あ れ こ れ 考 え る 37 |
席を譲る高校生 『坊ちゃん』の単行本化? おとなげないぞ三省堂 名鉄パレ古書即売会報告 『ほおずき地獄』 テルミナ古書即売会報告 『不幸論』 古書即売会が連続 『奇偶』 読みたい本と買いたい本 『蓬莱洞の研究』 『家蝿とカナリア』 元法務大臣の五十選 名古屋古書即売会報告 『幻影の蔵』 |
席を譲る高校生 2002/10/31(木) 今朝の地下鉄で、座席に座っていた男子高校生が、大きな声で「どうぞ、座ってください」と勢いよく立ち上がった。うん、勇気を出してよく言った。偉いぞ!>男子高校生 もちろん乗客の視線も集まったのだが...... 譲ろうとしている相手は女子高生じゃないの?! 「いいです、いいです」と固辞されていました。とほほ 新刊購入は、 『爆笑問題・パックンのニュースで英語を学ぶ本』爆笑問題+パトリック・ハーラン(2002年11月幻冬社) 「英語を学ぶ本」と言われても、どうせ英語部分はとばして読むんだけどね。 『推理日記 PART9』佐野洋(2001年講談社)読了 帯では「1000編を超える作品をものしたミステリーの巨匠」とある。1000編! 星新一のショートショートも1000編ぐらいではなかったか? また、「推理日記」が「小説推理」に連載を開始したのは1976年ということなので、25年以上連載が続いている。これもミステリ関連の連載ものとしては前人未到ではないだろうか。 本書は実作者の批評らしく、小説内の法律上の疑問や、言葉使い、人称の問題などに敏感に反応している点が特徴だ。本書の辛口批評の例をあげれば、 笹沢左保氏は、被疑者に黙秘権を告知する必要がないと誤解している。 真保裕一氏が、雑誌掲載時の「好ましく思っていない」という表現を、単行本化した際に「思わしく感じていない」に直したのは改悪だ。 福井晴敏氏の『Twelve Y.O.』は、長所よりも文章の欠点が目立ちすぎる作品。 池井戸潤氏の『果つる底なき』はテレビ制作者なら誰でも考えそうな設定で、凡庸で陳腐。 また、98年2月号初出の文には次のような記述がある。 山形と宮城から出土された10万年前の石器のかけらの切断面が一致し、同じ原石から分離したものであることがわかったのだという。しかし、30キロも離れた場所で、しかも10万年前の石器が同じ時期に発見されたとなると、人間以外の何者かの意志が働いていたと考える人もいるだろう。 この件についてはその後捏造が露見したが、この時期から疑念を呈していたのはさすがだ。 |
『坊ちゃん』の単行本化? 2002/10/28(月) 中日新聞で連載が終了した夏目漱石の『坊ちゃん』が好評だったそうだ。新聞社には「おもしろかったので、ぜひ本にしてください」との手紙まで届いたそうだし。次は11月から漱石『三四郎』が連載されるということだが、再び「本にしてほしい」との手紙は届くのでしょうか。 古本購入は、 『SFエッセイ』川瀬広保(1995年近代文藝社)800円 著者が東海SFの会機関紙「PM」に連載したものをまとめたものとのこと。初出は昭和61年〜平成6年 『ユタとふしぎな仲間たち』三浦哲郎(昭46年新潮少年文庫)250円 新刊購入は、 『Mr.サイレント2 自律世界の愛しい未来』早見裕司(平14年10月富士見ミステリー文庫) わーい、早見さんの新作だ\(^o^)/ 『塵よりよみがえり』レイ・ブラッドベリ(2002年10月河出書房新社) 『報道は欠陥商品と疑え』鳥越俊太郎(2002年10月ウェイツ) 「ニュースの職人」鳥越俊太郎へのインタビュー本 今読んでいるのは、佐野洋『推理日記 PART9』(2001年講談社) 購入したときに途中までは読んだはずだが、どこまで読んだのかわからなくなっているため最所から読み直している。 「小説推理」の連載では月に1本しか読めないことを思えば、単行本化されたものを一気に読めるのは贅沢だよなあ。事実、本書も「小説推理」の1997年8月号から2000年12月号までをまとめたものなので、1冊が3年半分だとすると、次に出版されるのは2004年の中頃ということになるわけだしね。 |
