南部縦貫鉄道を歩く 10
(枕木の間から頭を出すつくし)
 トゲのない木でも、密生していると通り抜けるのが大変だが、気楽に両手でワサワサとかき分けて進める。しかしトゲトゲのある木は、そうはゆかない。慎重に1本ずつ寄せて歩いたり、数が多ければ無理せずにレールの脇を歩いたりした。トゲつきの木は2種類くらいあるように思える。たまには、木が生えていなくて、カヤの枯れたようなのばかり続いたり、タンポポ、つくし、小さなスミレのような花ばかりのかわいらしくて心なごむ場所もある。乾いたコケの上はやわらかく、歩きやすい。