■ 月の涙 ■

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「―――――っ」

 声にならない悲鳴を出して、セレムが大きくのけ反る。レイヴァンはそのままセレムの中へ中へと突き進み、最奥を目指す。

「セレム、セレム、良いか? いいか?」

 突き上げて来るレイヴァンにセレムの体はすぐさま反応し、レイヴァンを己の中へ取り込もうとソコを強く締め付ける。

 その強さに、レイヴァンは満足げな笑みをこぼす。

 ズンッ!

 レイヴァンがセレムを突き上げる。

「あ……」

 セレムが感じる。

 得も言えぬ快楽。

 男に抱かれる事で覚えたこの世の天国。

「レイ……きて…もう…もういっかいっ…きてぇ…」

 ズンッ!

 今度は先ほど以上のもの。

「はあっ…はあっ…」

 そしてレイヴァンはセレムの最も感じやすいそこを、根限り突き上げる。

「はあ…もっと…もっと…はああぁぁ…レイ…」

 セレムの紅に染まった唇から頬に向けて唾液が滴り落ちる。

「レイヴァン…レイヴァン…」

 『月の涙』の端から、白い汁が滲んでいった。






 狂喜する戦場での夜のこと。




-END-




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