おとなげないぞ三省堂 2002/10/26(土) 今月はテルミナ地下街でテルミナフェア(正確な名称は忘れた)を開催していて、カード10点を集めると1回抽選ができる。いつもの抽選だと「ハズレ」は飴玉1コというせこさなのだが、今回は「ハズレ」でも500円の商品券なのだからかなり割りがいいのだ。 私は今38点たまっているので、なんとしてもあと2点加えたい。今月末が期限なので、できたら今日中に集めたい。 1000円買い物をすればカードが1枚もらえて、そのカードの中心を削ると点数が出てくる。出てくる点数は1点から3点までだと思うが、ほとんどのカードは1点なので、2点稼ぐためには2000円分の買い物をしなければならない。もちろん私の場合、買うのは書籍だけなんだけどね。 で、厳密な計算の結果、購入した本は、 『アウト・オブ・サイト』エルモア・レナード(平14年10月角川文庫) 『大極宮』大沢在昌/京極夏彦/宮部みゆき(平14年9月角川文庫) 『トリガーマン!1 2/5』火浦功(2002年10月ソノラマ文庫) 『アウト・オブ・サイト』が定価820円(本体781円)、『トリガーマン!1 2/5』が定価580円(本体552円)、『大極宮』は税別価格しか記載されていないが税別571円なので消費税29円で合計600円、〆て、ちょうど2000円だ。よっ、買い物上手! レジで並んでいると、隣のレジでハリーポッターを買っている人がいる。本体価格3800円だから税込みで3990円、ところが店員はカードを3枚しか渡さない。せこいよなあ。たかが10円足りないだけなんだから余分にもう1枚渡してあげてもいいのに。まっ、いいや。ひとごと、ひとごと。オレはちょうど2000円なんだから、ちゃんと2枚もらえるもんね。 ようやく私の番だ。2000円だよ、2000円。なにをのろのろ計算してるの。2000円だってば。 「1999円いただきます」 な、なに切り捨てなんかしてんだよ。2000円でいいんだよ。1円の釣りなんかいらないからカードは2枚ちょうだいよ。まさか1円足りないからって、1枚しかくれないってことはないだろうな。 でも、案の定1枚だけしか、くれませんでした(;_;)! おとなげないぞ!>三省堂 腹立ちまぎれにカードを削ると、3点。ふー 結局1点余ったわけだが、これからあと9点集めようとすると再び地獄を見ることになる。どうしようかなと思っているところへ、偶然、職場の同僚が通りかかる。 「今から買い物?ちょうどいいや、これやるよ」と無理やり押し付けることに成功したわけであります \(^o^)/ 『ベストセラー本ゲーム化会議』麻野一哉/飯田和敏/米光一成(2002年10月原書房)読了 ゲーム作者3人が、ベストセラー本をゲーム化するため、議論するというもの。 『世界がもし100人の村だったら』は、環境シミュレーションゲーム『世界がもし100人の妹だったら』に、『PLATONIC SEX』はその平板でイージーな人生を生かした『人生ゲーム飯島愛』として生まれ変わる。ゲーム化するという議論が、その本の本質をえぐる、角度の異なった「書評」にもなっている。 私はゲームはやらないが、それでもこの本はすごく楽しめた。いや、ゲームをやらないだけじゃない。ベストセラー本もほとんど読んでないんだなあ>オレ(^^; 『世界がもし100人の村だったら』も『チーズはどこに消えた?』、『あらしのよるに』、『PLATONIC SEX』なども、1行たりとも読んだことないもの。 ゲーマーや、あるいはベストセラー読みの方が読んだら私以上に楽しめるだろうが、私のようなどちらでもないような人が読んでも十分楽しめると保証しておきましょう。 |
名鉄パレ古書即売会報告 2002/10/25(金) 今日は名鉄パレ古書即売会の初日。即売会会場までエレベーターで行くのも久しぶり。目録注文はしていないし、あまり期待できる即売会ではないんだけどね。 購入したのは、 『歌舞伎輪講』戸板康二(昭55年小学館創造選書)500円 戸板康二、小泉喜美子、フランシス・コナーによる歌舞伎座談会。ダブり本だが所持本の方は帯欠ではなかったかなあ。 『スペンサーの料理』東理夫/馬場啓一(昭60年初版、昭63年6版 早川書房)650円 『アガサ・クリスティーの食卓』北野佐久子(1998年初版、1999年2刷 婦人画報社)750円 ミステリーに関する料理本っていうのもよくあるよね。自分がいったい何を持ってるのかさっぱりわからんよ。もちろん読んだことないしさ。 『超人ニコラ・テスラ』新戸雅章(1993年筑摩書房)1250円 人工地震兵器、殺人光線で有名な天才発明家ニコラ・テスラの伝記。 こんな本、読むもんかい(^_^) 新刊購入は、 『創元推理手帖2003』(2002年10月東京創元社) ようやく出ました>『創元推理手帖』 まだ1月の第1週位しか見ていないけれど、1月1日生まれとして掲載されているのは、埴谷雄高(1909)、荒正人(1913)、高原弘吉(1916)、アーネスト・タイデマン(1928)、稲見一良(1931)、夢枕獏(1951) ホームズとワトスンの初対面も1月1日(1881)だったんだね。ホームズは1月6日生まれ(1854)で、同じ1月6日死亡(1957)って知らなかったけど、常識?(^^; 『江戸川乱歩と少年探偵団』堀江あき子編(2002年10月河出書房新社) タイトルが冴えないので謎本の類と間違われそうだが、内容は初出掲載雑誌の挿絵や探偵グッズ、映画ポスターの写真などが満載の資料性の高い書籍だ。 これだけの内容なら、『幻影の○○』のようなタイトルにしても名前負けすることもなさそうなのに惜しい。 ところで、『創元推理手帖』を買った人のうち、本当に手帳として利用する人ってどのくらいいるものなんだろう? |
