菊池恵楓園に隣接する場所に、今も菊池医療刑務所の建物が残っています。
ハンセン病の強制隔離政策のもとでは、厚生行政の誤りにとどまらず、法務行政でも受刑者の隔離という、不当な差別を行なっていました。この建物は、その歴史の証(あかし)です。
今、この建物と土地は法務省の手を離れ、財務省の管轄とされ、公売に付される予定になっています。
2009年4月に施行されたハンセン病問題基本法は「国は、ハンセン病の患者であった者等の名誉の回復を図るため、・・・、歴史的建造物の保存等ハンセン病及びハンセン病対策の歴史に関する正しい知識の普及啓発その他必要な措置を講ずる」(第18条)としています。
刑務所の建物は、1986年に建て替えられたもので、まだまだ使用可能です。
この建物と敷地を、再度法務省の管轄として、ここを人権啓発のための施設として利活用してほしいと、菊池恵楓園入所者自治会と菊池恵楓園の将来を考える会は、全療協や将来構想をすすめる会とタイアップして署名活動に取り組んでいます。
どうか、この署名活動にご協力ください。 |