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台湾のサトウキビ鉄道を訪ねて その1


(予定していた時間外に遠くに見えた、道路を横切る観光用列車)

 この日の午前中は、母が通った小学校のあった辺りを散策した。母が住んでいた製紙工場・社宅方面は午後に行く予定をしている。現在10:30、余った時間をどうするか。あらかじめ調べておいた「新營鐵道文化園區」の観光用五分車は、平日は午前10時と午後2時の2回に発車するということだから、今行っても10時の回は出てしまっているだろう。

 だが気になることがあった。さっき散策しているときに、遠くにチラリとトロッコ列車が戻ってくるのが見えたのだ。10時の便が戻ってきたにしては時間が半端なので不思議に思った。もしかしたら、ネットで調べたのと時間が変わっているのかもしれない。とりあえず鐵道文化園區の中興車站(車站とは駅のこと)へ向かうことにした。噴水のあるロータリーからまっすぐ南、中興路を進めばすぐである。ガイドの楊さんの車で向かったが、実のところ、歩いてもゆける距離だ。母の「丸(まる)公園(ロータリーのことをそう呼んでいたという)からまっすぐ歩いたら駅」という記憶そのままだ。すぐに、左側を柵で閉鎖されたいくつものレールを渡った。ここは製糖会社の敷地内だったところだ。数年前に工場は閉鎖されたらしい。

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