『ほおずき地獄』 2002/10/24(木) H文庫の目録で何を注文するかを検討している間に、久しぶりにK文庫から目録が届く。 「映画目録も好評のうちに、今回で最終となりました」と書いてあるけれど、映画目録など1度も送られてきてないよ(^_^) おそらく送付希望をしなかったからだとは思うけど。 これといってどうしてもほしいという本はないけれど、最近、目録注文をしていないので何冊か注文してみてもいいかな。 新刊購入は、 『大笑点 vol.1』立川談志(2002年11月竹書房) 『大笑点 vol.2』立川談志(2002年11月竹書房) 『このダジャレで生きのびろ!』多治家礼(2002年9月ハルキブックス) 「今さらダジャレかよ」と思いがちだし、実際、著者の既出本「ダジャレ練習帳」を立ち読みした時の印象は「つまんねえ」だったのだが... ところが本書では、ただのダジャレであってもシチュエーションによっては見違えるほどおもしろくなることに気付かせてくれる。 本書のコンセプトは、危機的状況に遭遇したときにダジャレで突破しようというものだ。いくつか引用してみると。 高価な陶器を落としてしまったとき − 「カビーン!」 家の鍵をなくしてしまったとき − 「こりゃ、あきまへんわ」 停電になったとき − 「こりゃ、ていでんだ!」 感電してしまったとき − 「カンデンしてよ〜」 『ほおずき地獄 猿若町捕物帳』近藤史恵(平14年10月幻冬舎文庫)読了 視点のはっきりしない小説だ。特に千蔭と八十吉の視点の移動が著しい。千蔭の視点で書かれていた場面がいつのまにか八十吉の視点に移っていたり、もっとひどいところではどちらの視点で書かれているかすらわからない。 私はやっぱり佐野洋の『推理日記』の影響を多分に受けているのだろう。このような視点がふらふらする小説を読むとイライラしてしまって物語にのめりこむことができない。 ずっとその調子で読まされるので、最後に用意されたあっと驚く場面でも、誰と一緒に驚いていいのかわからなかったよ。 |
テルミナ古書即売会報告 2002/10/22(火) 今日はテルミナ古書即売会の初日。帰りに寄ってみると、ああ古本屋の店主が大集合だ(^_^) で、ぼつぼつ見始めたら、「そろそろ閉店です」とのアナウンスが。 ええっ、名駅でやってもやっぱり7時には閉店? もっともミステリはほとんど見当たらないので、まっいいや。せわしなく次のものを購入。 『新・創世記』沼聖子(昭55年角川書店)1000円 『たのもしき日本語』川崎ぶら/吉田戦車(1994年角川書店)800円 日本語のたのもしさの秘密や外来語を憶測を交えて吟味したもの。「アジト」の語源がロシア語の「アジトプンクト」(agitpunkt非合法運動家の隠れ家)であると解明。 「ああいう悪党連中がロシア語を用いていると思うと妙なものだな」 「暴走族がベルマークを集めているような違和感を感じるよ」 「アジトと言ってイメージされるのは、もっと小規模な組織のものさ」 「ショッカーは、一応世界的な組織だという触れ込みだが、どうも貧乏くさい感じがするものなあ」などと、縦横無尽な会話が繰り広げられる。 閉店時間のため古書即売会場からは追い出されてしまったが、これだけではやはり物足りないので新刊書店にも寄る。以下の本を購入。 『青葉の頃は終わった』近藤史恵(2002年10月光文社カッパ・ノベルズ) 『創 2002年11月号』(創出版) 『創』なんて雑誌は買ったこともないが、今月号には、『週間金曜日』(11月15日号)に紹介されていた9月7日開催のシンポジウム『激論 作家VS図書館』の会議録が収録されていたのだ。 コーディネーターは猪瀬直樹、パネラーは三田誠広、弘兼憲史、楡周平、井上ひさし、俵万智、石井ミ(新潮社取締役)、常世田良(浦安市立図書館館長)、西河内靖泰(図書館問題研究会副委員長)、松岡要(日本図書館協会総務部長) ざっと読み終えましたが、やはり図書館問題はけっこう難問。図書館のベストセラー大量購入が新刊の売り上げに影響しているのかどうかは不明だが、確かに私の近くの新刊書店も最近つぶれてしまったしね。もっとも、つぶれているのは書店だけではないけど。 『熊の場所』舞城王太郎(2002年10月講談社)読了 もし、カバーを見て可愛い本と勘違いして購入した女の子がいたら、同情します(^_^) 3編ともかなりきつい話であるにもかかわらず、リズムに乗って一気に読ませてしまう力量はさすがだ。 |
