■ 月の涙 ■
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下腹部に何とも言えない快感を覚えた。
誰かが自分のソコを嘗めあげているのだった。
生暖かい舌のぬめりに、セレムは小さく吐息を口にし、目を開いた。
部屋の中は意外と明るかった。
白い月がまるく、そこから顔を覗かせている。
「目が醒めたか?」
低く柔らかい声。それが自分の広げられた股の間から響いてくるのにギョッとしてセレムは目を見張った。そこには月明かりの逆光に照らし出されて、青く冷たい色をした瞳が光っていた。
「レイヴァン…」
ぺちゃり……ぺちゃ…ぺちゃり…。
巧みな舌使いの音がする。
セレムの股間が、濡れていく。
ぬちゃ……ぬちゅ…ぬちゅぅ…。
「ああぁ…アん…」
恥ずかしさのあまりセレムは膝を閉じようとするが、それのかなわぬことを知る。
レイヴァンの器用な指先がセレムの両足の根元に据えられ、更にこれとない程セレムの両足を開かせていた。
その指先がセレム自身の下に控える柔らかいモノをいたぶっていた。
月の光にセレムの秘部はレイヴァンの眼前にくっきりと晒されていることだろう。
「はあ…ん……レイヴァン…ぁ…やん…」
根元を嘗めあげられ、セレム自身はレイヴァンの手の平で擦りあげられる。
セレムのすべてを知っているだけに、レイヴァンの行為のひとつひとつがセレムをたやすく高めていく。
揉みあげられ、握られ、弾かれる。
掴まれ、引っ張られ、揺さぶられる。
「ああぁんっ…あんん…」
そして長い舌で、しゃぶられる。
何もかもが、セレムの好みどおり。その度にセレムは嬌艶な声を上げる。
「いいコだ、セレム。お前のその姿が一番可愛い…」
「レイヴァン…レイ…ああ…は…ぁん…」
堅く、セレムが勃ち始める。