■ じらされて ■
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口の中のものが無くなってセレムは、しっとりと濡れた舌を出し、自分の唇を嘗め回していた。
ひどく扇情的だった。
そのセレムにレイヴァンは唇を重ねる。
レイヴァンは口づけながら、セレムの足を抱え上げ、自分の腰に挟むように巻き付ける。
セレムは足を広げ、素直にレイヴァンに従って己の全てをレイヴァンの為に開いて見せる。
セレムの柔らかな割れ目の奥にあった器具をゆっくり引き出してやる。
代わりに、レイヴァンは己のものを突き立てた。
腰を下ろし、レイヴァンはセレムの肉の中へと、ゆっくりゆっくり自身をめり込んませて行った。
「ふううぅ……はあ…あん…」
レイヴァンは唇をセレムの首筋に落とし、セレムを煽る。
手はセレムの脇の下から胸の突起にかけて撫で上げ、揉んでやる。
「はあ…ん…うふう…レイヴァンぁ…やああん…」
セレムの中へのめり込んで行ったレイヴァン自身は、セレムのきつい締め付けに、セレムの口中にあったと時よりも更に太さを増していく。
そして数秒と数えぬ内にセレムの最奥へと辿り着いた。
「…だめ…ソコ…あっいや…」
セレムは己の中で暴れ回りながら生長し続けるレイヴァンに翻弄される。
その感触に頬を染め、顔を綻ばせ、嬌声を上げる。
レイヴァンの腰を逃すまいと、しなやかなセレムの足に力が入る。
レイヴァンはそれに応えて腰を震わせ、セレムの中の己を尚一層凶暴に猛らせていく。
「セレムッ、セレムッ…!」
「はあっ、ああっ、ああっ」
レイヴァンの紡ぎ出す律動に合わせて、セレムも腰を突き出す。
二人の奏でる和音は、いつか同じ音を紡ぎ出していた。
二人の鼓動がひとつになる。
「セレム……」
粗い息を吐きながら、レイヴァンは汗ばんだ顔をセレムに向ける。
セレムは、潤む瞳でレイヴァンを見上げて来た。
深い色をした碧色の瞳が輝いていた。
「セレム…」
「レイ…ヴァン…」
二人はもう一度口付ける。
「も…もう…イくぅ……」
レイヴァンはセレムを抱き締める。そして。
「―――!!」
レイヴァンはセレムの中でひときわ大きく堅くなる。
その痛みに弓なりに反り返るセレムを抱き抱えるレイヴァン。
そして、ゆっくりとレイヴァンはセレムの内に熱い欲望を吐き出した。
レイヴァンの腕の中でセレムは、それを感じながら静かに目を閉じた。