『不幸論』 2002/10/21(月) 年配の男性がつかつかと店主のところまで寄って「本を持ってきたけど、いいかな」と声をかけると、返事も聞かぬまま、再び1箱のダンボールを持って店主の前の机に置く。 店主が箱を開けて確認を始める。会話を聞く限りでは、経営書、バラのマンガ、小説などが雑多に入っているようだ。後ろに控えていた奥さんが 「これは、ちょっと、うちでは買えないわね」 店主は「お前は黙ってろ!」と叱り付けると、「1500円ではいかがでしょう?」と値を付ける。 客は無言のまま。不満なのか? 「やっぱりよそへ持って行ってもらった方が、高くなるんじゃないかしら」 「お前はあっちへ行ってろ。いいです、1500円で引き取らせていただきますよ」 客は顔を真っ赤にして、 「いいよ。よそへ持って行けばもっと喜んでもらえるから」 と、ダンボールを持って出て行ってしまった。 店主も「もうやる気なくなった。お前が店をやれ」と言って、奥に引っ込んでしまう。 誰が悪いというわけでもないんだろうが気まずい。古本屋も売るだけならいいが、買取りの場面では日常的にこういう経験を繰り返しているわけだから、楽な仕事じゃないね。 やっぱり客として本を買っているだけという身分は気楽でいいなあ。 ここでは何も買わず。別の店で次の本を購入。 『蛙よ、木からおりてこい』水上勉(昭47年新潮少年文庫)250円 『だれも知らない国で』星新一(昭46年新潮少年文庫)250円 新刊購入は、 『飛奴』泡坂妻夫(2002年10月徳間書店) 『ベストセラー本ゲーム化会議』麻野一哉/飯田和敏/米光一成(2002年10月原書房) ゲームには何の興味もないオレだが、冒頭の『世界がもし100人の村だったら』のゲーム化に対しての「これゲームにするって、エクセルがあればもういいんじゃないの?」というコメントにしびれて購入。『家族八景』を「女の子が一軒ずつお手伝いに入って、家庭を片っ端から崩壊させていく」ゲームに読み替えたり、これは前書きで本人たちが言っているように新しいタイプの「書評」としても楽しめそうだ。 『不幸論』中島義道(2002年10月PHP新書)読了 孤高の人、中島義道の最新刊。 苦しんでいる人に対して「世の中にはあなたよりももっと苦しんでいる人がいる」と言って宥めたことはないだろうか。私などは今後も使ってしまいそうなフレーズだが、中島義道はこれをきっぱり拒絶する。 反対だと彼は言う。私は苦しんでいる人たちに対して何もしていない。そして、ぬくぬくと生きている。このこと自体が負い目である。いま私がたまたま幸福を感じたとしても、不幸にあえぐ膨大な数の人を視野に入れたとき、私はいとも簡単に不幸に陥るのだ。 あいかわらず峻厳だ。本書『不幸論』は不幸を避けるなどというための議論ではない。逆にどんな人生も不幸であり、人間が幸福になることはありえないことを論証しようというものだ。 個人は精神的にも肉体的にも資質や能力は徹底的に不平等で、運命も恐ろしく不平等である。生きている間はこのように偶然に翻弄され、そしてみな死んでいく。やがて人類も滅亡し、宇宙から完全に消滅してしまう。その真相から目をそむけた自己欺瞞の産物が、幸福なのだ。 とても、おいそれと真似ができる考え方ではないが、北極星−自分の緯度を図る指針となる思想として、姿勢を正して読み続けていきたい著者だ。 |
古書即売会が連続 2002/10/19(土) 今日は名古屋古書会館の即売会2日目。行ってみると壁に古書会館即売会の日程が貼ってあり、それによると次は11月1日(金)から3日(日)までのようだ。 えっ、名駅テルミナでは22日(火)〜28日(月)、神宮の名鉄パレでは25日(金)〜30日(水)にそれぞれ即売会が予定されているのに、その直後に古書会館か。がんばるなあ。 どれも初日の朝一番に行くというわけにはいかないが適当に付き合わせてもらいましょう。 購入したのは、 『新青年第29巻第3号』(昭和23年3月号)1500円 別に読みたいものが掲載されているというわけでもない。試しに買ってみただけ。 『ちょっと奥様』フジテレビ編(昭43年サンケイ新聞社)300円 昭和37年から放映されている3分間テレビドラマ『ちょっと奥様』の活字化。