (-_-)


 新刊購入は、
『パンプルムース氏のダイエット』マイケル・ボンド(2002年11月創元推理文庫)
『われらが英雄スクラッフィ』ポール・ギャリコ(2002年11月創元推理文庫)


『ゲームの名は誘拐』東野圭吾(2002年11月光文社)読了
 誘拐がテーマなのでサスペンス小説と思うかもしれないが、実は本格推理。
 作者から読者に対して、「裏があるから警戒せよ」というメッセージがたえず発信されているのだが、それにもかかわらず......
 だ、だまされたあ〜!
 痛快な小説を読みたかったら、これを読め。大絶賛!!


 『スパイク』 2002/11/21(木)

 葵さんの「買った本・見かけた本」11月18日付の、「『59円マック』と『280円牛丼』の驚くべき原価」及び「100円ショップの商品は『原価1円から120円』」の紹介記事につられて、『週刊現代』(2002年11月30日号)を買ってしまった。すまん、もっとまっとうな小説の紹介をごまんとしてくれているのに、こんなのにしか反応できなくて(^^;
 この特集記事によると(開き直って話を続けるオレ(^^;))、気になる「59円マック」の推定原価は、ハンバーグ部分20円、パン10円、マスタード・ケチャップ等8円、人件費等諸経費20円、計58円。59円の売値ではハンバーガーの儲けはなく、飲みもの、ポテトなどのサイドメニューで利益を上げているのだという。
 これに対し「280円牛丼」の推定原価は、牛肉28円、米28円、タマネギ、タレ等20円、その他諸経費をあわせると、約170円で280円で売っても十分儲かるとのこと。
 こうやって聞くと、「『59円マック』と『280円牛丼』の驚くべき原価」というタイトルにもかかわらず、どちらもしごくまっとうな原価に思えるな。


 その他の新刊購入は、
『明智小五郎対金田一耕助』芦部拓(2002年12月原書房)
『まろうどエマノン』梶尾真治(2002年11月徳間デュアル文庫)
 わーい、エマノンの新作だあ\(^o^)/


『スパイク』松尾由美(2002年11月光文社)読了
 ある日、ビーグル犬のスパイクを連れた緑が、同じ名前のそっくりのビーグル犬を連れた青年幹夫とぶつかりそうになる。その日からスパイクは人間の言葉を話すことができるようになった。自分は実は幹夫のスパイクで、あの日、緑のスパイクと入れ替わってしまった。しかも幹夫と幹夫のスパイクはこの世界とは違うパラレルワールドの住人だというのだ。
 帯には「恋愛ミステリー」とあるが、やはり松尾由美、SF的要素の濃い小説だ。
 さて、パラレルワールドものは発散的な物語になりやすく収束が難しい。本当なら物語の性格上、パラレルワールドがいくつ生じてもおかしくないことになるのが常で、しかしそれをしてしまうとそのすべての世界を収束させるのは至難の技になるのだ。
 本作でも無数のパラレルワールドが存在する可能性自体は否定されていないが、実際に登場するパラレルワールドは1つ、この世界とあわせて2つのみに限定したうえで、結末で2つの世界の謎が解かれる構成をとっている。この結末も可能性の1つとしては頭に浮かんだが不可能だろうと切り捨てていたので、それを実現させた力技に敬意を表したい。


 『スキッピング・クリスマス』 2002/11/20(水)

 某店に寄ると、「いいところにおいでになりましたね」と声をかけられる。なるほど、かなりの量のミステリーが段ボール箱に......
「すでに買値の計算はしてあるので、明日、持ち主に値段を伝えることになっているんですよ。折り合いが付けば買取ることができるんですけどね」
 鮎川哲也とか『歌手の視力』とか、けっこう粒よりの本が揃ってるようだ。飛鳥高なんか8冊もあるし。思わず私も、飛鳥高で唯一持っていない『死にぞこない』をキープしてしまった。
 もっともそれが実現するためには、まず明日、これらの本を店主が買い取ってくれることが先決なんだけどね。
 えっ、どこの店かって?それを教えるほど広い心は持っていません m(__)m


