dB(デシベル)

@ dBd(dB dipole-antenna)
     半波長ダイポールを基準としたアンテナ相対利得
A dBi(dB isotropic-antenna)
     等方性アンテナを基準としたアンテナ絶対利得
B dBm(dB 1mW)
     1mWを基準とする電力(ex.100mW=+20dBm)
     電力基準なので、インピーダンスは関係ありませんが、無線機のRF系では50Ωが一般的で、無線機の音声系で電話インタフェースでは600Ωが一般的なようです。また、マイクロホンはコンデンサマイクロフォンではハイインピーダンス、ダイナミックマイクは50Ω、スピーカ出力インピーダンスは8Ωが標準のようです。なお、無線機の場合は端子(同軸コネクタ)で測定した電力や空中線給電点での電力として用いられますが、衛星系、伝搬距離や干渉検討においてはEIRPとして用いられますので、同じdBmでも注意が必要です。
C dBW(dB 1W)
     1Wを基準とする電力 (ex. 1W=0dBW)
     空中線端子の電力として用いられますが、特に衛星系ではEIRPでもdBWやdBmが用いられますので注意が必要です。
D dBμ(dB 1μV)
     1μVを基準とする電圧 なお、受信機の入力電圧は国内では電波法施行規則にて開放端emf(electro motive Force)で規定されています。昔はアンリツのSGは開放端電圧で表示され、HP(米国:今のキーサイト)のSGは終端電圧表示されていたため、受信感度が6dB間違えたという話もあったようです。以前は「dBμ」でしたが、EMC分野で1μWを0dBμと表記されることもあるため、誤解の無いように、最近は「dBμV」とも表記されるようです。
E P−1dB(1dBコンプレッションレベル)
     電力増幅器(PA)などの入出力特性において出力レベルがリニアレベルから1dB抑圧される点の意味で用いられます。
F dBμV/m(dB 1μV/m)
     1μV/mを基準とする電界強度
G dBμA/m(dB 1μA/m)
     1μA/mを基準とする磁界強度
H dBc(dB carrier)
     搬送波電力に対する、スプリアス発射、不要発射、隣接チャネル漏洩電力などの比
I dB(1/m)、dB/m(dB/meter)又はdBm−1
     アンテナ係数。(実効長が1mのアンテナに誘起する電圧)
J dB/m(dB/meter)
     同軸ケーブルの仕様などで1m当たりの減衰量としても使います。

K dBsd(dB spectrum density)
     衛星通信の帯域外領域発射のスペクトルマスクなどで使用されています。ITU-R SM で規定されています。
L dBsm(dB squared meter)
     1mを0dBsmとするRCS(Radar Cross-section:レーダー反射断面積)です。したがって2mは3dBsmとなります。以前はレーダーというと航空機や船舶でしたが、最近は自動車の自動ブレーキなどで採用され一般の人の認知度が上がってきたようで、色々なところでRCSの話題があるようです。
M dBm0(基準点からのdBm)、dBm0p(基準点からのdBm、ソフォメータ(psophometer:評価回路)を通した伝送路雑音)ITU-Tで規定されています。 
N dB 音響関係でも多様な規定があるようです。音圧の場合は20μPa(20μパスカル)を基準としているようです。その他にdBu、dBsや評価回路(ウェイティング)を通したdBA、dBB、dBCなども使われるようです。

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