信濃札所第二十九番
  布引山 釈尊寺
住所 小諸市大久保
電話 0267-23-0520
小諸市の西方、千曲川沿いに下った大久保地先の諏訪山の中腹にあります。参道は長く急坂なので足の弱い方には林道布引線を利用して寺の後ろに廻ることをお薦めしますが、とても狭い道路ですので慎重な運転が必要です。
寺伝によると神亀元年(724)の創建といわれ、往時は6ケ寺と観音堂があり栄えていたようですが、戦国の時代に兵火にかかり焼失してしまったそうです。
現在の本堂や堂宇は、寛延(1748)時代の初めころ、当時の小諸城主が再建したものだそうです。
切り立った岸壁の中の参道には、西行法師が修行した穴、善光寺に通ずる穴、馬岩、牛岩等々伝説のある穴や岩が数多くあります。仁王門が観音堂(宮殿)を仰ぎ見る位置にあります。参道はその脇を通っています。登りつめた正面には大きな本堂が立ち、観音堂に通ずる参拝の路は岩を刳り貫いて作られており、長い歴史を感じさせる幾つもの堂宇や石仏が点在していました。
観音堂(宮殿)は、正嘉2年(1258)に建立された県内でも3番に古い建物で鎌倉時代の様式を良く残し、京都清水寺に似て懸崖作りでとても立派です。ここに立つと眼下に本堂の大屋根や萱葺きの仁王門、遠くには煙たなびく浅間山、白銀の帯のような千曲川が望めます。
"牛に引かれて善光寺参り"の伝説のある寺で、千曲川から見上げる岸壁には白布を広げたような縞模様の崖が見える。無信心の姥が干していた布を、牛に角に引っ掛けてさらわれ、これを追いかけて善光寺まで行き、謀らずもお参りをした。帰つてきたらその布が岸壁に掛かっていたと言う話です。
釈尊寺観音堂(宮殿)
参道入口の石碑
本堂
観音堂-2
本堂大屋根
美しい姿の観音堂
布引の岸壁風景
釈尊寺観音堂(宮殿)
大きく立派な本堂
美しい姿の観音堂
観音堂から見た本堂大屋根
観音堂(宮殿)
(左)参道入口に立つ石碑
(右)伝説の布が掛かっていたといわれている岸壁の景色
ここがコース6の1番です
コース6の2番 23番札所龍洞山宝蔵寺へ進みます
信濃30番札所 歓喜山正法寺へ