もちろん私は知らないけどね>『ちょっと奥様』 『人気テレビ小説シリーズ女忍 かげろう組』葉村彰子(平3年ナイタイ)250円 この番組も知らん。 『妹たちのかがり火 第4集』かがり火の会編(1989年千書房)800円 この本はおそらくダブりだ。 というわけで、1冊たりともほしい本ではなかった>今日買った本(^^; 新刊書店では、やはり『創元推理手帖』が見当たらない。おそらくまだ出ていないんだろうね。また、仁木悦子『子供たちの探偵簿』の最新刊も出版されていて、「消えたおじさん」が収録されていることも確認したが買わず。購入は『熊の場所』舞城王太郎(2002年10月講談社)の1冊だけにとどめることにする。 『椿山課長の七日間』浅田次郎(2002年10月朝日新聞社)読了 椿山課長は自らが指揮するデパートのバーゲンセールの初日に、突然、脳溢血で倒れる。自分にはやり残したことが多すぎる。バーゲンセールは目標を超えられるのか。家のローンや残された妻子、自分の父親の行く末はどうなるのか。そして、自分が生前、邪淫の罪を犯し続けたという汚名をも晴らすため、美女の肉体を借りて現世に舞い戻る。 許された期間は3日間。はたして椿山課長は数々の難問を解決して大往生を迎えることができるのか。 帯に「死者にできることなどたかが知れているけれど、」と書かれているように、ほんとにたいしたことしてないじゃん>椿山課長 この世に舞い戻ってくる人間を椿山課長の他に2人も設定し、3人の物語が交錯していくのは常道だろうけれど、いろいろなストーリーを盛り込みすぎで主要な登場人物も多すぎる。ところどころ感動する場面はあるけれど、全体としては駆け足で読まされている感じだ。 また、椿山課長が他の登場人物に比べて、圧倒的に爽やかさが不足していることも致命的。主人公適格がないのだ。これでは盛り上がりに欠けるのもしかたない。 初出が新聞掲載だったためこんな話になってしまったのか、それとも作者の計算どおりの作品なのかはわからないが、物足りなく感じる作品だった。 |
『奇偶』 2002/10/16(水) 先日買いもらした『創元推理手帖』を買うために新刊書店へ。あれ、でも売ってないぞ。ひょっとしてまだ発売されてない? 購入したのは、 『不幸論』中島義道(2002年10月PHP新書) 中島義道はデフォルトで購入。でも不幸論とはね。帯の惹句も、「どんな人生も不幸である」なんだから(^_^) 『IN POCKET 2002年10月号』(講談社) 巻頭特集は「謎解き対談 北村薫×はやみねかおる」 元教師かおる同志の対談だ。 名鉄パレの古書即売会の目録も送られてきている。注文する予定はないけれど、その他に、今週は名古屋古書会館、来週は名駅テルミナで即売会が開かれるので、今月は即売会がまだ3つも残っているのだ。忙しいぜ。 『奇偶』山口雅也(2002年10月講談社)読了 「偶然とは何か」という問題について執拗に論じられる巨編。推理小説の枠を超え、テーマは世界の謎を解くことに向けられる。 様々な図を用いながら真正面から偶然という謎を解明しようとしているが、その性格上、推理小説という形をとっていても、犯人やその動機、犯行方法などは重視されず、読み手によって評価が分かれる作品なのかもしれない。 かなり思弁的で、また、きれいに収束するという作品でもないけれど、私には面白かった。 |
読みたい本と買いたい本 2002/10/14(月) 美術館や博物館、お寺など世に観光地は数々あるが、その中で、古本を鑑賞することができ、手にとって調べたり、さらに欲しい本があれば買うことができるところがある。古本屋だ。 だから古本屋観光を趣味にしている方は本当にラッキーなんだよ。(って、ほんとか(^^; ) まあそういうわけで、今日も古本屋へ(^_^) 購入したのは、 『幻想甲子園物語』本間正夫(2000年三天書房)100円 高校野球漫画の変遷をたどる。巻末の「全国甲子園出場校の分布」は労作。北は北海道 白大雪高校(『野球狂の詩』)から、南は沖縄 福里ろう学校(『遥かなる甲子園』)までの甲子園出場校が網羅されている。だが、できたら年表も作ってほしかったところだ。 『僕らのスーパーヒーロー伝説』堤哲哉(平14年4月扶桑社)900円 テレビとマンガの違いを指摘。 アニメ版『サスケ』は原作『サスケ』から悲惨な結末部分を削って娯楽部分のみを映像化したものとの指摘。なるほど。 原作『巨人の星』では最終回で完全試合を達成したのか否かが不明確(1塁のクロスプレーに塁審が動揺しジャッジ不能となったため)だが、アニメ版『巨人の星』ではあっさり完全試合が成立している、など。 