■ 月の涙 ■

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 根元から先端に向けて、レイヴァンは丁寧に丁寧に舌を這わせる。

 ゆっくりと、一面たりとも余すことなく。

「い…いい…レイヴァン…はぁ…はぁ…はあぁんっ」

 腰を振り、セレムはレイヴァンの金色に光る髪を握り締める。

「ああ…レイヴァン…いくぅ…僕…」

「…お前のここはすぐその気になる」

 言ってレイヴァンは自分の舌をセレムのその硬直した先端に乗せ、その尖った歯できつく咬み絞めた。

「ああ――――っ!」

 セレムの体が大きくのけ反り、震える。

「やあんっ、やああんっ…レイヴァン…やだぁ…っ」

 レイヴァンはセレムの先端を繰り返し、咬み締め緩め、咬み絞めては緩めてみせる。

「や…やだ……レイ……やあああぁっ」

 セレムの甘くせつない喘ぎが、月明かりにこだまする。

「いいコだ。もう少しおとなしくしてろよ」

 と、その瞬間、セレムのその膨らんだ先端に異物が入り込んだ。

「俺からの贈り物だ。今日の舞いが完璧だった褒美だ。きれいだろう。これは『月の涙』と言う名の宝石だ。お前にぴったりだ」

 そこから覗くのは小指の先程の、銀色に光る宝石だった。

 ギョッとしてセレムは腰を振る。

 これでは達したくともセレムの思いどおりにはならない。体の方はすっかりその気になっているものを。

「明日からはこれをつけて戦うといい。さぞ軍の士気も高まるだろうさ。もちろんココには他に何もつけなくて。なあに、心配はない。すぐにこちらの方も対策を講じてやるから」

 無遠慮にレイヴァンの人差し指がセレムの秘部に突き刺さった。

「あっ…!」

「戦士達に戦いの途中で入れてもらうのいいだろう。ここの連中は人前だろうと奪い合ってお前を犯すだろう。いや、それよりも自分で入れてみるか。男の形に作り上げた宝棒でも作って。これを作った宝石商ならお前のココに合ったモノをすぐに作り上げてくれるだろう。この『月の涙』の栓のようにな」

「いや…」

 言う間もレイヴァンの指先はセレムの秘部を掻き乱す。

 セレムの唾液で湿らせた指を、一本二本とソコへ差し込み、壁部を湿らせていく。

 レイヴァンの指一本が余裕、指二本で丁度良い広さだ。それを無理やり三本ねじり込む。

 レイヴァンの指をセレムの蕾が強く締め付ける。その悦にセレムが腰を振る。

 レイヴァンは指をすかさず抜くと、更にセレムの両足を開かせ、そこへ己の腰を据える。

 自分も頂点を極めようとしていた。

 レイヴァンは乱暴に、セレムの中へと己を差し入れた。


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