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湘南軌道を歩く  秦野側へ(その2)

 水無川の、軌道があったあたりの風景。ここにも鉄橋が架かり、写真右側の木のあるあたり(命徳寺の入り口)を斜めに横切って奥の方(秦野中心部)へ向かっていたらしい。
 この水無川に架かっていた鉄橋は、大正10年にコンクリートでそれまでより6尺(約1.8m)高く改築したということです。

 上の写真の、大きな木の向こうにあるブロック塀。昭和50年代には、この塀の場所そのままに軌道の築堤跡があって、命徳寺の駐車場の塀の役割をしていたようです。軌道は、今の地面の高さではなくて、この塀の高さくらいの所を走ってゆき、台町駅(初期は終点・秦野駅)付近の小高い地点に着地していたということですね。

 でも、上に書いた水無川鉄橋の改築までは、ここの築堤もそれほど高さが必要なかったのではないかと思うのです。この先の、当初の終着駅であった秦野駅があった場所の高さとの関連を、次のページに書きます。

 上の築堤跡の少し先の地点。この道を斜めに横切るように、左の秦野方面へ軌道があったらしい。