そういや、タイガーマスクだって原作の方は寂しい結末だったもんなあ。 今週号の『週刊金曜日』(2002年10月11日号)の特集は、「快読!図書館生活」 図書館が本が売れない原因とされることについて、 「図書館は読者を増やす場であり、図書館がすぐれた活動をしているところは、むしろ書店が増えている」 「読書カードを見ると、図書館でこの本を読み感銘し購入したというのが意外にたくさんある」 などという意見を紹介して反論している。 そういえば私はここ最近ほとんど図書館を利用していない。そもそも私の場合は、読みたい本があると、それは買いたい本にもなってしまうからなのだろう。読みたいという気持ちが10とすると、買いたい気持ちも同じ10、もしくはそれ以上になってしまうのだから。さらに言えば、読みたいわけではないけれど買いたい本もある。 逆に、読みたいけれど買う気はないというようなことはないので、結局、読みたい本の範囲より買いたい本の範囲が大きい、すなわち買いたい本の範囲が読みたい本の範囲を包含しているということなのだろう。 こういう場合には図書館を利用する範囲は原理的になくなってしまうよね。えっ、絶版の場合はどうするのかって?古本屋で探すんですよ(^_^) でも、持ってる本で急に読みたくなる場合、家で探すよりはと古本屋で探すことも多いけど(^^; こういう場合には図書館を利用する手もあったんだな。 さて逆に、図書館を頻繁に利用する方は、買いたい本の範囲が読みたい本の範囲より狭く、買う本は読みたい本のうちの一部だということになるのでしょうか。まあ、その場合でも短絡的に図書館が本の販売を阻害するとは言えないだろうけれど。 以上、買いたい本の範囲と読みたい本の範囲において、買いたい本より読みたい本の範囲が大きい場合は図書館利用につながるし、逆に読みたい本より買いたい本の範囲の方が大きいときには、最近『本の雑誌』で特集となった「なぜ読まない本を買うのか」という問題になる。そういう意味では、「図書館利用の問題」と、「読まない本をなぜ買うかという問題」は裏表の関係にあるとも言えるのだった。 |
『蓬莱洞の研究』 2002/10/12(土) 今朝行った喫茶店はかなり混んでいたので、入ってきたばかりの男性に「相席よろしいですか」と声をかけられました。 「ええ、どうぞ」と答えながら一瞥すると、左脇に週刊誌3冊ほどと、右手には灰皿まで持っている! 吸いかけタバコを灰皿に置いたまま週刊誌を読み始め、煙が直撃してくるし、突然携帯でメールを打ち始めるし、さらにトーストに砂糖までかけるんだもんな。気になってしょうがない。早々に立ち去ることにする。 これで調子がおかしくなってしまったのか、昼に入った食堂で、肘を箸立てにぶつけてしまい、割り箸を床に散乱させてしまった。かけつけてくれた店員さんに「すみません、弁償します」と謝ったのだが、「大丈夫ですよー」と床に落ちている割り箸を一気に拾って、箸立てに戻してくれました。って、それどうするの? 本日の古本購入は、 集英社文庫5冊100円の棚で、桐村杏子『その階段をのぼって愛へ』『オパールの涙』、谷山浩子『コイビトの耳はネコのみみ』、図子慧『王子さまは、孤独』、岬兄悟『恋すればA級少年』 欲しいのは『その階段をのぼって愛へ』だけなんだけどね。 あと、漫画を1冊 『エキストラ・ジョーカー』原作/清涼院流水 漫画/蓮見桃衣(2002年6月角川書店あすかコミックスDX)280円 『ジョーカー』のアニメ化なのかと思ったら、冒頭に「これまでのあらすじ」などとある。なんだこれは1作目じゃなかったのか。じゃあ読むのやめた(^_^) 新刊購入は、 『奇偶』山口雅也(2002年10月講談社) 『甦る推理雑誌1 「ロック」傑作選』ミステリー文学資料館編(2002年10月光文社文庫) 『探偵に愛を込めて』(2002年9月エスクァイアマガジンジャパン) 『ほおずき地獄 猿若町捕物帳』近藤史恵(平14年10月幻冬舎文庫) 『地球平面委員会』浦賀和宏(平14年10月幻冬舎文庫) 『創元推理21 2002年秋号』 『本の雑誌 2002年11月号』 山口雅也『奇偶』は、メフィストの連載は3回か4回で終わったので短めの作品と思い込んでいたが、厚い!600ページ位あるぞ。どうしてなのかと思ったら、巻末に「大幅加筆訂正した」との記述があって納得。もちろんさっそく読み始めてます(^_^) 『創元推理21 2002年秋号』の編集後記には、本書と同時に、ちょっと変わった『創元推理手帖』と銘打った文庫サイズの手帖が出る、と書いてある。おや、そんな本見かけなかったけどな。また書店に確認に行かねば 今月号の『本の雑誌』の特集は「未読の王国!」 巻頭は王様の単独インタビュー。またよしだまさしさんを始めとする各強力執筆人が「読まない本をなぜ買うのか」という問題を解明している。今月号は永久保存版だ(^_^) 『蓬莱洞の研究』田中啓文(2002年10月講談社ノベルズ)読了 私立伝奇学園高等学校民俗学研究会が事件に巻き込まれる、学園伝奇駄洒落小説。3編収録。学園ものでもあり、伝奇でもあるのだが、さらに駄洒落までもが重大な役割を果たすところは田中啓文ワールドとしかいいようがない。とにかくおもしろいんだから。 |
