長野市立の記念館で象山の遺墨や遺品、関係書類が陳列されていますが、此処に載せた電信機器類等の公開は所蔵者の展示会場(真田宝物館・県立歴史館等)になる事があり常時見学は期待できない物もあります。
記念館前景・二階建ての建物で前が駐車場です
正面玄関・行事の案内が常に掲示されている
佐久間象山自筆の観桜賦の屏風・ショーケースには遺品が展示されている
写真機
象山自作の写真機で自写し、後に門弟たちが修正加筆して完成させた最も良く容姿、気迫を伝えているという写真(上)と手を加えていない写真と写真機・レンズなど展示されている(右)
電信機
ファンデルベルクの理学書(オランダ語)を読みくだき電磁石を利用した電信機を自作し、自宅と70mほど離れた藩の鐘突堂(鐘楼・日本電信発祥の地)との間に電線を張り、両者間での通信実験を試み、日本で初めての電信通報実験に成功しています。
詳しい資料は無いけど指示型電信機の一種だったそうです。展示物は形以外は、しくみも使い方も昔のものと違うそうです。
送信機・一本の針を丸い文字盤の上で移動させ文字を指示し送る
受信機・送られてきた文字を一本の針が丸い文字盤の上に示し振れる
佐久間象山所用の印箱と手製の印鑑の数々
実物なので書家の鑑定人は良く見ておくと好い
ショメールの百科全書(オランダ語)に書かれた留影鏡の製法を学び自作、レンズも硝子の製法を学び自作、実写に成功した。写りは悪く加筆し修正する必要があった。
愛用の鞭の数々乗馬にも優れていた
多彩な遺品群
のろし用火筒
測量用水準器
天体望遠鏡
その他の開発、改良の作品や医療
三十代半ばの頃より蘭学(オランダの学問)に志し、独学でオランダ語を学び、ショメールの百科辞典を購入してチールケの兵学書やカルテンの砲術書、ソンメルの宇宙記、ペウセルの電気技術に関する著書等をみ深く西洋を学び砲術、兵学、医学、科学、天文学等各方面の知識を深め、工夫を重ね数々の実験や試作を試みている。
主な物は、大砲、迅発撃銃(元込銃)、電信機器、硝子、写真機、望遠鏡、電気磁石、電気治療器、地震予知器、寒暖計などがある。
変った所では、種痘法の理を明かし普及を図っている。
異色な展示品
佐久間象山等身大の木製坐像
松下電器産業(株)会長 松下幸之助氏
青木電気工業(株)社長 青木神 水氏
両氏連名で寄贈された像
国花の桜花