先ほどから、当面の目標として見えていた小さな木橋にやっと着いた。方杖橋だ。「一人づつわたれ 山梨県」の小さな札の命令調に、みんな少しずつ離れてそろそろと渡って行く。渡りきると急登。くねくねと道(=人の列)は続く。
登り切ったところで、ふいに現れたのが、このハイキングコースのメイン、「七ッ釜五段の滝」だった。今まで道々目にした滝とはスケールが違う。名前通り、段々の滝と、それぞれの滝壺が丸い釜のように連なっている。
おもしろいのは、方杖橋から「七ッ釜五段の滝」はすぐそばなのに、滝は全く見えないことだ。
橋を渡って、ギュウーッと登って、向きが変わった所で突然滝が目に飛び込む。
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