『家蝿とカナリア』 2002/10/9(水) 別冊シャレード68号高田崇史特集、及び70号天城一特集7が届く。天城一特集7は鉄道ミステリ集、9編収録。さらに小論「時刻表アリバイ・トリックの作り方」併録のぜいたくな1冊。 よし、今度こそ読んでみよう>天城一 (^^; 新刊購入は、 『花嫁誘拐記念日』クリス・ネリ(2002年9月ハヤカワ文庫HM) 『蓬莱洞の研究』田中啓文(2002年10月講談社ノベルズ) 『鷲尾三郎名作選』日下三蔵編(2002年10月河出文庫) 『十二国記1』原作/小野不由美 構成・編集/桃原郷(講談社アニメKC) 十二国記は読んだことがないので、せめて最近刊行が開始されたアニメ脚本版で読もうと思っていたのに、それを読み始める前にさらにアニメ版の刊行だ。 うーん、それでは申し訳ないが、手始めはアニメで読むか>十二国記 『家蝿とカナリア』ヘレン・マクロイ(2002年9月創元推理文庫)読了 研磨店に押し入った夜盗が、カナリアを籠から解放しただけで何も盗まずに立ち去ったのはなぜか。蝿がメスの柄の方に執拗に引き寄せられた原因は何だったのか。舞台台本の中で、「もはやのがれられまい。すっかり手がまわっておるからな」という思わせぶりな台詞に傍線が引かれていたのはどういう意味か、など興味を引く数々の謎。 また、舞台の上で殺された男の妻がスポンサーとなり、同じ劇を同じ俳優で続演させることにより、犯人をいぶりだそうとする刺激的なたくらみなど、思わず引き付けられる筋運びだ。 惜しむらくはこれらの要素が、万人が納得するようには結実していないことだが、登場人物の造詣も見事だし、古きよき時代のミステリと呼ぶことに異存はない。 |
元法務大臣の五十選 2002/10/6(日) 突然、若者二人が店中にひびきわたる声で、 「あった!あった!」 「ああ、ごろごろ出てくる、ごろごろ出てくる!」と大騒ぎ。 なんだ、何を見つけた? あわてて覗きに行ってみると......『毎日グラフ』や『LIFE』のベトナム戦争特集でした。ふーん、みんないろんなものを探しているもんだなあ。 古本購入は、 『乳のない女』甲賀三郎(昭41年春陽文庫)50円 『オパールの涙』桐村杏子(昭52年集英社文庫)50円 『死の代理人』L・ロンハバート(1994年new-era)100円 『暴走妄想空間』岬兄悟(1989年大陸ノベルズ)100円 『TV青春白書 まるごと一冊学園ドラマの本』(東京ニュース通信社)600円 『幻想世界の美少女たち 円谷映像作品集』(平11年勁文社)900円 『東京おとなクラブ 第3号』(1983年東京おとなクラブ)1000円 『幻想世界の美少女たち』は徳間書店のものではないので、特撮ヒロインの外道として購入。 『東京おとなクラブ 第3号』の特集はウルトラQ。竹内義和、池田憲章の評論や、座談会などを収録。編集後記では、 「突唐(ママ)ですが、「青尻通信が求しい(ママ)」と千円送ってくれた人、お金粉失(ママ)しました。名前もわからなくなりました」 などと書いてある。 気に入りました(^_^)>『東京おとなクラブ』 新刊購入は、 『推理小説論叢 第四十輯 創立五十周年記念号』慶応義塾大学推理小説同好会(2002年9月トパーズプレス) 『綾辻行人 ミステリ作家徹底解剖』(2002年10月角川書店) 『ウィッチフォード毒殺事件』アントニイ・バークリー(2002年9月晶文社) 『椿山課長の七日間』浅田次郎(2002年10月朝日新聞社) 『推理小説論叢 第四十輯』は、さすが慶大推理小説同好会だけあって、執筆者の中には羽田内閣時の法務大臣の中井洽まで含まれている。タイトルもずばり「元法務大臣の五十選」だ!(^_^) |
