オリオンパロディ版

   [もうひとりのオリオン]

 ギリシャのボイオティヤというところにオリオンという青年が住んでいました。
オリオンはけっして美しくはなくズータイだけはかなり大きな狩人でした。
けっしてもてませんでしたが狩りのウデだけは確かでした。
 キオス島のオイノピオン王の娘は、そんなオリオンに恋をしてしまいました。
「ねぇオリオン、今度ピクニックに行こう!」
しかしオリオンはそんな娘には目もくれず、なんと・・・なんと王のことが好きになっていました。
体格も大きく腕力の強いオリオンの強烈な求愛に困ってしまった王は
「この島のたくさんの悪いケモノを退治したら、考えてみてもいい」と言いましたが、
なんとオリオンは一日のうちにすべて退治してしまったのです。
そこで王はしょうがなく一晩だけ相手をした後、あまりの屈辱感から・・・
酔わせて、眠っている間に、なんと・・・タマをつぶしてしまったのです!
 バランスがとれずに何日も何日もフラフラと歩いているオリオン。
そんな彼にある時、神からのお告げがありました。
「東に行きなさい、東の果てまで行きなさい!きっと良い医者に会えるでしょう」
 オリオンは右にフラフラ、左にフラフラしながら何ヶ月歩き続けたことか・・・
やっと東の果てまでたどり着きました。そこにあった、たった1軒の家は、
[あなたのタマを再生します科]というみすぼらしい町医者。
まよいはてたあげく、オリオンはそこのドアをたたきました・・・・
 手術が終わって出てきたオリオンはスッキリ、なんとスイスイと歩いています。
そうです!オリオンのあそこには、ビー玉が2個・・つめて・・・あったのです!
 元気になったオリオンを見て、月の女神アルテミスは彼の狩りの腕前をみとめ
「どう、ウチにきて仕事してみない?年間5万トゥァマキン出すけど」(1トゥァマキンは今の日本円にすると約1000円)
もちろんオリオンはこの高額な収入にとびつきました。
そしてお金にふじゅうのなくなったオリオンは、毎晩2丁目のMANHATTANと言うオカマ・バーに通いづめになりました。
そしてオリオンはまた恋をしてしまったのです。
「ねぇママ、ぼくといっしょに暮らして!頼むから!いっしょに!!!」
しかし、その事を知った月の女神アルテミスは憤慨!!!(だってMANHATTANのママはアルテミスの亭主・・・?・・?・・!!!)
「私に手を出すのならまだしも、ウチの亭主に手を出すなんて!オリオンったら!もう許せない!!!」
そこでアルテミスは大地の女神ガイアに
「ねぇねぇ聞いて聞いて!オリオンたらね、私には見向きもしないでウチの亭主に手を出したの!ねぇ、許せる?私ぜったい許せないわよ!」
それを聞いたガイア
「そうね・・、ちょっと許せないわねぇ。女どうしは美しいけど・・男どうしはチョーきったねぇーーー!!!許せないわ!死刑よ!」
(じつはアルテミスとガイアも・・できていたのです・・・)
そこでふたりはガイアが飼っている猛毒のサソリを使う事を思いついたのです。
寝ているオリオンの部屋に猛毒のサソリを入れたら・・・ひとたまりもなくオリオンは死んでしまいました。
これを知った天の大神(おおかみ)はオリオンをおしんでりっぱな星座にしてやりました。
「そうだ、タマも3つにしてあげよう!」
そんなわけでオリオン座はベルトにあたる横に並んだ3つ星の下に、たてに3つ星が並んでいます(その真中がオリオン大星雲)
 そしてオリオンは星座になってもサソリがこわく、サソリ座が東の空に出てくる頃には、西に沈んでいきます。

オリオン座の絵
ヘッタクソな絵で、
ゴメンね・・・



オリオンのほんとうの話

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