『スキッピング・クリスマス』ジョン・グリシャム(2002年12月小学館)読了
 『法律事務所』のグリシャム作、ドタバタコメディ。前半は、クリスマスをボイコットしカリブ海クルーズ旅行に出かけようとする夫妻が、印刷業者やツリー販売業者、慈善団体、今年もパーティに招待してもらえると期待している友人たち、クリスマスデコレーションの優勝を狙う町内の隣人たちなど、様々な人たちから波状的にプレッシャーを加えられる。しかも後半も、夫妻は前半とは逆のプレーシャーを受け続けることになるので、感情移入して読むのは禁物だ。後味はいい物語なので、途中で疲労しないように主人公たちから一歩離れて楽しむ小説だ。


 ぶたぶた普及小運動 2002/11/19(火)

 昨日4冊ずつ購入した『ぶたぶた』、『ぶたぶたの休日』(徳間デュアル文庫)を職場に持っていって店開き。
 「知り合いの知り合いが書いた小説なんだけど(この表現は嘘ではないよね)、どっちでも好きな方を持ってっていいよ」
 さいわい、「かわいい」、「かわいい」と好評で受け入れられ、ものの1、2分で捌けてしまいました \(^o^)/
 「それで、おもしろかったら同じシリーズの別の本も買うこと。それから5人の知り合いに推薦の手紙を書いて、さらに10人の知り合いにはチェーンメールを送ること。わかった?」
 「かわいい」、「かわいい」
 聞いてんのかよっ (-_-)


 新刊購入は、
『スパイク』松尾由美(2002年11月光文社)
『ゲームの名は誘拐』東野圭吾(2002年11月光文社)
『少年名探偵虹北恭介の新冒険』はやみねかおる(2002年11月講談社ノベルス)
『少年名探偵虹北恭介の新新冒険』はやみねかおる(2002年11月講談社ノベルス)
 新刊も、まるでこの本で年を越せと言わんばかりに、続々と出るなあ。もっとも私にはアリのような生活は無理。この時期に読んでしまうか、あるいは読まずにどこかに埋もれてしまうか、いずれにせよ正月までとっておくことなんてできないさ (^_^)


 御園座御招待くじ 2002/11/17(日)

 また今年も名古屋市内の喫茶店組合が主催するフェアが始まった。いや、スピードくじが引けるだけなんだけどね。私はハズレだったけれど、もれなくボールペンをもらえるのでこれでも十分得した気分だ。
 今年の特賞は御園座御招待1600名だという。招待日も決まっていて来年1月8日の細川たかし主演の芝居らしい。でも御園座の座席数ってどの位あったっけ?
 ということで、御園座のHPで確認してみたら1階〜3階の座席数合計が1600席余り。すると1月8日の客は全員、くじで当たった人ばかりだということ?もちろん役者はそのことは知っているんだろうけど、そんなんで芝居する気になるのかな。

 古本購入は『私が捜した少年』二階堂黎人(1998年双葉ノベルス)350円の1冊のみ。子供を主人公にしたハードボイルド。パラパラとめくっておもしろそうなので購入。

 新刊購入は、
『レコレコ 2002/10-11 Vol.3』(メタローグ)
 副題は「本と書店で遊ぶレコメンデーションブック」とあるが(recommendation<名>推薦、ここではオススメぐらいの意味か)、この雑誌の存在は知らなかった。 今号の特集は「本の街、神保町を歩く!」北村薫、石田衣良、唐沢俊一、松浦弥太郎、大河内奈々子、各氏のエッセイなど。Vol.1、Vol.2ではどんな記事が載っていたのかな?

