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あ れ こ れ 考 え る 31
 古書店巡りに参加 新刊みだれ買い 平成の証言 名古屋古書即売会報告 『第四の扉』 古本屋開店あいつぐ

 古書店巡りに参加 2002/6/14(金)

 先週知人に本の捜索を頼まれ、あの店ならあるかなと帰りに寄ってみたのですが、ちょうど店主親子が三人で車に乗ろうとしているところでした。
 「あれ、もう店は終わりですか?」
 「うちは8時までですから」
 「でもそこの看板には9時までと書いてありますよ」
 「ああ、これは古い看板ですから」
  でも、現役で使っている看板じゃないか(-_-)

 というわけで今日はリベンジ。この時間なら文句はあるまい。すると案の定、あっさり見つかってしまいました。
『ペンギンシンデレラ』ジャネット・パールマン(1994年偕成社)500円 \(^o^)/



 その後、久しぶりにH2さんの店に行ってみると、ちょうど店を閉めるところ。どうしてこんなに早く閉めるの?
 「今から猫又さんの店に行こうと思いまして」
 聞けば、店においでになっている常連のお客さんもご一緒に行かれるとのこと。私も同伴させていただくことになり、H2さんの車に乗り込む。
 「その前に食事にまいりましょう」とH2さん行きつけの店へ。うーん、ここのジャンボチキンカツも、大きくてうまい!しかもH2さんにご馳走になってしまいました。どうもごちそうさまです。

 猫又文庫さんの店につくと、皆さんそれぞれに本を物色。
 私は次のものを購入。
『わがまま岬兄悟』(1987年みき書房)300円
『ブレードランナー2 レプリカントの墓標』K・W・ジーター(1996年早川書房)300円
『ジュール・ベルヌの暗号』ミシェル・ラミ(1997年工作社)1800円
『青春ジュール・ベルヌ論』ミッシェル・セール(1993年法政大学出版局)1500円

 「さて、ではそろそろでかけましょうか?」
  でかけるって、どこへ?
 「古本屋に廻ろうと思いまして」
  だって、もう9時過ぎてるよ。
 「それはいつものことです」と皆さんすまし顔。
 猫又文庫さんも店を閉めて参入。4人となって再度出発であります。古本屋廻りも楽しいけれど、その道中も本の話題でしゃべりっぱなしでこれもまた楽しい。蟹江、大治、稲沢あたりの古本屋を廻りましたが、このあたりは12時までやっている店も多いんだね。12時を過ぎても灯りがついてる店があったので、車を寄せてみたら、突然灯りを消されてしまいました。ちぇっ、あわてて消しやがったなと悪態をつく面々。
 「古本屋も根性出して、3時とか4時までやっててほしいよな」
 「自分の店は閉めて出てきているくせに」
 「あはっ」

 道中購入した本は、
『殺人は女の仕事』小泉喜美子(昭59青樹社)100円
『モンスター・バスターズ1』斎藤肇(1990年大陸書房)300円
『くたばれ!エヴァンゲリオン』緒方邦彦(1997年シネマサプライ)100円
『チャーリーズ・エンジェル謎に消えた女』マックス・フランクリン(1978年三笠ノベルズ)100円
『チャーリーズ・エンジェル真昼の誘拐劇』マックス・フランクリン(1977年三笠ノベルズ)100円
『タイム・ドカン』杉山卓(昭55年第1刷、昭58年第3刷 集英社文庫)100円

 「こんなふうに古本屋を夜に廻ることはよくあるんですか?」
 「週3日〜6日位はありますね」
 古本屋もマニア的な店になると、売るより買うほうが好きなんでしょうね(^_^)


 新刊みだれ買い 2002/6/13(木)

 食堂で、ポットでお茶をつごうとしていたのですが、いくら押してもお茶が出てこない。へんだなあと思ってよくよく見たら、口が向こう側を向いてるよ!向かいのかたのテーブルがお茶浸しになってしまっていました。
 ごめんなさい、ごめんなさい(^^;)


 今日はなぜか職場の女性と古本屋に寄る。ほしい本は見当たらなかったのですが、彼女から「こんな本はいかがでしょう」と教えてもらったのが、
 『暗号の秘密』長田順行(昭49ダイヤモンド社)100円
 ちぇっ、オレの本の嗜好がバレてるぜ(-_-)
 この本は見たこともない本なので購入。もっとも長田順行のこの手の本で見たことのない本は、まだまだごまんとありそうだけどね(^_^)


 帰りには新刊書店にも寄って、みだれ買い。
『詩歌の待ち伏せ(上)』北村薫(2002年6月文藝春秋)
 あれ上巻だけで、下巻が売ってないぞ?
店の方に伺うと、パソコンで検索してくれましたが、
「上巻しか入荷してないようですね」という微妙な回答。
 入荷してないだけなのか、それとも上巻しか発行されていないのか、いったいどっちなんだ?

