新日本無線  
新日本無線の川越製作所(ふじみ野市)があります。本社は東京のようです。日本無線の関係会社で日本無線埼玉工場に隣接し半導体デバイスや船舶用レーダーのマグネトロンを担当しているようです。平成23年8月30日に希望退職で360名削減し、平成24年3月には新日本無線秩父も60名削減したようです。

新日本無線は、現在小型船舶用レーダーに用いるマグネトロンのシェアが8割とのことですが、船舶用レーダー以外の用途として、平成28年から医療分野の放射線治療に用いるX線発生用のライナック(線形加速器)用にマグネトロンの販路拡大を目指すようです。ちなみにマグネトロンは日本無線JRCの船舶用低価格レーダーに供給していましたが、欧州でスプリアス規制が厳しくなり、マグネトロン(真空管)特有のπ-1モードのスプリアス低減が困難なため、船舶用レーダーは固体化(半導体)への移行が進んで、マグネトロンの需要が先細っており、平成28年3月期の売上478億円に対し、マグネトロンなどのマイクロ波事業部の売上は63億円とのことです。