『幽霊は生死不明』矢崎存美(平14年11月角川スニーカー文庫)読了
『冬になる前の雨』矢崎存美(2002年11月光文社文庫)読了
 立て続けに矢崎存美の新刊が出版。さらにコミックス版の『刑事ぶたぶた1』(宙出版)も刊行されており、はたから見ると順風満帆そのもの、あとは「ぶたぶた」の新作を楽しみに待つだけだと思っていたら......
 よしだまさしさん→銀河通信 経由で矢崎存美さんの「もげた鼻日記」11月6日分を読んでびっくり。すでに新作の原稿も出来上がっているのに出版の予定が立っていないとは。
 私がよく行く三省堂書店では今でも「ぶたぶた」は平積みされているので、まさかこの傑作の売り上げが好調でないとは思わなかった。驚いたなあ。この傑作の続編を読むために、微力ながら私もなにかで協力したいと思います。

 

 名古屋古書会館即売会報告 2002/11/16(土)

 今日は名古屋古書会館の即売会2日目。例によってほしい本はなく、500円均一本で『パロディCM大全集全一巻』(昭60年誠文堂新光社)を買ったのみでレジに並んだが、ちょうどその時、先頭の方は本を23冊も買っていて、レジの2人が大苦戦していたところだった。いくら計算しても金額が合わないようなのだ。
 本1冊だけ持って待つ身はつらい。しかもその本はたいして珍しい本ではなく100円棚にあってもおかしくない本なのだから、よっぽど並ぶのをやめて買わずに帰ろうかと思ったぐらいだ。


 その後はいつもどおり別の古本屋へ。
『鳶がクルリと』ヒキタクニオ(平14年1月新潮社)700円
 鳶職人団体「日本晴れ」を舞台にした娯楽小説。
『新米編集者の日常』湯沢まゆみ(1994年マガジンハウス)300円
 ダカーポ編集部に配属された著者が「失敗談をふまえての日常を書くように」指示され、『ダカーポ』に連載されたエッセーの単行本化。


 この2冊は楽しく読めそうだが、やはりこれだけでは物足りないので新刊書店にも寄る。購入した新刊は、
『割れたひづめ』ヘレン・マクロイ(2002年11月国書刊行会)
『「黒猫」傑作選 甦る推理雑誌2』ミステリー文学資料館編(2002年11月光文社文庫)
『村山槐多耽美怪奇全集 伝奇の匣4』東雅夫編(2002年11月学研M文庫)
『冬になる前の雨』矢崎存美(2002年11月光文社文庫)
『みすてりあるキャラねっと』清涼院流水(平14年11月角川スニーカー文庫)
『嘲笑う闇夜』ビル・プロンジーニ/バリ・N.マルツバーグ(2002年5月文春文庫 )
『ミステリを書く!10のステップ』野崎六助(2002年11月東京創元社)
『本の雑誌 2002年12月号』(本の雑誌社)
『IN POCKET 2002年11月』特集 発表'02年文庫翻訳ミステリー・ベスト10(講談社)
『刑事ぶたぶた1』安武わたる/原作矢崎存美(2002年12月宙出版エメラルドコミックス)

 ぜえ、ぜえ。以前は「新刊では買うものがなくなったから、古本に手を出すことになった」というような声を聴くこともあったが、今ではまったくそんな可能性はなくなった。現在のおびただしい出版数では買うものがなくなるなどということは考えられず、逆に購入数をどれだけ抑えられるかが課題になってしまうよね。


 そろそろ講談社の特製ノベルスを応募しようと思い、すでに購入している密室本を探してみた。出てきたのは6冊。そのうち3冊はまだ未開封だった(^^;
 5冊で1回応募できるので1回分の確保はできたが、非売品の特製ノベルスということで将来レアアイテムになるかもしれないので、出来たらもう1回分ぐらい応募しておきたいところだ。(後になってから販売するなよ>講談社)


 『34丁目の奇跡』 2002/11/12(火)

