シャクティー最後(３枚目)のアルバム「大地の躍動」は、３年間の
シャクティーの活
動を集大成するような内容です。その演奏内容は、インド音楽から良い意味で大き
くはみ出しています。
シャクティーのアルバム中で、私が最も好きなアルバムです。
過去２枚のアルバムと何処が違うかというと、
ギターがより
ギターらしくなったとい
うことです。つまり、
生ギターのコード・ワークを中心に据え、そこにインド・
パーカッションと
ヴァイオリンが絡むという形式になっています。当然、コード進行も多様に
なり、変化に富んだ聴きやすい音になっています。そして、ここぞというところでは、
マクラフリンも超絶技巧を駆使して、
シャンカールの超絶
ヴァイオリンと張り合うこと
で、適度な緊張感を保っています。
また、音に厚みを付けるため、多重録音を用いているようです。
シャンカールは
ヴィオラ、
ザキールと
ヴィックは、多彩な
パーカションを駆使し、また
スキャトによる
コーラスも入っています。
シャクティーは、このアルバムを最後に活動を２０年間休止しました。しかし、
マクラフリンはその後も
アコースティック・ギターによる活動も続け、
アル・ディメオラ、
パコ・デ・ルシアとの
スーパー・ギター・トリオの活動を展開しました。
------<<<<< DATA >>>>>------
Natural Elements (SONY SRCS-7016)
/
SHAKTI with
John McLaughlinMUSIC:1.
Mind Ecology (
J.McLaughlin) [5'48"]
2.
Face to Face (
J.McLaughlin,
L.Shankar) [5'56"]
3.
Come On Baby Dance With Me (
L.Shankar) [1'57"]
4.
The Daffodil And The Eagle (
J.McLaughlin,
L.Shankar) [7'01"]
5.
Happiness Is Being Together (
J.McLaughlin) [4'27"]
6.
Bridge Of Sighs (
J.McLaughlin,
L.Shankar) [3'52"]
7.
Get Down And Sruti (
J.McLaughlin,
L.Shankar) [7'01"]
8.
Peace Of Mind (
J.McLaughlin) [3'21"]
PERSONEL:John McLaughlin (
acoustic guitar,
vocals)
L.Shankar (
violin,
viola,
vocals)
Zakir Hussain (
tabla,
timbales,
bongos,
dholak,
nal,
triangle,
vocals)
T.H.Vinayakaram (
ghatam,
nal,
kanjeera,
moorsing(juice harp),
vocals)
RECORDING DATA:Recorded and mixed at Aquarius studios, Geneva, Switzerland - July, 1977.
Produced by
John McLaughlin.
