北欧出張日記
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8日目 コペンハーゲン
(1) デンマーク道路庁公式訪問他
1) 朝食はビュッフェ形式。パンの種類が多くなりました。朝食に和食があったらしく、同行
者の多くは和食(ご飯とみそ汁と塩鮭と焼海苔)を食べたらしい。でも、私は何となく興味が
わかなかった。
 08:45集合、デンマーク道路庁に公式訪問(9:00〜11:00)をしました[詳細は割愛]。公式
訪問先では、飲み物とデニッシュ・ロールを勧められましたが、皆朝食を食べたばかりな
ので、飲み物だけを頂きました。デニッシュ・ロールも美味しそうでしたが、手が出なかっ
た。こうなることが前もって解っていれば、朝食を控えたのに・・・残念。

2) デンマークの人口は110万人、そのうちコペンハーゲンに24万人が住んでいるそうで
す。町中に自転車が多いのは、CO2税がり、自動車の購入費用が他国の3倍になるから
ということです。公務員は国民の35%も居るそうで、ちょっと多すぎるような・・・。国民の平
均的な年収は350万円程度で、そのうち半分が税金で持って行かれます。しかし、老後の
保障がしっかりしていることと、住宅費が安いため、貯蓄に回す分が少なく、毎年1ヶ月の
バカンスが取れるそうです。

(2) コペンハーゲン市内観光
1) デンマークの概要
 コペンハーゲンの夏の平均気温は17.7℃(7月)で、28℃以上になる日は、1年に10日以
下だそうです(ちなみに2000年は2日間)。冬の平均気温は-4.5℃(2月)で、雪の降る回数も
年々減っているそうです。最近は雪かきをしないし、積雪があってもすぐに消えてしまうそう
です。また、デンマークでは、山地が無いため水資源に乏しく、節水が重要な課題です。
 コペンハーゲンといえば、最も有名なのはチボリガーデンです。これは、面積8万uの、
世界初発のテーマパークです。現在では、開園当時の200年前から残っているのは、中央
の池と門の建物だけで、後は新設のアトラクションになっています。子供連れで行くには良
いところでしょう。

2) 12:00に、アマリエンボー宮殿にて、衛兵交代を見ました。ストックホルムで見た衛兵交
代に比べると、非常にシンプルです。この宮殿は4つの棟に別れており、現在、女王や皇
太子ら使用しています。中央広場にはこの宮殿建設を計画したフレデリック5世が馬に乗
った象がありますが、これは隣接するフレデリクス教会の方を向いています。国王といえど
も、教会に尻を向けることはできなかったということです。
 昼食は、クル広場に隣接する「リコ」にて摂りました。サーモンのポテトサラダ(サニーレタ
ス)、フランスロールパン、チキンの香草包み+ネギ+人参、フルーツケーキという内容で
す。
 その後、ローゼンボー宮殿の外観を見学し、人魚姫の像を見にいきました。1月の極寒
の夜、この人魚姫の首が盗まれたことがあるということです。糸鋸で切られた痕は、現在も
細い線になって残っていました。人魚像は思ったより小さく、こんなもんかと思いました。
(世界3大がっかりの1つらしい)。
 その後、カールス・ベア・ビール工場の外観を見ました。工場の敷地内を通る道には左
右の建物を繋いで道路を跨ぐようなアーチ状の門があります。門柱は象の形をしており、
正面左右の2頭はまっすぐに前を見据えて直立不動をしています。それに対して、門を通
って振り返って見ると、ビールを飲んで上機嫌になった2頭の象がボールで遊んでいます。
ちょっとした遊び心が面白いところです。この工場の近くには動物園もあり、市内からバス
1本で行けるそうです。

(3) 自由行動
1) 16:00に解散後夕食までの時間に、ラウンドタワーに登り、市内を展望しました。これ
は、1642年に完成した欧州最古の天文台です。レンガ造りの円柱形の塔で、内部の通路
を螺旋状に上っていき、最後の階段を上ると、高さ34.8mの展望台に出ます。
 夕食は、市庁舎広場に隣接する「ニュート」の戸外で摂りました。「コペンハーゲン・シティ
ー・プレート」(サーモン、締め鯖のカレー粉まぶし、豚の角煮風軟骨入りにビーフジャーキ
ー片をまぶしたもの、白身魚フライ、サラダ、パン)+ビール2杯。夜8時だというのに、日
本での午後4時頃の明るさで、戸外での昼食と錯覚してしまう。遅い夕食なのに・・・。

2) 食後、皆と離れ、コペンハーゲン・ジャズ・クラブ(旧カフェ・モンマルトル)とラ・フォンティ
ーニュへ行ったのですが、閉まっていました。何でも、この週末から始まるコペンハーゲ
ン・ジャズ・フェスティバルに備えて、今週は総てのジャズ・メンがお休みとのこと・・・何とタ
イミングが悪いことか。折角コペンハーゲンに来ながら、ニールス・ヘニング・エルステッド・
ペデルセンの演奏を間近に見られないとは・・・。仕方なく、ストリート・ミュージシャンと遊び
ながらブラブラしていると、ビッグ・バンドの音が聞こえてきました。店に入り、50〜60歳と
おぼしきメンバーがカウント・ベイシー・ナンバーを次々と演奏しているのを見ながら、ビー
ルを飲みました。その後、ストリートで演奏していた連中が「後で出る」と教えてくれた、バ
ー・ビコへ行き、演奏を聴きながら、やはりビールを飲みました。
 そろそろ日付が変わり、外も流石に暗くなってきたので、人通りの多い道だけを通ってホ
テルへ帰りました。帰りがけに、三脚を使って、チボリ・ガーデンの門の夜景をパノラマ写
真で撮影しました。日中に移した同じアングルの写真との組み合わせ写真が、帰国後の
打合せ時に他の研修参加メンバーに好評でした。


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