 栄のマナハウスという新刊書店では、本を購入すると2階にある喫茶店の割引券をもらえるのだが、この券がかなり使いづらくて何枚もたまってしまう。
 問題はこの喫茶店の入り口にある「未清算の本は持ち込まないで下さい」との貼り紙だ。こんな貼り紙があるのに2Fにはレジがなく、この書店でレジがあるのは1Fと5Fだけなのだ。
 すると、どうなるか。この喫茶店に入るためには、本を見てまわる前に真っ先に入るか(これはとても私にはできない)、または先に1Fか5Fで精算を済ませてから再び2Fまで戻ってきて入るかのどちらかしかないのだ。
 こりゃとんでもなく不便だよなあ。割引券の有効期限は翌月末日までなので、どんどん有効期限が切れてしまう。こりゃもったいないから多少不便でも精算してから戻ってきて利用しようかしらと頭を悩ましてしまう。
 ところが今は工事でこの喫茶店が休止している。これでまた何枚も有効期限を切らしてしまうことになるのだろうが、悩む必要がなくて、かえって清々しいくらいだ。
 でも再開時には、もうちょっと仕組みを考え直した方がいいと思うぞ>マナハウス


『34丁目の奇跡』ヴァレンタイン・デイヴィス(2002年11月あすなろ書房)読了
 マンハッタン34丁目のメーシー百貨店のおもちゃ売り場に、老人クリス・クリングルがサンタクロースとして雇われた。ここから34丁目の奇跡が始まる。
 帯には猪狩春男の「いままで読んだ中で、一番心が温まる本。人に教えたくない!」との賛辞。
 本書は1947年刊行、同年映画上映されている。
 すでに竹書房文庫からも翻訳が出ているが、それは1994年に上映されたリメイク版映画をノベライズしたものだ。どちらも裁判でクリスがサンタクロースであるか否かが争われるところは同じだが、その決め手も含めてオリジナル版の本書の方が数段すぐれている。
 古きよき時代のクリスマス・ストーリーとして今後も読み継がれていく作品だろうから、既読の方もこれを機会に本書の方でも読んでみてほしい。


 『増加博士と目減卿』 2002/11/11(月)

 職場の近くにも回転寿司屋ができたので昼食に利用することも多いのだが、寿司なんか活きのよさが命なので一番こういう売り方に適さないはずなのに、これだけ隆盛を極めているのは不思議だ。
 そばやうどん、ラーメン、スパゲッティなどの麺類はのびてしまうから無理だとしても、保存が効くおにぎりなどの方がよほど適しているはずのなのに、回転おにぎりなどというのは聞いたことないものな。カレーや丼ものもだめだろうし、やきそばやお好み焼きなんかもむずかしそうだ。こうやって考えてみると、案外「回転○○」にふさわしい食べ物ってないなあ。せいぜい「回転おふくろの味」などと名付けて、里芋の煮っ転がしや野菜の旨煮なんかを廻す位が関の山か?
 まあ、これについては宿題にしておきましょう。って、誰の?


 H文庫、K文庫の目録注文をしていなかったことに気付いた。最近では目録で注文したい本がそうそうあるわけでもないので、その点では送られてこなくてもそれほど痛手ではないのだけれど、H文庫の目録なんかは資料的価値まであるので、できたらまた送って来てほしいところだ。でもむりかもしれんな。


『増加博士と目減卿』二階堂黎人(2002年11月原書房)読了
 メタ・ミステリー連作短編集、3編収録。
 これは傑作だあ!特に第1作の「「Y」の悲劇−「Y」がふえる」の真相は秀逸。また隅々に散りばめられた「メタ」表現もすばらしい。

 「私は作者に対してだんだんと腹が立ってきた。そして、そんないい加減な小説を読んでいる読者にも!」
 「「ビールを持って来い!いや、ビール・ジョッキの取手をわしが握りしめているように、さっさと原稿を書いてくれ!」 作者がそう書いたので、増加博士の手には大きなビール・ジョッキが出現した」
 「もちろん、私たち全員がびっくりした。できれば、読者も驚いてほしい。」

 これはぜひ続編を書いてほしいところだが、ちょっと難しいのかもね。


 『青葉の頃は終わった』 2002/11/9(土)