名古屋古書即売会報告 2002/10/4(金) 今日は名古屋古書即売会の初日。久しぶりに初日の朝に行ってみると、一番混んでいるのは1階の100円棚であることに今さらのように驚く。 こんなに混んでいては、とてもまともに探すことはできない。100円棚を見るなら、やはり2日目か3日目の方がよさそうだ。 初日なので案の定、猫又さんが来ている。ほんとにまめだなあ。まあオレもだけど(^^; 購入した本は、 『團十郎切腹事件』戸板康二(昭35年初版、昭46年AJBC版第1刷 河出書房新社)300円 『日曜日の読書』阿刀田高(1996年富士通経営研究所)200円 『SFしらけ博士1』どおくまんプロ(昭54年初版、昭56年2版 どおくまんコミックス)300円 『漢字川柳』長崎あづま(1995年創論社)300円 『漢字川柳』は、漢字を記憶するというコンセプトで作られた川柳だ。例えば、 「愛」 ノツている ワたしの心 クタびれた(ノ+ツ+心+ク+タ=愛 ということらしい) 「芋」 サっとニて 干してはねれば かんそ芋(サ+ニ+干+はねる=芋) 「右」 ノーと口 ナエ右左 右往左往(ノ+ー+口=右 ナ+エ=左 だということはわかるが、ナエ右左って、いったい何のことだい?) 「英」 サあコ一 大きくなって 英雄だ(サ+コ+一+大=英) 「眼」 目はヨレて くろい眼が 千里眼(目+ヨ+レ+く=眼) 「己」 コしくだけ 己知ってる 知己の人(コ+し=己) こんな川柳が1400も並んでいるという労作だ。 もちろん、この本のいいところは何の実用性もないところだ。 今月はこのあとも、18日(金)〜20日(日)は古書会館、22日(火)〜28日(月)は名駅テルミナで、それぞれ即売会が予定されていて忙しい。まあオレら客は、行って買うだけだから別に苦労はないけどね。 薬屋で、「肩こりの薬ありませんか、アリナミンとかの」と聞いたら、 「それなら、これ」と渡されたのが、葛根湯液! 「葛根湯? でもこれって風邪薬なのでは」 「肩こりにはこれが一番。僕は肩こった時はこればっかりだからね。1本ずつ飲んでね」 1本の分量は30mlと書いてある。 「でも1回10ml服薬とありますけど」 「大丈夫、大丈夫、あわせてこれも飲むといいよ」と渡された粉薬にも感冒剤と書かれている。 「はあ......」 「まだ、心配そうだからこれもあげる。これもいっしょに飲んでね」と今度はロイヤルゼリー散だ。 肩こりに葛根湯というのは有名なことなのかしら。一応試してはみるつもりだけど、ちょっとネットでも調べさせてもらおうかな。 |
『幻影の蔵』 2002/10/1(火) 帰りに寄った古本屋で、柄澤齊のミステリーについて教えてもらう。今月、東京創元社から『ロンド』というタイトルで出版されるらしい。 「なるほど、でも柄澤齊って、だれ?(^^; 」 「版画家です。ファンも多いですよ。うちにも何件かあります」と、数枚の版画を見せてもらいました。 「これは5万円ぐらいかなあ。これは9万円ぐらいですね」 うーん、景気のいいことです。まあ版画はさておき、ミステリーの方は出版されたら買ってもいいかな。ただし予価は3,300円なのだという。部数もあまり出ないのだろう。 景気のいい話はおいといて、ここでは、『木乃伊男』蘇我健一(2002年9月講談社ノベルズ)300円を購入。未開封なのが不思議だ。 ネット古書店から、 『宿題のない国緑町3丁目』作 横田順彌/絵 勝川克志(1989年ペップ出版)300円 が届く。ちなみに、送料も300円 (-_-) 新刊購入は、 『幻影の蔵 江戸川乱歩探偵小説蔵書目録』新保博久・山前譲 編著/喜国雅彦 画(平14年10月東京書籍) 定価8,000円! しかも税別だ(;_;)! 内容は、「偉大なる探偵作家・江戸川乱歩、その生涯を辿る」(山前譲)、「鼎談−蔵に蠢く」(新保博久、山前譲、喜国雅彦)、「江戸川乱歩はいつも二度ベルを鳴らす」(新保博久)、「江戸川乱歩著作一覧表」(山前譲)、「平成乱歩主要クロニクル」(新保博久)、そして約300ページにも渡る膨大な「蔵書目録データ」 また添付CDには、蔵書20,000件近くのデータが収録された「江戸川乱歩蔵書データベース」と、「江戸川乱歩邸書庫探索ソフト」が収録されている。 この「江戸川乱歩邸書庫探索ソフト」とは、新保、山前両氏に案内されながら、乱歩邸を渉猟し、書棚の書物を閲覧していくというものだ。 スタート画面は喜国雅彦画伯描くところの二十面相。そこで『訪問』をクリックすると江戸川乱歩邸の前景に出る。ここで『解説』ボタンをクリックすると、 新保「えー、ここは乱歩先生のおうちです」 山前「『幻影の蔵』というタイトルで、いきなり『少年探偵団』のノリかい」 邸内に入っても、軽妙な会話や遊び心のサービスが満点。 値段は高いけど資料的価値が高く、またあとから古本屋で購入するのも難しいだろうから、思い切って購入するのが吉だ。(と、仲間をふやそうとする(^_^) ) |
以前のページ | 以後のページ | あれこれ考える | HOME |