リメンバー・シャクティとは、イギリス出身のギタリスト、
ジョン・マクラフリンが1999年に再結
成した、凡インド音楽というべきグループで、2001年8月に
来日公演を行いました。
remember SHAKTI 1997年、インド・パキスタン独立50周年を記念して、
シャクティーの英国内ツアーが実現し
ました。このツアーの音源から、1999年に「
リメンバー・シャクティ」というCD2枚組アルバ
ムが発表されました。
ヴァイオリンの
シャンカールは不参加ですが、他のオリジナル・メンバ
ー3人に、
ハリプラサッド・ショーラジア(
バンスリ)がスペシャル・ゲストとして参加しています。
当初、この企画はインド・パキスタン独立50周年記念行事だけで終了するはずだったので
すが、若き
マンドリンの天才
シュリニヴァスの出現によって、新グループとしての活動が始ま
りました。マクラフリンは、直前に率いていた、史上最強の電子化プロジェクト「
ハート・オブ・シングス」をあっさりと切り捨てて、「
リメンバー・シャクティー」を開始しました。オリジナル・メ
ンバーは
マクラフリンと
ザキールの2人で、後の2人は若手です。
ジョン・マクラフリン(
エレクトリック・ギター)
ザキール・フセイン(
タブラ、
パーカッション)
U.シュリニヴァス(
6弦エレクトリック・マンドリン)
V.セルヴァガネッシュ(
カンジーラ、
ムリダンガム、
ガダム)
シャクティーと比べて音が大きく変わった原因は、フロントの2人が
アコースティック・ギター+
ヴァイオリンから、
エレクトリック・ギター+
エレクトリック・マンドリンに変わったことです。ま
た、
ザキールの
タブラに対峙する
南インド打楽器が、
ガダムから
カンジーラ(蛇皮を貼った小
型
タンバリン)に代わり、音に華やかさが加わりました。この、
カンジーラ奏者
セルヴァガネッシュは、初代
シャクティの
ガダム奏者である、
ヴィナヤカラムの子供です。
ジョン・マクラフリンは、かつての
シャクティーの活動では、指板にスキャロップ加工を施し
た
特注ギターで
シタールの効果を狙っていましたが、今回はトレモロ・アームを用いて同様の
効果を狙っています。知名度とキャリアを鑑みて、
リメンバー・シャクティーは、
マクラフリンと
ザキールの共同プロジェクトという位置づけになっているようです。
リメンバー・シャクティーは、2000年8月現在で、
ライヴ版3枚(うち1枚は2枚組)を発表して
います。