 今日は猫飛書房に寄ってみる。名古屋には猫又文庫とか猫飛書房とか「猫」が付く古本屋が多い。他にも何軒かあったはず。
 しかし古本屋だけでなく、名古屋では喫茶店でも10件に1件は猫がいる。これはよその地域に比べてかなり大きな比率だと思うが、どうだろうか。
 また、喫茶店の30件に1件は犬が放し飼いになってるしね>名古屋の喫茶店 (^_^)

 今日は、猫飛書房の女主人はなぜか眠そう。
「昨日、ペヨトル工房の今野裕一と飲んでたからね」
 おかみさんが芝居小屋を管理していることは知ってましたが、そんな人とも知り合いなんだ。
「今日、明日、今池でペヨトル工房のイベントがあるんですよ」と言いながらパンフレットを下さいました。
 ”雑誌的ライブプログラム&書籍コレクションイベント”と書いてあるので、『夜想』のバックナンバーとかも出品されるのだろうか。もっとも「夢野久作特集」の号は持ってるはずだから、今どうしてもほしいものがあるというわけではないんだけどね。

 購入したのは、
『黒い春』五島勉(1985年倒語社)800円
『遊び続けるピーターパン』海野弘(1984年駸々堂)600円
『アンドロイド眼ざめよ』海野弘(1985年駸々堂)700円


 新刊購入は、
『増加博士と目減卿』二階堂黎人(2002年11月原書房)
 メタミステリー短編集。これはおもしろそうだ。
『34丁目の奇跡』ヴァレンタイン・デイヴィス(2002年11月あすなろ書房)
 帯では、猪狩春男が「いままで読んだ中で、一番心が温まる本。人に教えたくない」とまで書いているので購入。でも本当に人に教えたくないなら、こんなことを書くことはないと思うが(^_^)


『青葉の頃は終わった』近藤史恵(2002年10月光文社カッパノベルズ)読了
 学生時代からの友人6人組のうちの1人が卒業から5年後に自殺する。「私のことを殺さないで」との謎のことばを残して。
 作者はわざわざ6人の友人関係を卒業後5年間もそのまま継続させてまで、瞳子の自殺をその時期に設定したのに、この真相はどういうことなのか。これならこんな設定は必要なかったし、リアリティもまったくないと思うが。
 カバーには「長編推理小説」などと書かれているけれど、作者が本当は何をしたかったのか不明。


 『暗闇の中で子供』 2002/11/7(木)

 今日は久しぶりに猫又文庫さんへ。
「この前『超SF映画』を買ったというのは、K書店さんだったんですか?」
 えっ?
 それは私じゃないよ。王様だよ。
「ああ、そうでしたか。猫又文庫で検索して出てきたところを読んでるので、ごちゃごちゃに記憶していました」
 いつもそうやって読んでいるとのこと。ブックマークはご存じないのね(^_^)
「うちもホームページは作りたいんだけど金がないからね」
「作るだけならお金なんか要らないですよ」
「ほんと?でもあれはどうやって作るんですかね。ずっと続けて作っていけばいいの」
「そうですね、ずっと続けて作っていくということでしょうね」と適当に答えてしまいましたが、
すまん、猫又さん。ほんとは質問の意味がよくわかっていませんでしたm(__)m
でも私の回答もわからなかっただろうから、ここはおあいこということでいいよね(^^;

 購入したのは、
『シンプルレッド』竹内義和(1998年ぶんか社)600円
『ユリイカ 昭和61年1月号』特集スタニスワフ・レム(青土社)800円
 おまけに、ワニの本の獅騎一郎『スパイ暗号作戦』と藤原宰太郎『ホームズ対ルパン』をタダでもらいました。どうもありがとうございます。


『暗闇の中で子供』舞城王太郎(2001年講談社ノベルズ)読了
 これは前作の『煙か土か食い物』とはかなり趣の違う作品だ。前作ではミッシングリンク、密室、父親の体中の傷などの謎がミステリーらしく解かれ、また結末の快刀乱麻の解決が読者にカタルシスを与え、痛快なエンターテインメント小説として仕上がっていた。
 しかし本作では、マネキンを埋める少女、腹を切り裂き体内に金を詰め込める連続事件、見立て殺人などの謎は、適当に出現し、また適当に解かれるだけだ。結末の敵の出現も含め、そこには必然性はない。本作はミステリー小説ではなく怪奇小説ぐらいに理解した方がいいのかもしれないが。