『はじまりの島』柳広司(2002年7月朝日新聞社)
 『『坊ちゃん』殺人事件』や『饗宴ソクラテス最後の事件』などの著者、柳広司の最新作
\(^o^)/ 今度はダーウィンだ。

『橘外男集 逗子物語』怪奇探偵小説名作選5 日下三蔵編(2002年6月ちくま文庫)
 ちくま文庫の怪奇探偵小説名作選の最終刊。せっかく4冊目まで買ってきたのだからと購入。でもほんとは、1作たりとも読んだことがありません>橘外男

『まほろ市の殺人 春』倉知淳(平14年6月祥伝社文庫)
『まほろ市の殺人 夏』我孫子武丸(平14年6月祥伝社文庫)
『まほろ市の殺人 秋』麻耶雄嵩(平14年6月祥伝社文庫)
『まほろ市の殺人 春』有栖川有栖(平14年6月祥伝社文庫)
 幻想都市まほろ市を舞台とした競作。4人が同じ登場人物を視点を変えて書き分けるという趣向のようで、これはけっこう楽しみ。


 平成の証言 2002/6/10(月)

 昨日のことですが、日本VSロシアのサッカーの試合中、外を歩いていたら、若者たちが店の前でナンパしてるのを目撃しました。
 「今、2階で応援してるんだけど、いっしょに応援しない?」
 少なくとも今は応援してないだろうが>おまえら (-_-)

 その後銭湯のサウナへ。
 あれ、ガラガラかと思ったら、けっこうお客さんいるじゃない。サウナの中でもテレビはついてるんだけど、なぜかチャンネルは裏番組の「どうぶつ奇想天外」
 サウナには5、6人はいたのだけど、誰も不満も言わず、おとなしくその番組を見ながら、
 「どの動物も地震を予知するのに、人間だけが出来ないんですなあ」などと歓談していました。潔くてステキ!
 というわけで、やはり日本中がサッカー一色ということでは全然なかったわけだよね。後世になって歪んだ歴史を描かれてはいけないから、ここに平成の証言として記しておきます(^_^)


 今日の新刊購入は、
『伝奇M vol.02』 ムー7月号別冊(学研)
 山田風太郎・半村良追悼特集。
 「忍法相伝64」を収録。「忍法相伝64」は、単行本の『忍法相伝73』には出てこない忍法ですが、日下氏解説のとおり、「忍法相伝73」の「墨消しの術」が「忍法相伝64」になっているだけのもの。『忍法相伝73』の冒頭30ページあまりの発端部分を短編に仕立てたもので、小説としても完成されているとは言いがたい作品でした。
 まあ埋もれた短編が世に出ただけでも意味があるとは思いますが。

 他には、
『リヴァイアサン』大塚英志(2002年6月講談社ノベルズ)
『櫁/榁』殊能将之(2002年6月講談社ノベルズ)
『ウルトラセブン EPISPDE:0』武上純希(2002年5月ソノラマ文庫)
 前回見かけたときも、帯の「セブンの地球での戦いは許されざる犯罪だったのか」という惹句にひかれながらも、これだけは買うまいと、手にとらなかった本。今日は手にして、そのまま購入してしまう。
 これでも大人か>オレ(;_;)?


 名古屋古書即売会報告 2002/6/8(土)

 今日は古書即売会の2日目。年配のお客さんが係りの人に質問していました。
 「これは毎年やっとるんかね?」
 「毎月やってます。来月は、ほら、このチラシにあるように7月5日ね」
 「なるほど、来年もこんなのを7月にやるわけだね」
 「来年じゃなくて今年。毎年やってるんですよ」
 お客さんはそれで納得していたけど、おーい、係りの人も結局言いまちがえてるよ〜(^_^)

 購入した本は、
『大阪発これがCMだ!』山川浩二編(1991年電通)600円
 全編座談会形式で、「もっとハジッコ歩きなさいよ」、「亭主元気で留守がいい」、「チャップイチャップイ」などの様々な大阪発CMに論評を加えた本です。
『怪獣神話論』八本正幸(1998年青弓社)500円
『アクエリアスミッション』マーチン・ケイディン(1980年旺文社)500円
 原潜シー・トレンチ、イキアン(海底人)に遭遇


 これだけでは物足りないので、いつものように古本屋をまわる。
『インターネット危機一髪』岬兄悟(1998年廣済堂出版社)800円
 SF作家が書くパソコン本って、けっこうあるよね。岬兄悟も出してたのかと思い購入したのですが、なんか読んだ気もする。ひょっとしたら、これって持ってるんじゃない?>オレ
『SFヒーローまぼろしの冒険伝説』(2002年2月ミリオン出版)850円
 SFヒーロー番組のうち、日の目を見ずに埋もれてしまった作品を紹介したムック本。こんな本も出てたのですね。掲載内容は、ウルトラセブンの没作品「三百年間の復讐」脚本上原正三/マンガ居村眞二、「スタートレック」の幻の続編「フェイズ2」全14話の解説など。


