(1) 国境を跨ぐ橋 09:00時にホテルのロビーで一旦全員が集合し、8人全員が生きていることを確認しまし た。その後、メンバーは2組に分かれ、チボリ・ガーデンに遊びに行きたい人は、12時に集 合して昼食を兼ねて出発、21時に夕食を済ませて全員再集合という予定になりました。 団長、N氏森、Mと私の4人はタクシーに乗り、オースレンリンク(オースレン海峡横断道 路)を見に行きました。(タクシー代は、1人5000円程度)。この道路は、デンマークとスウェ ーデン両国の間のオースレン海峡を結ぶ横断道路で、2000年7月1日に開通したばかりで す。
1) タクシーで横断道路に向かうと、多国籍企業が、横断道路の袂に多く、さすがにコペン ハーゲンは古くから海運で栄えた商業の町の伝統を守っています。横断道路のデンマーク 側は沈埋トンネルになっており、途中の人工島で陸上に出ました。この人工島は、サルト 島(Saltholm)に隣接しているため、当然のごとくペッパー島(Pepperholm)と名付けらまし た。この辺りの洒落っ気は流石です。横断道路のスウェーデン側は橋梁になっており、トン ネルと橋を人工島で繋いでいるのが東京湾横断道路に似ています。この橋梁は、中央部 が斜張橋になっています。橋脚上部中央(桁の直下)には切り込みがあり、点検用のゴンド ラが橋桁の下を走行できるようになっていました。 スウェーデンに再入国し、マールの街でチョーク層の露天掘り鉱山の遠景を見ました。こ こは、100年前から10年前まで採掘していたということで、輸出もしていたそうです。 よく考えると、道路視察を目的とした海外研修のはずなのに、今話題の横断道路を見に 行かず、遊園地に行くとは・・・。自腹を切ってでも行った、我々4人はエラい!そういえば M氏と私は、ラウルダートンネルの視察も含めて、皆勤だ。
(2) 自由行動 12:30にホテルに戻って解散後、19:00まで市内を歩き回りました。
1) 先ず、音楽史博物館を見にいきました。入るとすぐに民族楽器の展示がありましたが、 弦楽器と鍵盤楽器の展示が多く、やはり欧州の視点からみた展示であることがよくわかり ました。特にクラビコードやハープシコードの展示が豊富でした。その他にも、お多福のよ うに胴が膨らんだバイオリンや、棹が3本もあるギター、蛇のように屈曲したサイパン(指 穴付きのコルネット)など、面白いものが沢山ありました。
2) ローゼンボー宮殿にて内部と宝物を見ました。前日にここの外観だけは見ましたが、内 部は見ていなません。この宮殿は、クリスチャン4世が1606年から1634年にかけて築いた 宮殿で、1710年まで3代にわたって王の居城として利用されていました。他の宮殿などに 保管されていた遺物や王のコレクションが一同に集められて、歴代の王の部屋が再現さ れているため、展示は壮観です。また、宝物館には、馬具や王冠が展示されていました。
3) 地質学博物館へ行きました。主に、鉱物や岩石、隕石が多く転じされていました。岩石 の展示数は非常に多く、日本の地質調査所や秋田大学鉱山学部の博物館より多いくらい す。そのため、見ている内に情報過多で疲れてしまいました。国全体の地質図などの展示 は無く、欧州全体の大雑把な地質区分図が掲示されている程度なので、情報の偏りがあ りました。
4) 国立美術館へ行きました。ここでは13世紀から20世紀までの作品が展示されているた め内容が面白く、飽きが来ませんでしたが、広すぎる。本来ならここだけでまる1日費やし たいくらいです。やはり、レンブラントが印象に残りました。
5) バスに乗って船着き場へ移動し、運河ツアーで足を休めました。先ず、水上から旧証券 取引所を見ました。これは1619〜1640年に建てられた建物で、蛇が螺旋状に巻き付いた 尖塔が特徴です。運河沿いの小さな造船所群を見た後、前日に陸から見た人魚姫の像を 海側から見ました。船着き場に戻る行程では、アマリエンボー宮殿の近くで、離岸したばか りのオスロ行きの大型フェリーと岸壁の間をすり抜けて行きました。迫力がありましたが、 この船頭には安全観念が無いのでしょうか?
6) 最後に国立博物館へ行きました。これは、1744年に建てられた宮殿を利用した博物館 で、石器時代〜ヴァイキングの時代までの展示が印象に残りました。
(3) みんな活きてるか? ホテルに戻ると、公式訪問時にお願いした、デンマークの地質図が届いていました。お 礼のファックスを英文で書きましたが、たった数行書くのに30分もかかってしまいました。 夜、21:00もホテルのろびーに集合し、全員生きていることを確認した後、お手洗いに行 って戻ると、解散していた・・・と思ったが、翌日訊くと、皆でビ−ルを飲みに行ったらしい。 しまった、置いて行かれた。 部屋でシャワーを浴びた後、3日間に集めた資料を整理して、荷造りをしていると、夜11 時45分に、チボリガーデンで、花火が上がりました。エ?後で調べると、毎日水曜日と土 曜日に市庁舎の鐘と同時に花火が上がると書いてあります。ホテルの部屋から、チボリガ ーデンの門が見える・・・今は下の方で滝のような仕掛け花火をやっているようだ。急いで カメラを三脚に取り付け、部屋の明かりを消し、撮影の用意をしましたが、それっきり打ち 上げ花火はなかった・・・残念。
|