 また、本編のいたるところに散りばめられた小説論も気になる。
 「でも馬鹿みたいなミステリ小説を書くようになって俺は物語の道具ではなくなってしまった。適当に考えついたクイズと答えを物語風に仕立てて小金を稼いでいるうちに」
 「作家として生きていきたいなら、予定調和の段取り芝居なんて書いてちゃ駄目なんですよ」
 「おめえもっと自分のこと書けや。自分の血とか肉とかを文章になすりつけてしまえや」
 「ある種の真実は、嘘でしか語れないのだ」
 ひょっとして純文学志向?
 もちろん作中の文章なのでそれをそのまま受け取って反応すべきではないのだろうが、エンターテインメント軽視とも感じられ、ミステリー、SF好きには看過できないところだ。


 『煙か土か食い物』 2002/11/4(月)

 よしだまさしさん制作の『電影風雲2002』を購入することを思い立ち、名駅西口にある香港映画本専門店に行ってみる。
 引き戸を開けるとお店の女性に、
「すみません、開店は1時なんです」と言われる。
 まだ開店までに1時間位あるわけだが出直すのも面倒なので、かまわず店内に侵入し、
「そうですか、そうですか。ところで、『なんとか風雲』という本はありますか」と図々しく尋ねる。
 本のタイトルすら覚えてないのかよ>オレ(^^;
それでも、「ああ、『電影風雲』ですね」と本を手渡してくれました。
 わざわざ本を出してもらって買わないでは帰りにくいので、奥付でよしださんの名前を確認して一安心。
「ああ、これです、これです」と無事購入。
でも、『なんとか風雲』だけでよくわかったよね。えらい!


 せっかく名駅に来ているのでテルミナ地下2階の新刊書店にも寄ってみる。この前抽選でもらった2000円分の商品券の有効期限が今月中なので早めに使ってしまおうという算段だ。
 購入したのは、
『幽霊は生死不明』矢崎存美(平14年11月角川スニーカー文庫)
『宮部みゆきが読まれる理由』中島誠(2002年11月現代書館)
『暗闇の中で子供』舞城王太郎(2001年講談社ノベルズ)
 今日読んだばかりの『煙か土か食い物』に今さらながら感心して続編を購入。リズムで読まされる作家だ。
 というわけで、あっさり使い切ってしまいました>商品券


 古本屋では、お客が店主に『続あゝ野麦峠』を探していると話しかけている。
「野麦峠というと作者は山本だから、「や」のところにありませんか」
「野麦峠はあるんだけど、続編の方はないよ。続編の方は難しいんだ。ほんとにどこにもないんだから」とのことだが、そうなの? 野麦峠って結構メジャーな気がするけど。
 ほんとに、いろいろな人がいろいろな本を探しているもんだね。
 私が購入したのは、
『現代思想1995年2月号』特集メタ・ミステリー(青土社)800円
 メタ・ミステリー特集だったら読んでみたいけど持ってる可能性も高い。まあ読んでいないことだけは間違いないからいいか(^^;


 『週間現代2002年11月16日号』特集の「テレビ通販買ってはいけない!」では、通販店と量販店の価格を比較している。
 ビクター液晶付デジタルビデオカメラ(GR-DVA33K)
  ジャパネットたかた 115,000円
  ビック          98,000円
 東芝28型ワイドテレビ『FACE』(28ZP57)
  ジャパネットたかた 128,000円
  ビック          109,800円
 シャープDVDモバイルシアター(DV-L90TC)
  ジャパネットたかた 108,000円
  ビック          93,000円
 テレビショッピングで毎回必ず出てくるパソコンも、決して安くはないと感じてはいたが、こんなに高かったんだね>「夢のジャパネットたかた」