 新刊購入は、
『黄色の間』メアリ・ロバーツ・ラインハート(2002年6月ハヤカワポケットミステリ)
『笑殺魔』黒田研二(2002年6月講談社ノベルズ)
  本書は、副題に「ハーフリース保育園推理日誌1」とあるように、シリーズものの第1作にあたる作品のようです。それにしてもほんとに新刊が出るペースが速くなりましたね>くろけんさん


 『第四の扉』 2002/6/4(火)

 今日は、いよいよワールドカップの日本VSベルギー戦が行われたはずだけど、視聴率はどの程度までいったのでしょうか?ちなみに私は見ていませんm(__)m それどころか、今だにどっちが勝ったかも知らないや(^^;)
 この日記をアップする時にでも、ついでにネットで確認してみよっと。


 その試合をやっている頃には新刊書店にいましたが、もちろんこの店に居合わせた方々もことさらワールドカップには興味がない人たちなのでしょう (^_^)
 購入した本は、
『横溝正史に捧ぐ 新世紀からの手紙』(平14年5月角川書店)
 また出たのね>横溝正史生誕百年記念本
 否も応もなく買う。
『どうせおれは全知全能』沢田直大(2002年5月ソノラマ文庫)
 武芸に秀で、体は筋骨隆々、端整な顔だちをあわせ持つ甲賀三郎にも唯一の悩みがあった。それは自分が神様であることだ。タイトルのセンスのよさに惹かれて購入。


 古本屋にもよる。
『茶の間の正義』山本夏彦(昭42文藝春秋)200円
 「モーニングショーの元祖は木島則夫だという。そのまねが小川宏ショーで、その又まねが「おはようニッポン」だという。以下その又まねがあるという」
 昔から毒舌エッセイストは存在していたが山本夏彦もそのひとり。おもしろいよね。


 家に帰ると、つい最近本をお送りした方から、お返しの図書券が送られてきていました。お気遣いいただきありがとうございました。さっそく、使っちゃおっと。


『第四の扉』ポール・アルテ(2002年5月ハヤカワポケットミステリ)読了
 評判が高いと聞いていたので、読了後困惑。うーん、おもしろいんですか、これ?あまりにもできすぎの小説に感じられたのですが。
 コアになる物語と、その物語を包み込む話の二重構造になっていますが、その全体を考えるとピースははまりきれていないのではないでしょうか。また、読者にやられたと思わせるのでなければ、こういう形式にした意味もかなり薄れてしまうと思います。
 私にはとても傑作とは感じられなかったけれど好みの問題なのかな?


 今からこの文をアップするついでに試合結果を確認してみることにします。さて、日本は勝ってるかな?(現在6月4日(火)午後11時)


 古本屋開店あいつぐ 2002/6/1(土)

 久しぶりに猫又文庫さんを訪れると、H2さんたちもおいでになってました。
 「おや、お店はどうしたんですか」と伺うと、皆さん大笑い。
 「ほんとに、うちの店も閉めたと思われちゃうな。今日も朝からみんなで岐阜にまで行ってたから、一度も店を開けてないし」
 岐阜の万代書房という店が今日開店したので、今まで皆さんで行っていたということなのです。皆さんかなり買ってきたようなので戦績を伺うと、
 「ターザンが50円でした」と見せてくださいました。何冊も並んでいたようで、よかったですね。

 「そういえば、安藤書店さんというお店はご存知ですか」
 いや、知りません。どういう店?
 「そこも、最近開店した店ですよ。開店当時は創元文庫もかなりあったそうです」
 聞けば、王様がかなり購入したというではないか!しかも店主に乞われて、(自分が購入したあとで)値付けについて指南までしたのだという。まあ噂だから真偽まではわからないが、やはり抜かりないぜ。ちぇっ(-_-)

 H2さん達がお帰りになったのと入れ違いに、ひげをはやした頑丈そうな方が奥さんと思しき方とともに登場。
猫又さんから、「この方、知ってます?」と聞かれる。
 「いいえ、どちらさまでした?」と尋ねると、ことば屋さんという、Yahooオークションを販売場所にするネット古本屋さんなのだという。私はYahooオークションでは買ったことも売ったこともないので、わかるはずはありませんでしたが、そういえば以前、名古屋の業者市で創元推理文庫が出たときに、それを落とした業者がネットで売りさばいたという噂を聞いたことがあります。おそらくその業者がことば屋さんなのでしょう。
 するとまだ当分は、そのお店とは縁はないかな。

 購入した本は、
『緑の石食い虫』クナーベ(2000年7月西村書店)500円
『チューリップ革命』高瀬美恵他(2000年1月イースト・プレス)500円


 その他新刊購入は、
『武装酒場』樋口明雄(2002年6月ハルキ・ノベルズ)
 正直言って、角川春樹事務所というだけで購入意欲が失せる気がするけれど、帯の「酒場が戦場に!? 酔いどれたちのシュールな一夜」という惹句につられて購入。これだけ大量の本を出版されると全て無視すると言うわけにもいかないからね>角川春樹事務所出版物
 でも、この人の名前を出版社名にする感覚は、やはり受け入れがたいけど。


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