シャクティの２枚目のアルバムです。これはスタジオ録音であるため、１枚目のラ
イヴ盤に比べて短めの演奏時間で、曲数が多くなっています。
　インド音楽におけるリズムは、打楽器の音感から、｢タ｣｢ナ｣｢ティ｣｢カ｣｢ゲ｣などの
擬音で表現されますが、このアルバムは、ザキールとヴィックによる｢ゲナタカ・・・｣
という擬音リズムの掛け合いから始まります。１枚目のライヴ盤に比べると、かなり
アレンジや決め事を増やし、凝った演奏が聴けます。
　また、マクラフリンとシャンカールのユニゾンだけではなく、ギター・アルペジオに
ヴァイオリンのメロディーが乗るという展開も増えており、シャンカールの奏でるメロ
ディーのポップ性が垣間見えて面白い。
　マクラフリンの特注ギターも、その特性を生かした奏法に磨きがかかっていま
す。スキャロット加工を生かしたシタールのようなチョーキング奏法、ドローン用の
共鳴弦を単独に弾くタンプーラのような効果、などを効果的に使っているので、そ
れを聞き分けるのも楽しみの１つです。

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A Handful Of Beauty (SONY SRCS-7015)
/ SHAKTI with John McLaughlin

MUSIC:
1.La Danse Du Bonheur (J.McLaughlin, L.Shankar)　[4'50"]
2.Lady L (L.Shankar)　[7'24"]
3.India (J.McLaughlin, L.Shankar)　[12'36"]
4.Kriti (Traditional South India Composition - Arranged by J.McLaughlin, L.
Shankar)　[2'58"]
5.Isis (J.McLaughlin, L.Shankar)　[15'12"]
6.Tow Sisters (J.McLaughlin)　[4'43"]

PERSONEL:
John McLaughlin (acoustic guitar)
L.Shankar (violin)
Zakir Hussain (tabla)
T.H.Vinayakaram (ghatam, mridangam)

RECORDING DATA:
Recorded and mixed at Trident studios, London, England - August, 1976.
Produced by John McLaughlin.