『煙か土か食い物』舞城王太郎(2001年講談社ノベルズ)読了
 舞城王太郎は『世界は密室でできている』と『熊の場所』しか読んでいなかった。特に『世界は密室でできている』の印象は希薄だったのだが、本書を読んで今さらながらこの作者が好評で迎えられていることに納得した。
 まずリズム感がいい。冒頭に現れるチャッチャッチャッチャッのリズムが、クライマックスに再び登場するところも見事だ。小説の視点が四郎一人に固定しているところもいい。その方が圧倒的にリズムに乗りやすいからね。
 全編を覆う暴力の描写も圧倒的だし、名探偵ルンババ12の扱いも破格だ。名探偵は最後に謎解きをするばかりがのうではないのだ。
 さっそく続編の『暗闇の中で子供』も購入して読み始めたところだが、これも冒頭から快調。


 名古屋古書即売会報告 2002/11/2(土)

 今日は名古屋古書会館即売会の2日目。最近即売会が続いているが、今回もこれといってほしい本はなし。ちぇっ。

 一人の若者が「この本を注文したいんですけど」と売り場にきいていました。
 「はい、どちらの店に注文されたんですか」
 「どこのお店でもいいんですけど」
 「はあ?今回の目録で注文されたのではないんですか?」
 「いえ本屋さんで注文したんですけど、絶版だから古本屋さんで聞いてみてくださいと言われたんです」と、なかなか話がかみ合わない。
 新刊書店で絶版だと言われたようだけど、今まで絶版本を探したことがないのかな。
だとすると、これから古本地獄が始まるんだよ。ようこそ、ようこそ(^_^)

 購入した本は、
『ショッカー軍団の秘作戦レポート』(2000年勁文社)750円
 98個のファイルにわたって、ショッカーが企てた日本征服作戦の全貌を明らかにする本。手ぶらで帰るのもしゃくだから買ってはみたものの、まったくどうでもいい本だ。


 これだけではものたりないので古本屋へ。って、これはいつものパターンだぜ(;_;)
『犯人を捜せ 書き下ろしパズル・ミステリー』斎藤栄(昭52年ベストブック社)500円
 斎藤栄の書いた長編パズルミステリー。長編の中に30問のパズルが含まれているという異色作品だ。
『名探偵再登場』ニール・サイモン(1978年三笠書房)500円
 これはただのダブり買い
『メグレ警視は何を食べるか?』ロベール・J・クールティーヌ(昭54年文化出版局)800円
『メグレ警視の料理』西尾忠久/内山正(1992年東京書籍)1000円
 どっちを持っているのか不明なので2冊とも購入。でも本当は2冊とも持ってる可能性の方が高いのだ。とほほ


 新刊購入は、
『スキッピング・クリスマス』ジョン・グリシャム(2002年12月小学館)
 グリシャム作のホームコメディー。また今年もクリスマス作品の刊行が始まりましたね。
『ヒーローたちの荒野』池上冬樹(2002年6月本の雑誌社)
 本の雑誌1991年5月号〜2002年2月号連載の同タイトルの単行本化。国内、海外のハードボイルド論。
『東亰異聞2』原作 小野不由美/作画 梶原にき(2002年10月幻冬舎コミックス)
 まだ「1」も読んでいないうちに「2」が発刊。まずは家のどこかにある「1」を見つけて読まねば。


『アウト・オブ・サイト』エルモア・レナード(平14年10月角川文庫)読了
 連邦執行官キャレンと脱獄犯フォーリーのラブストーリー。フォーリーの脱獄時に偶然居合わせたキャレンは、フォーリーと一緒に車のトランクに押し込まれる。二人はトランクの中で、肌を触れ合いながら映画の話などをするうちに意気投合する。
 行き当たりばったりのストーリーでミステリー色は皆無。登場人物の行動も納得できるものではなく、もう少し計算されたストーリーにしてほしかったところだ。だが、おそらく本作は二人のラブロマンスを楽しむ小説なのだろう。


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