オリオンのほんとうの話

 [ギリシャ神話に出てくるオリオンとは?]

 ギリシャのボイオティヤというところにオリオンという青年が住んでいました。
オリオンはとても美しく、からだも大きな狩人でどんなものでもしとめる事ができました。
 キオス島のオイノピオン王の娘、メロペを好きになったオリオンは「メロペをお嫁に下さい」と王に頼みましたが、
王は「この島の悪いケモノ達を退治すればメロペをおまえにやる」と言いました。
そこでオリオンは得意の狩りでみごとに退治したのですが・・・
娘をオリオンに渡したくない王はオリオンに酒を飲ませ、眠っている間に目をつぶしてしまったのです。
 しかし目の見えなくなったオリオンに神から「ずっと東の国の海岸に行き、朝日を目に受けなさい」とお告げがありました。
オリオンは遥か東のレムノス島に行き、日の出の光をあびると・・なんと目が見えてきたのです。
そこでオイノピオン王に復讐をしようとしたのですが、すでに2人とも逃げてしまいました。
 オリオンが落ち込んでいるところに、月の女神アルテミスがオリオンの狩りの腕まえをみとめ、自分の部下にしました。
狩人として働いていたオリオンはそのうちに美しいアルテミスが好きになってしまい、この月の女神に求婚したんです。
しかしあまりの身分の違いに、アルテミスは友だちの大地の女神ガイアに頼んで、恐ろしい毒を持ったサソリで、オリオンを殺してしまいました。
 天の女神は美しい狩人オリオンを惜しんでりっぱな星座にしてあげました。
オリオンは星座になってもサソリが恐く・・・サソリ座が出て来るころになるとオリオン座は西の空に沈んでいきます。
(参考までに・・サソリ座は夏に見える星座、オリオン座は冬を代表する星座、
要するに全く反対の方角にあるので、オリオン座が西に沈む頃サソリ座が南東に昇ってきます)

オリオン座
赤い矢印がペテルギウス
青い矢印がリゲル
黄色の矢印がオリオン大星雲



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