①マイクロンテクノロジー(米国) 1998年にテキサスインスツルメントTIのDRAM事業を買収。 2002年に東芝のDRAM米国工場を買収。 2013年に会社更生法手続き中のエルピーダメモリを買収。 2015年12月に32億ドル(約3500億円)でイノテラ(台湾)を買収。 ②エルピーダメモリ(日本) 1988年9月にNEC広島として発足しました。 1999年12月に日立製作所のDRAM事業を吸収しNEC日立メモリとなり2000年5月にエルピーダメモリとなりました。 2003年に三菱電機のDRAM事業を譲渡されました。 ③ルネサスエレクトロニクス(日本) 2010年4月に日立製作所と三菱電機が合併したルネサステクノロジとNECエレクトロニクスが合併し、ルネサスエレクトロニクスとなり、本社はNEC玉川事業場になりました。2015年7月に豊洲へ引っ越したようです。 2016年8月に電源制御用ICで有名なインターシル(カリフォルニア州)を32億ドル(約3200億円)で買収したようです。 2018年9月にデータセンター向けアナログデバイスやスマホの無線給電などで成長しているIDT(インテグレーテッド・デバイス・テクノロジー)を67億ドル(約7330億円)で買収したようです。 ④長江存儲科技(米国)「紫光集団(中国)が社名変更」 2015年7月に中国の紫光集団がマイクロンテクノロジーを230億ドル(2兆7600億円)で買収を提案しました。 中国は、NEC、日立、三菱、東芝、TI、マイクロンテクノロジーのDRAM技術全てを手に入れることができます。 なお、米国ではCFIUS(対米外国投資委員会)の審査があるようですので、注目が必要です。 2016年8月に清華紫光集団が、半導体メーカー最大手の武漢新芯集成電路製造(XMC)を買収し中国最大のチップメーカーが誕生したようで、新会社は長江存儲科技となり、資本金は189億元(約2800億円)になるとのこと。3DのNANDフラッシュメモリやDRAMの生産では2018年上期には量産が可能とのことです。 ⑤アナログデバイセズ(米国) 2014年7月にマイクロ波アナログICで有名なヒッタイト・マイクロウェーブ(米国)を25億ドル(約3000億円)で買収したようです。2016年にはDC~86GHzまでのLNAやMIXを市販しています。 2016年7月にアナログ半導体で有名なリニアテクノロジー(米国)を148億ドル(約1兆5000億円)で買収したようです。 ⑥ブロードコム(米国) 2014年10月にルネサスエレクトロニクス(日本)はモバイル端末向けシステムLSI事業を売却したようです。 ⑥ブロ-ドコム(シンガポール)「アバゴテクノロジーズ(シンガポール)が社名変更」 2015年6月に370億ドル(約4兆6000億円)でWi-Fiなどの無線LANなどで有名なブロードコム(米国)を買収し、社名を一般に知名度のあるブロードコムにしたようです。 ⑦村田製作所(日本) 2014年12月にペレグリン・セミコンダクタ(米国)を買収しRF部品事業強化したようです。 ⑧インフィニオン・テクノロジーズ(独国) 2015年1月に電源半導体で有名なGaN窒化ガリウム技術を有するインターナショナル・レクティファイアーIRを30億ドル(約3600億円)で買収したようです。 ⑨SONY(日本) 2015年3月にSONYは画像センサー増産のためルネサスエレクトロニクス(元NEC)の鶴岡工場を買収したようです。 ⑨TIテキサスインスツルメント(米国) 2000年9月に76億ドル(約8300億円)でオペアンプなどで有名なBurr-Brownを買収。2011年5月に65億ドル(約7200億円)でNationalSemiconductorを買収。 ⑩ソシオネクスト(日本) 2015年3月に富士通とパナソニックがシステムLSIの設計開発事業を統合。 ⑪サイプレス・セミコンダクタ(米国) 2015年3月に40億ドル(約4800億円)で組み込み用MCU、メモリで有名なスパンションを買収。スパンションは2013年4月に、富士通のマイコン・アナログ事業を1.1億ドル(約120億円)で買収。 ⑫NXPセミコンダクターズ(蘭国) NXPは2006年10月1日にフィリップスセミコンダクタから分社したようで、「NXP」はNexperiaという製品ブランドが由来で、NはNext、XはExperience、PはPhilipsを表すとのこと。 2015年3月に118億ドル(約1兆4000億円)で車載IC、汎用MCUなどのフリースケールセミコンダクタ(米国:元モトローラの半導体部門)を買収。NXPセミコンダクタは、もともと自動車エンジン制御や認証端末用に強みを持っており、アップルにNFCチップを供給しています。なお、RFパワー半導体や汎用ロジックなどは中国企業へ売却したようです。2016年10月にクアルコムに買収されました。 ⑬クアルコム(米国) 2016年10月にクアルコムがNXPセミコンダクターを470億ドル(4兆9000億円)で買収すると発表しました。NXPセミコンダクターはもともとフィリップスの半導体部門で、モトローラの半導体部門だったフリースケールセミコンダクタを買収したばかりでした。NXPセミコンダクタは自動車や決済端末関係で主導権を有しており、アップルにはNFC(近距離無線通信)チップを供給しています。クアルコムは携帯電話関係で主導権を有しており、自動運転用チップやIoT全般の強化を図るようです。ちなみにスマホ用のチップでは台湾のメディアテックが中国市場を押さえており厳しい状況になりつつあったようです。今回の買収により、年間売上規模は350億ドルに達するとのことです。今回の買収により、自動車やIoT関係が大幅に伸長し年間売上規模は350億ドル(モバイル68%→48%、ライセンス収入31%→23%、自動車IoT他8%→29%)に達するとのことです。 ⑭インテル(米国) 2015年7月に167億ドル(約2兆円)でCPUやFPGA大手で有名なアルテラ(米国)を買収。 ⑮マイクロチップ・テクノロジー(米国) 2015年5月に8億ドル(約960億円)でMCUやアナログデバイスのマイクレル・セミコンダクタ(米国)を買収。 2016年2月に36億ドル(約4100億円)でアトメル(米国)を買収。 ⑯ウエスタンデジタル(米国) 2015年10月に190億ドル(約2兆2000億円)でサンディスク(米国)を買収。 ⑰オン・セミコンダクタ(米国) 2015年11月に24億ドル(約2800億円)でオペアンプなどで歴史のあるフェアチャイルド(米国)を買収。 ⑱マイクロセミ(米国) 2015年12月に25億ドル(約2900億円)でPMCシェラ(米国)を買収。 ⑲ソフトバンク(日本) 2016年7月にモバイル機器向けCPU設計などで有名なARM(英国)を324億ドル(3兆3000億円)で買収、ARMコアをベースとしたチップはスマホでは95%のシェアとのことです。 ⑳ROHM(日本) 2009年7月に20億円でSiCrystalを買収。2015年7月にPowervationを7000万ドル(約77億円)で買収。 携帯電話 |
![]() |