日本板硝子

日本板硝子
三田線三田から徒歩10分、JR田町や浅草線三田から徒歩8分程度の第一京浜沿いの住友不動産三田ツインビル西館に日本板硝子の東京本社があるようです。総合受付は20階だそうです。日本板硝子は大阪にも本社があるようです。
日本板硝子は大正7年11月22日(1918年)設立、平成27年3月(2015年)現在27000名とのことで世界的に展開しているようです。主な海外展開先は、イギリス、フランス、イタリア、ドイツ、オーストリア、ポーランド、オランダ、ベルギー、スペイン、スウェーデン、ノルウェー、デンマーク、フィンランド、チェコ、ルーマニア、ハンガリー、ロシア、カナダ、アメリカ、メキシコ、ブラジル、アルゼンチン、チリ、インド、マレーシア、ベトナム、中国などのようです。
平成18年6月に、2倍の規模のピルキントン(英国)を買収し、当時の売上2700億円でアジアにしか拠点がなかった日本板硝子が、当時売上1兆円規模で欧米にも展開している旭硝子に並んだと言われましたが、社長がピルキントン(英国)の社長から、デュポン(米国)の副社長と転々とし交代し大幅なリストラに苦しんだようです。唯一のメリットは型を使わないウインドシールドプレス工法で複雑な形状の自動車用のフロントガラスの生産技術が向上したと言われています。

平成28年6月に自動車用硝子で、長波長紫外線(380〜400nm)を99%低減できるガラスを開発したとのこと。フロントガラス、運転席、助手席は紫外線吸収剤をコーティングし、リアガラス、後部座席はアンテナや曇り止めの熱線が埋め込まれるため、コーティングできないので、添加物の無機材料を調整して実現したとのこと。
自動車用のガラスで20%のシェアをもつ、旭硝子は、平成27年11月から紫外線を99%カットするガラスを販売しているようです。

日本板硝子は、平成29年に自動車のタイミングベルトなどに用いる硝子繊維コードの工場をポーランドのワルシャワ郊外に新設し、硝子コードの生産拠点が5カ所(日本、イギリス、中国、カナダ、ポーランド)になったようです。タイミングベルトは金属製と2分しており、軽量で燃費性能が改善するベルト式への移行が期待できるようですが、EVの普及が加速する中で、タイミングベルト以外のベルトコンベアーや建機などへの分野開拓も急がれるようです。

板ガラス売上(2015年)
平成27年度売上 硝子 建築用
硝子
自動車用硝子 高機能
硝子
電子部品 化成品他
旭硝子 1兆3263億円 52% 22% 26%
日本板硝子 6292億円 42% 50% 8% 0.1%
セントラル硝子 2354億円 65% 35%

素板硝子製造設備の生産能力(2015年推定)
推定能力
旭硝子 鹿島工場(神栖市) 建築 850トン/日
愛知工場(武豊町) 自動車 700トン/日
日本板硝子 千葉事業場(市原市) 建築 1000トン/日
舞鶴事業場(舞鶴市) 自動車 500トン/日
セントラル硝子 松阪工場(松阪市) 自動車 500トン/日
堺製造所(堺市) 建築 600トン/日

板ガラスの国内シェア(2016年:2億3623m2)
メーカ シェア 前年比
旭硝子 47.9% +0.8%
日本板硝子 28.2% −0.2%
セントラル硝子 18.1% −0.2%
その他 5.8%
国内向けは、省エネ住宅用に複層ガラスや真空複層ガラスなどが好調なようです。

近くにボールベアリングで有名なミネベアの東京本部があるようです。