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行田馬車鉄道を歩く 4

 だだっ広い田畑の景色が広がる中、新しいきれいな家がぽつぽつ並ぶ道がまっすぐに続く。行く手を、上越新幹線の高架が大きく横切る。たまに犬に吠えられたり、なつかれたりしながらせっせと歩く。

 新幹線高架の手前に「がんがら落」という名の水路がある。調べてみないとわからないけれど、昔はこのへんで「がんがら」と激しい音を立てて流れていたのか、あるいは大きな水車でもあって、その回る音が「がんがら」と響いていたのかな、と思う。吹上町と行田市の境でもある。昔は今よりもっと民家が少なくて、遠くからでも馬車鉄道の行く姿が見えただろうと思う。

吹上再訪

        

 高架をくぐると、道が二つに分かれる。左斜めに向かう道は交通量がやや多い。私はまっすぐ進む。こちらの道は引き続き住宅の中を通り、交通量は少ない。昔の地図によると、こちらが旧道らしい。上の写真は、その旧道沿いの古い酒店。ちょうど道路も含めて写真を撮ったので、ここに馬車鉄道のレールが敷かれていたであろう時代も思い浮かべやすい。

        

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